Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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クラ選(U-15)東海大会 名古屋U-15×清水ジュニアユース @トヨタスポーツセンター
 運命の悪戯か、2チームしか決勝トーナメントに進出できないグループリーグで名古屋、磐田、清水の下部組織が同居することになってしまったクラ選(U-15)の東海大会。全国に行くためにはこのグループリーグを突破しさらに決勝トーナメントで初戦を勝ち上がらなければならないわけだが、この試合は両チームともに変にそれを意識し過ぎることもなく、相手の良いところを消し合うというよりは自分達の良いところを出し合うようなユース年代のサッカーの醍醐味が詰まった展開になった。

 名古屋のスタメンは昨日のアルゴス戦と同じ。

     25   9

11   7    8   21

 5   4    6   2

       16

 この年代は高校年代ほどJの下部組織と街クラブとの間に力の差がないとは言え、それでもこのグループにおいてはやはりJ下部組織3チームの力は突出しており、力の落ちる街クラブとの試合ではU-14から「飛び級」で参加している選手達を使って経験を積ませ、Jの下部組織同士の試合では3年生中心のメンバー構成に代えてくるのだろうと俺は勝手に思い込んでいたが、どうやら「飛び級」組はしっかりと戦力としてカウントされているようだ。

 試合は序盤から名古屋がボールをキープして攻撃を組み立てようとする展開。そして昨日のアルゴスと比べると清水のプレッシャーがそれほど激しくないため、名古屋は昨日とは打って変わってクサビのボールが前線によく収まっている。しかし清水はカウンターから前線にボールが出た時の人数の掛け方をはじめとした迫力は昨日のアルゴスよりも数段上で、先制点を奪ったのもまさしくそんな清水のカウンターだった。名古屋の6のヘディングクリアが小さくなったところを、そのすぐ隣にまで迫って来ていた清水の選手が拾ってペナルティエリア内まで持ち込みシュート。これはGKが横っ飛びのファインセーブによって防いだが、こぼれたところを詰めて来た選手にプッシュされてしまった。

 先制点を奪われた後もボールを支配していたのは名古屋だったが、名古屋のSBが上がった裏のスペースなどを突いてカウンターから速い攻撃を仕掛ける清水に対して名古屋はDFが背走しながらの対応を強いられるようなシーンが何度かあった。しかし名古屋はなんとかこれに耐えると、ゴラッソと呼ぶに相応しいスーパーゴールによって同点に追い付く。名古屋のパスをカットした清水の選手がカウンターを発動しようとボールを持ち出した刹那、その選手の前に上手く身体を入れた7がボールをからめ取り、そのまま前を向いた7から8にボールが渡る。ボールを受けた8はドリブルで持ち込みながら相手が寄せてこないと見るや右足を一閃すると、GKが一歩も動けないような強烈なミドルシュートがゴール左上に突き刺さったのだった。昨日の試合でもミドルレンジのパスを次々と成功させていた8(の右足)はこんな武器も持っていたらしい。

 そして同点ゴール後は完全に名古屋が試合の主導権を握り、一時はセットプレーの連続でしばらく清水を自陣ゴール前に釘付けにするような時間帯もあった。そう言えば左サイドからのコーナーキックでキッカーを務めていた7がGWのプレミアカップでコーナーキックから直接ゴールにねじ込んだのも清水戦だった。あの試合でも7は中盤で清水の攻撃を潰しまくっていて、清水とはよっぽど相性が良いのかもしれないが、同点ゴールにつながったディフェンスといい、決して派手ではないが危ないところに顔を出して攻撃の芽を摘む7はこのチームにおけるマケレレのような存在と言える。

 試合の主導権を握りながらも相手GKの好セーブやポストに行く手を阻まれて2点目を奪えないまま前半を折り返した名古屋だったが、昨日同様後半開始と同時にまた猛攻を仕掛ける。そして25がドリブルで清水DFを割って入りペナルティエリアに侵入したところで相手DFに後ろから抱えられるように倒されると、レフェリーはペナルティエリアのすぐ外からのFKを指示。一瞬PKかとも思われたシーンだったが、それに気落ちすることもなく11が得意の左足で振り抜いたシュートが豪快にネットを揺らして名古屋はアッサリと逆転に成功した。

 清水の選手達は試合を進める中で徐々に名古屋との力の差を感じ始めていた部分もあったのだろうか。この逆転ゴールによって自信を深め気持ちよくプレーしている名古屋とは対象的に清水は完全に負のスパイラルにはまってしまったような印象だった。前半は敢えて避けているような感じもした高いボールでの前線へのフィードも苦し紛れのクリアのような形で増え始め、4を筆頭に高さでは圧倒的な優位性がある名古屋DFに当たり前のように弾き返され波状攻撃を喰らうシーンが続く。そして名古屋は勢い付くチームを象徴するかのように25や21といった「飛び級」組が得点に絡む活躍を見せ次々と点差を広げて行ったのだった。
 プラチナ世代(U-14)のエースである25は、U-14年代では昨日のアルゴスほどチームとして組織的なディフェンスをして来るチームと当たったことがないのか、昨日の試合ではなかなかボールをキープすることが出来ず、またオフサイドラインに取り残されることも多かった。またU-14であれば自然と自分にボールが集まってくるが、このチームでは9という不動のエースもいるので、ボールを受ける回数はよくて半々ぐらいでしかない。そうした状況下で自らのプレーになかなかリズムを作れず苦労しているように見えるシーンもあった。しかしこの試合では比較的フリーでボールに触れていたことで、プレーのリズムを作り出すことは難しくなかったようだ。
 同じようなことは昨日の試合ではほとんど何も仕事をさせてもらえないまま前半途中で交代してしまった21にも言え、25も21もまだまだ二人ともボールを持ち過ぎて潰されてしまうシーンが時々目に付く(U-14ではそれで突破出来てしまうのだろう)が、ゴールシーンこそこぼれ球をプッシュしたものだったが鮮やかな個人技から惜しいシュートを放っていた25といい、スルーパスに抜け出してゴールライン手前からの折り返しでオウンゴールを誘った21といい、この試合ではひとつ上の年代でも特徴を発揮しながら立派にプレーしていた。

 中だるみとまではいかないまでもやや集中の切れた時間帯でセットプレーの流れから豪快に叩き込まれた失点は余計で反省材料ではあるが、清水を寄せ付けない強さを見せたこの快勝は自信を持って良い内容だったと言えるのではないだろか。昨日のように相手にしっかり守備組織を作られるとトップにくさびのボールが入らなかったり、両サイドが機能しなかったりということもあるかもしれないが、この試合の先制点で見せた8のミドルシュートなど攻撃のバリエーションを増やしていったり、サイドバック(特に3月に新潟で行われたU-16チャレンジリーグに「飛び級」参加していた5)がもっと攻撃に絡んでくればその解決の糸口は自然と見つかるに違いない。
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by tknr0326g8 | 2009-06-30 02:15 | Youth
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