Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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JFAプレミアカップ2009 決勝 G大阪×名古屋 @Jヴィレッジ
 いよいよ迎えた決勝戦。勝ったチームにはマンチェスターで開かれる世界大会への出場権が用意されている。
 名古屋は右サイドバックの後藤が昨日の試合での負傷により欠場となったもののそれ以外は清水戦と同じスタメン。ただ3月の横浜遠征の時には後藤ではなく今日スタメンに入った若園の方がむしろレギュラー格だったこともあり、スピード溢れる突破を持ち味とする若園でも何ら問題ないだろう。

     曽雌   北川

伊藤   金    真柄   森

中島  松田  ニッキ  若園

        板倉

 試合は立ち上がりやや慎重に様子を見ていた名古屋に対して、G大阪が中央でショートパスをつなぎながらサイドに振って突破を狙うスタイルでペースを掴みかける。開始一分でG大阪が名古屋陣内深くへと攻め入り放ったシュートなどはその象徴的なシーンだった。名古屋のディフェンスは基本的には前からプレッシャーを掛けて方向を限定しタテに出てきたボールを弾き返すように設計されているのでこうして細かくパスをつながれて前後左右に揺さぶられる攻めに少し戸惑っている様子だ。またサイドで1対1を仕掛けられてもボールサイドにスライドするでもなくカバーリングもないのでG大阪からしてみたらここを破ればビッグチャンスにつながる。実際名古屋は前半何度か左サイドからゴールラインまでエグられピンチを招きそうになっていた。そして連戦の疲れからか攻守の切り替えなどで全体的に足取りが重く感じられる名古屋は、例えばグループリーグ初戦からサイドバックというハードなポジションでフル稼働している中島が普段なら追い付けそうな突破に対して置いて行かれるようなシーンも見られたほどだった。

 しかし時間とともにG大阪のポゼッションスタイルに慣れてきた名古屋は、球際を激しく前で奪ってそのままダイレクトに裏を狙う戦い方で徐々に盛り返し始めた。そしてやはり昨日の試合で足を痛めていたのか、ややナーバスなプレーでいつもの輝きが見られなかった伊藤に代わり石川が投入されるとさらに勢いが加速する。20分という比較的早い時間での交代だったこと(またその後復活しなかったこと)を考えても、ベンチは行けるところまで伊藤を引っ張ろうと考えていたのかも知れない。そして代わって入った石川も今大会はあまりプレーにキレがなくここ二試合スタメンを外されている鬱憤を晴らすかのように、攻撃面で持ち味を発揮し積極的な仕掛けから好機を演出していた。また真柄のキックも良くニッキをはじめとして高さにアドバンテージがある名古屋は昨日の良いイメージが残っているのかセットプレーからもG大阪を脅かし続け、オフサイドで取り消されてしまったがファーサイドでフリーになった中島が豪快に右足で蹴り込んだ幻のゴールなどもあった。

 前半も中盤以降はG大阪にチャンスらしいチャンスも作らせなかった印象の名古屋だったが、最後のところでG大阪はしっかりと身体を張り、逆に名古屋は何度かスタンドが一瞬沸き立つようなシーンを作るものの仕掛けが強引過ぎるところもあって決め手を欠き結局前半は0-0のまま終了。

 そして迎えた後半、G大阪はショートパスをつなぐスタイルから前を向いてボールを持ったら早めにトップにボールを入れてくるスタイルに切り替えてきた。G大阪のFWはDFとDFの間を抜ける動き出しを意識しており、DFラインが揃っておらずDF間でのカバーリングも上手く機能しているとは言えない名古屋にとってこれは嫌な形だ。実際一本のパスで裏に走り抜けられていた名古屋は(ベンチからも早々にニッキと松田の間を絞れという指示が飛んでいたりもして)DFがよく戻りながらこれに対処して水際で喰い止めていたものの、決勝点の場面はやはりCB二人の間を抜け出されてGKと1対1に持ち込まれてのものだった。名古屋が今のような守り方をしている以上、一定レベル以上の相手と戦う時にはこうした失点を一点は覚悟しなければならないのかもしれない。

 そう考えると後半もほとんどの時間を攻撃に割いていたにも関わらず最後まで得点を奪えなかったことには悔いが残るし、試合全体で見てももったいない試合だったと言えるだろう。良い形で中盤でボールを拾えていた名古屋は良い位置にフリーの味方が見えた瞬間にパスを出していればもう少し簡単にG大阪のDFを崩せるのになぁと思えるシーンがいくつもあった。しかしそれぞれの選手が「何か良いことをしよう」という意識が高すぎるのか、ワンテンポかいやツーテンポぐらい長く持ち過ぎてしまうので相手に寄せられ選択肢を失ってしまう。もちろん北川をはじめとして個々の能力が高い名古屋の選手達は並みの相手だったらそこからこじ開けることが出来るだろうし、このレベルでも1対1なら余裕を持って相手を振り切る力を持っているが、そこから二人三人とやって来られてはさすがに分が悪い。この試合も選手達は疲労がピークに達しているであろう中で気力を振り絞って最後までよく頑張っていたので何が悪かったわけでもないが、足りなかった部分があるとすればこの部分だろう。

 大会を通して見ても全国の舞台でもなお名古屋の選手達の個人技の高さは際立っていた。しかし一方で組織的なプレーや戦術面は他チームと比べてもまだまだといった印象を受けた。これは逆に言うならこのチームはまだ底を見せておらず、そのポテンシャルは測り知れないということ。育成に関し監督以下のスタッフがどういった画(プロセス)を描いているのかは分からないが、今後は攻守に渡ってグループとして(あるいはチームとして)のプレーを磨いて、来年のクラ選や高円宮杯ではチームとしてスケールアップしたプラチナ世代が再び偉業に挑んでくれることを期待したい。
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by tknr0326g8 | 2009-05-05 16:27 | Youth
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