Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
カテゴリ
最新の記事
以前の記事
J1 2009 第11節 神戸×名古屋 @スカパー 
 23日間で7試合という過密日程も今日の試合でひと段落。正直言って予想以上でもある選手達の頑張りによってここまで6試合を5勝1分と無敗で乗り切ってきた名古屋にとってはなんとかあと一試合頑張って欲しいところ。ただそう口で言うのは簡単だが選手達のコンディションを考慮すればそれがいかに難しいことかというのも十分理解出来る。
 特に俺が心配しているのがこの6試合フル出場を続けている小川だ。今シーズンから10番を背負う小川に対してピクシーの信頼は厚く、また自身が現役時代に付けていたエースナンバーの継承者として過剰とも思えるスパルタ教育を施しているが、瞬間的なパフォーマンスはともかくとして一試合を通じた小川のパフォーマンス(動き)は明らかに低下してきている。6日のACL・蔚山戦でも後半になるとヘロヘロになっていた小川は考えられないような凡ミスを連発していた。ピクシーの現役時代でも当時の監督だったベンゲルは時としてエースのピクシーを休ませたり途中でベンチに下げたりしていたし、今回も完全休養とまではいかなくてもベンチスタートや途中交代を視野に入れた起用を考える必要があるのではないだろうか。

 名古屋は4/12の浦和戦の試合前のアップで負傷して以来離脱していた玉田が先日のACLでの途中出場を経てようやくスタメンに帰って来た。そしてこれに伴い連戦の間中色々といじっていたフォーメーションも中盤フラットな4-4-2に戻している。懸案の小川もスタメン出場。ピクシーが星野仙一と被って見えた瞬間だが、こうなったら行けるところまで行くしかない。そしてそれを考えるとサブメンバーの中では途中出場でも最も計算の立つ杉本はベンチに待機させておいた方がよかったような気がする。

 試合はキックオフからホームの神戸がアグレッシブに前からプレッシャーを掛けて来た。名古屋はただでさえJリーグとACLの掛け持ちという(移動も含めて)厳しい日程であることに加えて、前の試合から中3日の名古屋に対して中4日で一日分試合間隔が長い神戸にこうして勢いで押されると苦しい。もちろん名古屋はここのところ(相手の攻撃を受け止めながらカウンターで仕留める)省エネスタイルでの戦い方を身に付けつつあり、またチームとしてもある程度押し込まれることは予想していたと思うので、これぐらいは想定の範囲内だったのかもしれないが、こういう展開に持ち込まれるとやはり中盤のクオリティの低さが顔を覗かせてしまう。実際前線でダヴィと宮本の1対1のような状況を作れさせすれば得点の機会は訪れるだろと俺も安易に考えていたが、神戸の意外とソリッドなディフェンスを前にして中盤を作れない名古屋はダヴィにボールが入らないのだから話にならない。
 そしてこういう時には玉田が下がって来てボールに触りゲームメークに参加するのが昨シーズンから散々見てきた名古屋のデフォルトなのだが、復帰早々でコンディションがフィットしていないのかその玉田が相手の寄せに遭ってボールを失いむしろピンチを招いてしまっているような状態では、結果として名古屋は前線のダヴィ目掛けてロングボールを放り込むぐらいしか攻撃の手立てがなくなっていた。ロングボールに対してダヴィと宮本がマッチアップする場面が多かった前半は必ず近くにボールがこぼれてくるのでそれを拾えば名古屋にもチャンスはあったのだが、それでもやはり名古屋の攻撃が単発で成り行き任せだった感は否めなかった。

 ただ名古屋はこの短い準備期間でもしっかり修正を施してきていた部分もあった。6日のACLで唯一の失点を喫し何度か危ない場面を作られたセットプレーがその修正ポイントで、ここのところ(ラインを作ってゾーンで守る名古屋の)一番外側に立つ阿部の所を明らかに狙われるようになっていたことを考慮してか、この試合では阿部を増川と吉田の間に挟むような形(順番)で立たせるように微調整が施されていた。配置転換によって大外に回った吉田が神戸が蹴り入れてくるボールを何度か弾き返していたことを考えてもこれはまずまず機能していたと言えるのではないだろうか。

 0-0のまま迎えた後半、神戸の韓国代表・金南一の有り得ないミス(オウンゴール)によってラッキーな形で先制した名古屋を見ながら、俺は早いところ玉田か杉本を下げて山口を投入すべきだと思っていた。まだ守りに入るには早い時間帯だったが、気温の関係もあってか早くも運動量が落ちて来ていた名古屋は特に攻→守の切り替えにおいて中盤の戻りが遅くなっており、またフォーメーションとWボランチの組み合わせを従来の形に戻したこともあってか、バイタルエリアにスペースを空けてしまう悪癖もまた復活してしまっていた。これを防ぐには中盤のセンターを二枚から三枚に増やすのが手っ取り早い。逆にこの試合での名古屋を見る限り攻撃はダヴィさえ残しておけばあとは前にいるのが三人だろうが四人だろうがあまり大差はない。
 しかし名古屋がそんな手を打つ前に神戸はこのスペースを使って右から左へとボールをつなぐと、DFラインの裏へのパスに抜け出した茂木が落ち着いてゴールに流し込んで名古屋は同点に追いつかれてしまう。最後に茂木に対応した増川のミス(ボールを弾ませる前にクリアしていれば何も問題はなかった)はあったものの、失点自体はチームとしてのディフェンスの組織な欠陥が露になった失点だった。
 それにしても昨年までサイドバックをやらされていたりした茂木の突然の覚醒ぶりは凄まじいものがある。FWとして(平林らとともに)ワールドユース(U-17)に出場していた茂木は名古屋も獲得に動いていたが争奪戦の末広島に競り負けた過去を持つ。その頃の名古屋は広島と新人獲得を争って勝った試しがなかった(松下や梅田など)わけだが、もし名古屋が茂木を獲得していたら茂木はどういった選手生活を歩んでいただろうか。

 その後楢崎が怒るのも無理はない判定(雰囲気に呑まれたとしか思えない)によってPKを取られ一度は逆転を許してしまった名古屋は苦境に立たされたが、ロスタイムに交代で入った津田が劇的な同点ゴールを決めてなんとか勝ち点1を確保することに成功した。決して良い内容とは言えないながらも(運もあったし)勝ち点3が取れない試合ではなかっただけに勝てなかったことは悔やまれるが、展開を考えればよく追い付いたと言えるだろう。昨シーズンの小川といいこのスタジアムには名古屋にとって何かがあるのかもしれないとしか思えないゴールは、チームが標榜する「Never Give up!!」の精神を体現した素晴らしい得点だった。正直俺はこの状態で名古屋が得点を奪えるとしたらセットプレーかパワープレーからしか考えられないと思っていたので、(右サイドからの)セットプレーのキッカーとして鋭く精度の高いキックを見せていた玉田を下げてしまったのは微妙だと思ったが、最後になっていずれも交代で入った巻→津田という流れから得点が決まったことは、結果として交代策がバッチリはまった(当たった)形になった。
[PR]
by tknr0326g8 | 2009-05-10 21:06 | Game Review
<< J1 2009 第12節 名古... 関東大学リーグ 第6節 流経×... >>