Grampus Diary from TOKYO
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JFL 第4節 町田×刈谷 @町田
 コーチとして“キング・オブ・トーキョー”ことアマラオが加わるなどの興味深い話題はあったものの、先日名古屋オーシャンズへの入団(練習生契約)が発表された元“名古屋のプリンス”平林や、平林と同じく名古屋ユース出身の松田や諸江といった選手達が抜けてやや関心が薄れつつあるFC刈谷のゲームを観戦に町田まで。対戦相手となる町田ゼルビアは「昇格請負人」こと戸塚哲也を監督に迎えた昨シーズン見事JFL昇格を果たし将来的なJリーグ昇格を目指しているクラブ。こちらにはかつて名古屋やFC岐阜でプレーしていた深津康太が在籍していたりする。

 町田駅からバスを乗り継ぐという悩ましい立地にあるスタジアムは、路線バスの終点となる停留所(車庫)から無料のシャトルバスが出ているわけだが、どちらも同じバス会社であることだし、「300円払うから駅からシャトルバスを出して欲しい」というのが率直な感想。またスタジアムは小じんまりとしたメインスタンドを除けばゴール裏からバックスタンドにかけて芝生席になっており、裏にある公園とは高さ1mに満たない柵が設けてあるだけなので、時節(お花見シーズン)がら酒の肴にと「無料観戦」の立ち見組がたむろしている有様だった。無論クラブの(ボランティア?)スタッフがそこに出向いては一人づつ「有料の試合となりますので・・・」と説得して回っているのだが、何ら強制力がない上地域密着を掲げている以上彼等をむげにあしらうわけにもいかないので必然的に口調は穏やかになり、また他の仕事もあってそこにスタッフを常駐させるわけにもいかないので、この試合に500円を払う気などサラサラない野次馬は追い払っても追い払ってもたかってくる蠅のようにフェンスから消えることはなかった。ゼルビアは2011年のJ2昇格を目標としており、このまま行けば無料でJが楽しめる不景気に優しいクラブが誕生するかもしれない。

 そんなわけで試合。上でも書いたように平林を筆頭とした昨シーズンの主力選手が何人か抜けた刈谷は4-1-4-1のようなフォーメーション。昨シーズンの今頃ジェフR戦や横河戦を観た時も同じようなフォーメーションで戦っていた記憶があるが、全体的にやや小粒になった印象は拭えず、またまだチームとしてのコンビネーションや戦い方が消化できていないのか、JFLに昇格したばかりの町田に立ち上がりからゲームを支配され押し込まれるような展開が続いた。
 今シーズン草津から移籍してきた池上やアンカーの酒井を中心に粘り強く町田の攻撃を凌いでいた刈谷だったが、攻撃は1トップに入った中山と左サイドの姜(今シーズンFC岐阜から移籍)という小柄でスピードのある二人のアタッカーを走らせてDFラインの裏を狙わせるしか手がない状況。J1でも対戦相手に脅威を与えるほどのフィジカルを誇っていた和多田(昨シーズンで退団)は別格として、前線で泥臭く身体を張り続けていたオイサー伊藤を失った(引退)ことがチームとしては大ダメージのようだ。個人的にはJAPANサッカーカレッジにいる富岡英聖などは色々な面でオイサーの後釜にうってつけの人材だと思うんだが、双方にとってそんな需要はないんだろうか。

 そんな中先制点を挙げたのは押されていた刈谷。相手をハーフコートに押し込むぐらい攻めても攻めても得点に結び付けられない町田は攻め疲れからか徐々に刈谷のカウンターを許すようになり、何度かオフサイドに引っ掛かっていた刈谷もようやくシュートまで持っていけるような展開を作り始めていた。そしてその流れで得たコーナーキックから目下リーグ得点王の池上が完璧なヘディングで合わせて今シーズン早くも3点目を決める。4節を終わって3得点で得点王のCBがプロ三年間でまともに出場機会もなかった選手だとはとても信じられない。

 次に試合が動いたのは後半。刈谷は前線にボールが収まらない(ハイボールを入れてもことごとく弾き返される)ので相変わらず苦労していたが、思うようにいかない町田もイライラしていたのかラフプレーが多くなってきていた。そして後半開始から10分が経過した頃、ボールコントロールしようとした時に相手のダーティーなプレーによってもつれるように倒された高橋が下から相手の胸のあたりを両足で蹴り上げて一発レッド。刈谷は数的不利を余儀なくされてしまった。
 一人退場となった刈谷は中盤をフラットにして4-4-1のようなフォーメーションに変更せざるを得なかった。しかし完全に尻すぼみ状態の町田とは対照的に、むしろ刈谷は11人の頃よりもボールを大事にするようになり、無駄なロングボールがなくなって安定した戦いが出来ている印象すらあった。そして我慢を続けていた刈谷に神様からのプレゼントが訪れる。町田のFWがクロスボールを処理しようとした刈谷GKに向かってやや無謀な形で突っ込んでこの日二枚目のイエローカードをもらい退場を宣告される。
 これで俄然勢い付いたのはもちろん高橋の退場後もリズムを崩さなかった刈谷の方。町田のDFラインのミスからボールを奪った姜が独走しGKとの1対1を迎えると冷静にGKの上をフワッと浮かして追加点を奪い、さらに終了間際には交代で入った森山が右サイドを破り逆サイドのサイドネットに突き刺さるようなシュートを決めて3点目を決めた。

 町田はFWが退場した後にあろうことかベンチスタートだった深津をFWに投入してパワープレーを仕掛けてきた。深津が先発でないことにも驚きだったが、どうやら前節でも試合途中から同じような起用をしていたらしく、確かに深津のポジショ二ングやロングボールを放り込む角度なんかを見ているとこうしたトレーニングは普段からしっかりと行っているようにも思える。しかし将来的なJ昇格(定着)を目指すのならば、こうした付け焼き刃ではなく地道にチーム力を底上げして行くことが必要なようにも感じた。かつて(今も?)岐阜が味わったジレンマを町田も遠からず感じることになるのかもしれない。

 一方色々な意味でよく我慢した結果が報われ最終的にスコア上では完勝を収めた刈谷は今後も厳しい戦いが続くことが予想されるが、またチーム一丸となって乗り切って行って欲しい。
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by tknr0326g8 | 2009-04-05 23:42 | Other Games
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