Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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ジャパンユースサッカースーパーリーグ 名古屋U18×帝京 @裾野グランド
 今年から関東の高校・クラブも交えて争われることになった中日本スーパーリーグ改めジャパンユースサッカースパーリーグ。春から始まる公式戦(プリンスリーグ)に向けて貴重な実戦経験の場となるこの大会に名古屋はU-17とU-18でエントリーしている。新三年生の矢田と三浦天がトップチームのキャンプに参加していたりするのでフルメンバーとはいかないが、一日で二試合あるので来年の新入生含めてフルにチェック出来るのは有り難い。今日の帝京高校戦について言えば、第一試合がU-17、第二試合がU-18という扱いになっており、名古屋もそれに合わせて第一試合が新二年生中心、第二試合が新三年生中心でチームが編成され、そこにジュニアユースから大量昇格を果たした“黄金世代”こと新一年生が加わる形だった。ただ新三年生が昨年・一昨年とほとんど実戦経験を積めていないのに対して、第一試合に出場した新二年生の小幡、岸、金編は高円宮杯(U-18)で決勝に進出した主力メンバ-であり、また新一年生も昨年夏のクラブユースで優勝した良い意味で一年生らしくないメンバーであることを考えると、第一試合と第二試合で戦力差はそれほどなく、むしろキレイに二等分されている感すらあった。

 というわけで前置きが長くなったが第一試合。
 メンバーはこんな感じ↓

     32   11

23    9   28   26

18    5    4    3

        36

 サプライズはなんといっても32番。ひと際目を引く金髪のプレーヤーをチームメートは「マルコ」と呼んでいた。マルコ・ストイコビッチ。言わずと知れたピクシーの一人息子。確かパリSGのユースチームに所属していたはずだが、今年から名古屋のユースチームに加わるのだろうか。この試合ではフル出場を果たしたものの残念ながらチームに全く馴染めておらず、後半はほとんど消えていた(俺の視界には常に入っていたが)マルコに父親の面影を見出すことは現時点では難しいが、この先彼がどういう道を歩むのかを含めて注目していきたい。

 試合は立ち上がりからトップチームさながらのサイドチェンジを入れながらピッチを広く使うサッカーで名古屋がボールを動かし優位に立つ。しかし帝京が時間をおうごとにこのスタイルに慣れてくると、名古屋の攻撃を待ち構えてカウンターに持ち込むリアクションスタイルがハマリだしいくつもの決定的なシーンを作られてしまった。実際ポストやバーを叩いた帝京のシュートは何本もあり、次第にゴール前まで辿り着けなくなった名古屋とは対照的に、ハーフタイムには帝京の監督が「6点取っててもおかしくない」と選手達に語りかけていたぐらいだから、ポゼッションしているのは名古屋でも試合は帝京のワンサイドに傾きつつあったと言っても決して過言ではないだろう。
 後半も同じようなペースで試合が進む中、名古屋の試合が行われているピッチのすぐ隣の駐車場に前橋育英と対戦する京都ユースのバスが到着。中から出てきたのは菅沢&高嵜の旧名古屋U-15コーチコンビだった。ベンチにいた新一年生の選手達は高嵜コーチに手を振っているし、ピッチの中で戦っている選手を除いてはどことなく散漫になった空気の中で、奥村駿(11)のスルーパスに(マルコの脇をすり抜けるように)二列目から飛び出した小幡(9)が切り返しから右足で放ったシュートをGKが弾いてそのままゴールイン。名古屋はワンチャンスで先制に成功した。
 試合はその後両チームとも選手交代を行ったりして勝敗というよりはテストや経験を積ませる意味合いが強まりオープンな展開に。帝京の方もコーチが「○○君」と呼んでいる選手がいたから、新一年生か練習生でもいたのかもしれない。そして名古屋もそれまでオーバーラップを控えていた(出て行けなかった)右SBの金編が圧倒的なスピードで何度も右サイドをぶっち切ってセンタリングを上げるなどようやく攻撃にダイナミズムが出るようになっていた。

 この試合で目立っていた選手を上げるとすれば、やはり奥村駿、小幡、金編、岸といった二年生。奥村駿はFWとして圧倒的な存在感。このレベルでは少し抜けている感じだ。二年前にアルベスが二年生ながらチームのエースとして定着した姿をなんとなく重ね合わせてしまう。高円宮杯やJユースカップでは身体の出来上がった上級生との体力的な差に苦労していた印象のあった小幡も同年代であれば全く問題なくプレー出来るし、むしろこの試合で小幡がいなかったら名古屋は大敗していたのではないかと思わせるぐらい、帝京の激しいプレッシャーによって押し込まれたチームをその卓越したボールキープ力によって助けていた。ボールの中継地点として安定したつなぎとゲームメークを見せたかと思えば、前線に飛び出してゴールまで決める姿は頼もしくすらあり、このチームでは小幡の良さが十分に引き出されている。金編や岸といった選手については今さら触れるまでもないだろう。金編も前半だけで退いた岸もDFラインで特に1対1の場面などでは圧巻とも言える落ち着いたプレーを見せていたが、高円宮杯(U-18)のファイナリストとしてこれぐらいは出来て当たり前。今シーズンはチームの主力としてさらなる高みを目指して欲しい。樋江井、川村、佐藤、都竹、加藤凱(途中出場)といった新一年生の中では特に都竹が目立っていた。彼個人の能力ももちろん高いが、U-15でもスーパーな才能を持った選手達の中で攻守に気の利いたプレーを見せていた(攻撃では高原をサポートし守備では水野をサポートしていた)戦術能力の高い彼の良さはこのチームにとって不可欠なものになるだろうと俺は思っている。

 第二試合のスタメンは↓な感じ。

          31
     21

14    12   6   20

 7    19   2   15

        16

 第一試合と比べると両チームともにフィジカル面での充実が感じられコンパクトな陣形の中でハイプレッシャーを掛け合うような形で試合は進む。フィジカル面について言えば年代がひとつ上がるので当然なのだが、名古屋の場合は半分を新一年生(すなわち現中三)が占めているのだから驚きに値する。名古屋はともに新一年生の2トップ31と21が身長面でコントラストを成し、両SHはともに小柄なドリブラーである左・加藤翼(14/新二年)と右・加藤翼(20/新一年)が文字通りの「両翼」になる。センターハーフには近藤(12)と今年俺が最も期待している三浦俊(6)というちょっと意外でもある攻撃的なコンビが入り、CBも身長こそ高くはないが読みの良い守備で前に出ても勝負出来るしカバーリングも上手くこなす二人がコンビを組むという全体的にかなり独特な構成だった。
 中でも目立っていたのが近藤と三浦俊のセンターハーフコンビ。スピードがあり機動力に溢れる二人は持ち味である攻撃面だけでなく、守備面でも素早いチェックから中盤でこぼれ球を拾う仕事までをハイレベルでこなしていた。ありきたりな表現を使うならば、まさしく“チームの心臓”としてチームに小気味良いリズムを与えていた彼等には往年のベンゲルのエスプリが漂っていて、ベンゲルの元でプレーしていた小川新監督が目指すサッカーの一端がここにあるのかもしれない。

 試合はともにかなりコンパクトでプレッシャーのキツイ中ということもあってか、一発のタテパスでDFラインの裏を狙い高原(21)を走らせるようシーンが目立つ単調な時間帯もあったが、U-15組がドリブルで帝京DFを切り崩す場面も多く第一試合と比べてもチャンスを作るという部分ではかなり上回っていた。そして後半開始早々にカウンターから中盤を持ち上がった近藤のスルーパスに反応した高原が飛び出してきたGKの頭越しに落ち着いて左足でループシュートを決めて先制。そのまま1-0で逃げ切った。U-15時代からチームのエースとして君臨してきた高原は前半はボールに触る機会も少なくやや大人しかったものの、後半は貴重な決勝ゴールを皮切りに強引なドリブル突破で何度も相手のファールを誘っていた。例えるのは難しいが、どことなく「スラムダンク」に出てくる流川楓を思わせるようなプレースタイルの彼ならばきっとU-18でもエースとしての仕事を果たしてくれるに違いない。
 その他で目立った選手は前半だけで代わってしまったが右SBとして先発したこれまた新一年生の三鬼(15)。さすがに高校生に混じると少し小柄に見えるが、右SBとして彼のボールを前に運ぶ力はここでもしっかり通用していた。今日の試合ではあまり試される場面がなかったが守備での1対1にも強いこの「本格派」SBは加地亮を連想させるが、もし彼を4バックの右として固定出来れば、この年代の右SBとしてはその能力を持て余してしまう感じがしないでもない金編を他のポジションで使うオプションも出来、チームとしてはさらに幅が拡がるかもしれない。この三鬼や高原に限らず、新一年生は加藤翼(20)や奥山(19)もU-15の時の良さをカテゴリーが上がってもそのまま発揮できていて期待値は高まるばかりだ。
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by tknr0326g8 | 2009-02-07 23:12 | Youth
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