Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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ジャパンユースサッカースーパーリーグ 名古屋U18×桐光 @裾野グラウンド
 昨日に続き二日連続での試合となったジャパンユースサッカースーパーリーグ。相手の桐光学園はU-17しかこの大会にエントリーしていないので、公式戦は第一試合のみで第二試合はトレーニングマッチになったようだ。

 第一試合の名古屋のスタメンは昨日U-17に出ていたメンバーとU-18に出ていたメンバーが半々な感じの構成で、チームが未だ見極め(テスト)段階にあることを感じさせる。

     32   31

14   12   24   20

18    4   29   15

        30

 試合は名古屋がボールをキープしながら近藤(12)あたりが飛ばしのパスを入れて左右にボールを散らしリズムを作ろうとするが、桐光ディフェンスの前になかなか突破口を見いだせない。昨日の帝京と同様に桐光も組織的でアグレッシブなディフェンスをするが、桐光の方が帝京よりも全体のバランスが良い印象。そしてボールホルダーを素早く二,三人で囲んでボールを奪うとサイドに展開して数的優位を作る桐光の戦い方に、名古屋はすっかり十八番を奪われた格好だ。
 名古屋は流れを引き寄せようにもとにかく前線にボールが収まらない。俺のようなミーハー期待のマルコも相手の素早い寄せに対応出来ず足元に入ったボールをほとんど失っていたような状態だった。この二日間を見た限りでは、マルコは普通にU-18のセレクションを受けたらおそらく合格しないのではないかというようなパフォーマンスに終始しており、本人のレベルに合った環境でプレーさせた方が本人にとってもそして周りのチームメートにとってもハッピーなのではないかというのが率直な感想。あまりにも簡単にボールを失うだけでなく、基本的に前線から激しくボールを追ったり球際の競り合いで粘ったりということをしないマルコに対してチームメートは何も言わないが、これはおそらく言葉の壁があるからで、そんなことをしていたらチーム内に余計なストレスが生じかねない。そうなる前に手を打つべきだと思うが・・・。
 
 桐光ペースのまま0-0で前半を折り返すと、後半開始にあたり名古屋はメンバーを二人交代。マルコ→川村、加藤翼(新二年)→都竹。ハーフタイムにベンチからの指示もあったのか、前半とは打って変わり川村が前線からアグレッシブにチェイスに行くが、桐光と比べるとボールの獲りどころがハッキリしない名古屋はなかなか流れを掴むことが出来ない。そしてサイドから崩されたところを中央でフリーの選手に豪快に決められ先制点を許してしまった。
 しかし後半に入ってさすがに相手の体力が落ちたのか、それとも川村がDFラインの裏を執拗に狙い続けたことが効いたのか、中盤にスペースが出来始めていたところを突いて、名古屋はU-15世代の選手達が得意のドリブルで活路を見出す。中盤の深い位置でボールを受けた加藤凱がドリブルでグイグイと相手陣内へと侵入し桐光の守備組織のバランスが崩れたところを最後は川村からのスルーパスを受けた足立(31)が右足で決めて同点。さらには都竹が左サイドで仕掛けたドリブルからチャンスを作ると、加藤凱のセンタリングを相手DFがヘディングでクリアしたボールが都竹の元へ。これを都竹がダイレクトボレーで叩き込んで逆転に成功した。

 この試合に勝負のあやがあったとすれば、その後ベンチが足立に代えて樋江井を投入し、前線を川村と加藤翼(新一年)の2トップに変更したこと(樋江井は右SHに入った)。ベンチの狙いとしては小柄でスピードのある2トップが、同点に追い付こうと前に出てくる相手の裏を取ってカウンターから追加点というものだったのかもしれないが、これによって名古屋の攻撃は逆に単調なものとなってしまった。そして味方同士で動きが重なるアンラッキーな場面などもあったとは言え、相手にとっては狙いどころが絞りやすくなりシンプルなカウンターからあっ気なく中央を割られ二失点。再逆転を許してしまった。スコア的には2-3の接戦だったが、この試合の内容に満足しているのは桐光の方だろう。

 続く第二試合、桐光はお馴染の水色のユニフォームではなく、背中に「TOKO FC」と書かれた青いユニフォームを着用。俺の中での注目は今年の名古屋U18の前線を担っていくことになるであろう奥村と高原の2トップだった。

     21   11

17    9    6   3

 7   25   19   2

        16

 今年の名古屋は縦に速い。ボールを持った選手はルックアップしてまず前を見る。そして相手のDFラインが高ければ裏を狙って高原や川村といったスピードのある選手を走らせ、ラインが深ければ奥村や足立といった長身選手が落ちて来てクサビのパスを受け落としたボールをワンタッチでスペースに展開する。特に後者のプレーは新チームの始動からあまり間がない中かなり反復練習されているような手慣れた感じも受ける。去年のチームと比べるとこうした(ゴールに対する)ダイレクトプレーが多いところが最大の違いだろう。前にパスコースがなく詰まったら大きくサイドチェンジ。この辺りはトップチームとも相通じるものがある。
 やっていることはオーソドックスでシンプルだが、この試合でもキックオフから徹底して桐光の浅いDFラインの裏へロングボールを蹴り込んでいたことが効いたのか、前半終了間際には桐光のDFラインと中盤の間にスペースが出来始め、そこを2トップが使うことで名古屋はチャンスを作り出せるようになっていた。そしてこのスペースでボールを受けた高原がドリブルで仕掛けボックス内で倒されてPKを獲得。これを自ら蹴り込んで先制ゴールを奪った。なかなかファールを取ってくれないレフェリーということもあって、それまで全くと言っていいほど存在感がなかった高原だったが、やはり決めるべきところは決めてくる。

 後半開始とともに選手交代。左SHの渡辺が左SBに下がり、左SHの位置には第一試合にも途中出場した樋江井が入る。そしてそんな後半に爆発したのが右SHでの起用となっていた金編だった。左サイド深い位置からのダイアゴナルなサイドチェンジのボールを受けるや、抜群の加速で目の前のDFをアッという間に抜き去りそのまま右足で豪快にネットを揺らしたシーンに続き、ショートコーナーから右サイドを持ち込んでのクロスで樋江井のゴールをアシスト。あっという間に試合を決めてしまった。類稀なフィジカルを持ち圧倒的な個の力を見せつけた金編がかつて名古屋黄金時代の左SBを担っていた小川のもとでサイドプレーヤーとして育てられたら、いつか田中隼麿の後継者として名乗りを挙げるのはこの男かもしれない。もっともこれだけのポテンシャルを秘めた選手であれば、他のポジションでも見てみたいと思うのは俺だけではあるまい。

 最終的には奥村と岩田が追加点を決め5-0と大勝したゲームにあっては攻撃陣だけでなく、安定したディフェンスを見せていた最終ラインも見逃せない。相手のアタッカーに第一試合ほどの迫力がなかったことはあるにせよ、奥山と川本で組む新一年生のCBコンビは抜群の危機察知能力を発揮したクレバーなディフェンスで危な気なく試合をクローズした。アタッカーならいざしらず、ディフェンスの面々はカテゴリーが上がってもう少し苦労するかなとも思っていたが、1対1でも負けていなかったし正直予想以上。
 そして極め付けは右SBに入っていた岩田だ。CKから流れて来たボールを押し込んだ5点目はおまけとして、この試合では金編とのコンビで右サイドを完全に制圧。前半から何度となく積極的なオーバーラップを仕掛けてチャンスを作り出していた。岩田と言えばユースというよりも一年生の頃から狩り出されていたサテライトの印象の方が強い。一昨シーズンはたまたま観に行ったG大阪とのサテライト戦に3バックの左ストッパーで先発出場していたし、昨シーズンも10月の川崎戦でユースが高円宮杯を戦っている最中にベンチ要員として狩り出され、試合前やハーフタイム中のアップでGK長谷川の相手を務めさせられていた。そして左サイドから左足でのクロスがまともに上がらず「もういいから右足で」的な感じで言われていたのがなんとなく微笑ましかったりもしたわけだが、ここまでユースで二年間公式戦は全く出番のなかった選手にこんな良い選手がいたのかというのはちょっとした驚きで、俺の中では岩田と近藤の二人がこの二日間での最大の発見だった。
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by tknr0326g8 | 2009-02-08 22:16 | Youth
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