Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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J1 2009 第10節 名古屋×鹿島 @瑞穂陸上競技場 
 名古屋にとっては出来過ぎたシナリオが整いつつある。荒廃した名古屋にジーザスが降臨するXデーはもうすぐそこだ。シーズンはまだ折り返し地点にすら達していないというのに首位鹿島との勝ち点差が19に広がった名古屋にはもう「神頼み」ぐらいしか希望が残されていない。

 試合は(来週から始まる大相撲名古屋場所にちなんで言うなら)文字通り鹿島の横綱相撲だった。名古屋の攻撃をどっしりと受け止めた上でいざ攻撃に転じればいとも簡単に勝負をつけてしまうのだから両チームの間に横たわる力の差は歴然。失点シーンなどはいずれもほとんど遊ばれていると言っても差支えないレベルだった。もっとも今の名古屋はJ1でも底辺にいる千葉と良い勝負をした挙句競り負けてしまうようなレベルなので今さら驚くほどのことでもないが、この残酷な敗戦は名古屋の今のサッカーに対して戦術的にもメンバー的にも「限界」という二文字を突き付けた格好だ。

 この試合について言えばピクシーの選手起用も当たらなかった。マギヌンの代わりに玉田を二列目に入れダヴィと巻で2トップを組んだ前線、新潟戦であれだけ選手達が疲労困憊だったにも関わらず出場停止や怪我を除いてまたしても固定メンバーを起用したスタメン、前線に人ばかり増えて逆に中盤から後ろではパスコースをなくしてしまった選手交代とすべてが裏目に出ていた印象すらある。
 順を追って見て行けば、まず玉田のサイドハーフ起用は玉田自身のコンディションが良いこともあり攻撃では即興で時々良い場面を作り出していたが、鹿島が奪った先制点のシーンではこの起用のマイナス面が出てしまっていた。鹿島の大きなサイドチェンジから左サイドバックの阿部が鹿島の右サイドの選手と1対2の状況になっている頃、左サイドハーフの玉田は前線を闊歩していた。そして数的優位を生かした鹿島が余裕を持って中へと送り込み最後はボックス内で興梠に余裕を持って叩き込まれたわけだが、玉田をサイドハーフに入れる以上こうした事態は常に想定されるものであり、正直名古屋としてはああいう形になったら相手が勝手に外してくれるのを祈るしか手がない。まああの辺りをキッチリ決めるのが鹿島と名古屋の違いでもあるのだが。
 疲労について言えば名古屋も鹿島も条件は同じだ。しかしボールに対する反応が鹿島の方が名古屋よりも1テンポどころか2テンポか3テンポぐらい速かったことの疲労との関係性は否定できない。三つの失点シーンで名古屋の選手達の足(とおそらく頭も)が完全に止まっていたのは、鹿島の崩しが素晴らしかったからだけでは決してない。最も心配なのは阿部で、阿部が絶対に欠かせないピースだということは十分に理解出来るが、(天候を差し引いたとしても)こんなにミスをする阿部を見たのは初めてだ。最後の方は気力を振り絞ってオーバーラップを繰り返していた阿部だったが、動きもどこかギコチなく大きな怪我でもしてしまったら元も子もない。
 交代策に関して言うと、実はピクシーが施した処置は俺の考えとも符合する部分が多かった。山口については先発から起用してもよい気がしていたが、どうにも中盤から上手く(相手にとって危険な)パスが出て来ない状況を打破するためには小川のセンターハーフというのがこのベンチ入り含めたメンバーでのベストセレクションだと俺は思っていた。結果的には後述するように選手交代によって全体のバランスが歪になり、また小川自身も小さなミスをいくつも冒したことでこれが良い形につながることはなかったが、アイデアとしては悪くなかったと思う。むしろ問題は前線にどんどん人が増えてしかも張り付いたことで逆にスペースを消し合ってしまったことだろうか。

 選手達の気持の部分ではキックオフからリーグ戦の連敗を脱出しようとチーム全体がアグレッシブにプレーする姿勢を見せていたし、(この先も続く連戦を考慮した鹿島がペースを落としたせいもあるが)名古屋は最後まで鹿島ゴールを狙う姿勢を打ち出していた。またなかなか攻撃がつながらず明らかに鹿島がカウンターを狙っている状況でも、これから加入するケネディを意識してかトップにクサビのボールを当ててそれを拾って攻撃を仕掛けて行くスタイルを何度失敗しても頑なに続けていた。この試合の結果はもう(チーム或いは個人としての)完全な力不足であり、逆にここまでやられると諦めがつくというもの。こんな大敗の後に選手たちがヘラヘラと笑っていたりとかしたのなら話は別だが、個人的には試合後の彼等にブーイングを浴びせるような気にはなれなかったというのが率直な感想だ。
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by tknr0326g8 | 2009-07-01 23:22 | Game Review
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