Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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トレーニングマッチ(U-14) 名古屋U-15×横浜FマリノスJrユース追浜 @追浜グランド
 一週間後に迫ったJFAプレミアカップ東海大会に向け「強いチームにもまれる」ため関東遠征にやって来たプラチナ世代こと名古屋U-14。今日の対戦相手となる横浜FマリノスJrユース追浜は昨夏クラブユース(U-15)でもベスト4に残っていたし、近年のJrユース世代の大会ではむしろ本体(マリノスJrユース)より結果を残している印象もある。強豪ひしめく関東のレベルを肌で感じながら腕試しするにはもってこいの相手と言えるだろう。

 京急・追浜駅から徒歩で20分あまり、追浜グランドに到着すると、アップをしている名古屋の選手の中にブロンドの長身プレーヤーが混じっているのにすかさず目が行く。遠目にも目立つ彼はどう見てもトップチームのコーチであるディドの次男ハーフナー・ニッキそのものなのだが、新中三のニッキがどうしてこの場にいるのかな?と不思議に思っていると、ニッキはそのまま19番のユニフォームを身にまとい他のプラチナ世代(新中二)とともにセンターバック(CB)として試合に出てきた。どうやらプレミアカップの規定では参加資格が新中三の早生まれ(1995年1月1日生まれ以降)にも与えられているようだ。その他ではセンターハーフ(CH)に入っていた比較的大柄な12番の子も2月に愛知県予選を観た時にはいなかったのでおそらく新中三の早生まれと思われる(真柄俊作)が、家に帰ってイヤーブックを見てみたら新中三(U-15)は早生まれが20人中5人もいるという事実に気が付いた。プラチナ世代に「オーバーエイジ」として加わるのはどうやらこの12と19だけのようだが、これだけ早生まれが多いチームというのも珍しい。

 というわけで名古屋のスタメン。

      9   8

11   20   12   14

 5    2   19    3

       16

 中盤では12がCHに入ったことで愛知県予選では真ん中に入っていた長身プレーヤーの14が右に回り、左SBとして独特な間合いを持ったプレーを見せていた20も一列上がってその能力を存分に発揮出来る状況が整った。また最終ラインでは19がCBに入ったことで3が右SBにスライドし右SBだった5が左に回っている。

 キックオフからペースを握ったのは攻守にアグレッシブなプレーを見せる名古屋だった。このチームを一言で表すなら差し詰めスパーハードワークならぬスーパーアグレッシブといったところだろうか。このチームからは「ゴールを奪うこと」と「(相手から)ボールを奪うこと」に対する強い意識がヒシヒシと伝わってくる。
 ひたすらゴールを目指し引くことを知らない名古屋の攻撃面の特徴はまずとにかくタテへとボールを運ぶこと。個々の能力が高くドリブルに注目が集まりがちな名古屋だが中盤ではボールホルダーに対してのサポートも速く的確で、次々とクサビを打ち込んで足掛かりを作るとショートパスをつなぎながら複数のプレーヤーが前線へと飛び出しDFラインを突破する様は爽快そのものだ。そして油断していると後ろからもサイドバック(SB)がガンガン上がって来る。サイドからのクロスボールに対してファーサイドで反対側のSBが詰めているシーンはこの試合を通じて何度も見られたし、圧巻だったのは二本目の2点目で右SBがオーバーラップして上げたクロスボールがファーサイドに流れた(こぼれた)ところに左SBが走り込んでゴールを決めたシーンだろう。常識では考えられないゴールシーンだった。
 そしてこのチームは球際に強い。身体が大きくフィジカル的に優れた選手が多いということはもちろんあるが、11や20といった比較的小柄な選手も球際では激しく行き最終的には相手との間に上手く身体を入れてボールを奪っていた。上手いだけでなくしっかり闘えるというのもプラチナ世代の魅力。このボールへの執着心や貪欲さは将来このチームが「勝者のメンタリティ」を身に付ける上で重要な要素となってくるに違いない。

 30分×3本で行われた試合、一本目の口火を切ったのは三重から来た絶対的エースストライカーの8。ペナルティエリアの外あたりでスペースを得た8が左足を一閃するとGKがキャッチし損ねたボールがそのままゴールに吸い込まれた。その後自陣のバイタルエリアで中盤が余裕持ち過ぎてボールコントロールをミスしたところで相手にボールを奪われて前に出ていたGKの頭越しに決められ一点を返されたものの、すぐに気持ちを切り替えた名古屋はまたしても8がペナルティエリアの外でボールを持って今度は右に左にと切り返して相手DFを振り回してから放った右足のミドルシュートをGKが弾いたところに11が走り込んでプッシュしてアッサリと勝ち越しに成功してしまう。
 メンバーを変えずに臨んだ二本目は20のスルーパスに抜け出した右サイド14のクロスにファーサイドで左SBの5がボレーで合わせたシュート(枠外)で幕開け。一本目の反省からか8へのマークをキツくしてきた追浜だったが、名古屋は左サイドのマッチアップで完全に優位に立っていた11がドリブルで何度もタッチライン際までエグって次々とチャンスを作り出す。そして11からのパスをボックス内左寄りで受けた9がターンしながら角度のないところをねじ込んで先制。そしてこの先制点と前後して次々と選手を入れ替えていた名古屋だったが、ペースを追浜に明け渡すことなくむしろ攻撃的な姿勢を貫いて上述のサイドバックのアシスト(クロス)からサイドバックが決めるという信じ難い流れで追加点をものにする。ちなみに二本目を終える頃には名古屋のメンバーはこんな感じ↓で、8や11がピッチを去った後も8に代わって入った17がよく前線でボールを触ってリズムを作り、卓越したテクニックを持つ18が攻撃の基点となっていた。

     17    9

15   20    6   18

 5    2   19   10

        1


 三本目はさらにメンバーを入れ替え途中交代も含めてテスト的な起用も多く行われていた。

     17    4

18   15    6    7

11    2    5   10

        1

 二本目の途中まで攻撃的なポジションで左サイドを蹂躙していた11が左SBに入り、FWにはプレミアカップの愛知県予選では姿の見られなかった4が入ったが、特に4がどんなプレーを見せるのかに対する注目度は俺の中ではニッキのそれに匹敵する。
 しかし三本目になると全体的に動きの量が落ち動き出しや反応も遅くなってきた名古屋は徐々にボールも前線に収まらないようになり追浜に押し込まれるようになってしまった。こうなると名古屋からしてみれば中盤でいかにボールをキープしてゲームを組み立てるかが鍵になるが、カウンターから中盤の右サイドでボールを持った7の内側から脇をすり抜け前方のスペースへと猛烈なスピードでオーバーラップした10に7からスルーパスが出て、右サイドを深くまでエグった10のクロスボールを17がボックス中央で後ろに流したところに18が走り込んで先制に成功してしまう。起死回生とも言える鮮やかなカウンターだった。

 その後名古屋はフル出場中のCBを14と3に代えたり、疲れも見えて押し込まれていた11の代わりに9を入れて7を左SBに回したりといったテストとコンディション調整を兼ねたような交代策も見られるなどベンチワークには幾分余裕も見られたが、コーナーキックからの流れで右SBの10が負傷してピッチ外で治療している間にDFラインの裏を取られて失点を喫してしまった。DFラインが一人欠けている間も大きくポジションを変えずに「攻撃は最大の防御」的な感じで攻めのスタイルを貫いていた名古屋だったが、失点後は10が戻って来るまで15がDFライン(CBの位置)に下がってプレーするようになっていた。そして三本目は1-1で試合終了。

 試合はトータルで見ても圧勝という結果だった。ただチームとして見れば攻撃に掛かり過ぎる分カウンターを受けた時の対処には今後も最大限の注意を払っていかなければならないだろう。前線から追い込んで規制をかけ最終ラインあるいは中盤でインターセプトを狙う守備はよく機能していたし、ロングボールを蹴られてもほとんど19がはね返していたが、中盤からグランウンダーのスルーパスを通されDFとDFの間に走り込まれた時の対応にはCBそしてGKの反応(判断)が遅れるシーンも見られた。またボールを持って攻撃している時間が長いのでカウンターを浴びた時のGKのポジショニングも中途半端になりがちだ。これだけ攻めていてカウンターからアッサリ失点でもしようものならなんとももったいない話だけにこの部分での整理は必要だし、そこでは12と19の「オーバーエイジ」組に掛かる期待も大きい。
 そして前を向いてタテにタテにとボールを運ぶチームは後ろにボールを下げるような発想がそもそもない分、三本目のように相手に前から来られてもそれを上手くいなすようなことが出来ない印象も受けた。相手を崩してゴールを奪うためパス回しは出来てもそういったポゼッションを高めるようなパス回しが出来ないのはなんとも奇妙な話で、時間帯によって守備的になったり時間を使ったりといったことも含めてそういった駆け引きが出来るようになれば観ている側は安心なのだが、今の段階ではスタッフはそれは求めていないということなのだろう。そしてその代わりよく見られたのは追い詰められたはずのサイドで目の前の相手を交わして個人で局面を打開し前にボールを運ぶようなシーンだった。
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by tknr0326g8 | 2009-03-29 02:22 | Youth
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