Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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クラ選(U-15)東海大会 名古屋U-15×名東クラブ @トヨタスポーツセンター
 始まる前は同グループにJの下部組織が三チーム組み込まれているということで一抹の不安もあったこの東海大会だが、名古屋は順調に清水・磐田を連破し残り一節を残してグループリーグ突破を決めてしまっている。全国大会に出場するためには来週から始まる決勝トーナメント(ベスト8)の初戦を勝ち抜かなければならないが、その前にグループリーグ最終戦を観戦してみることにした。目的は見方によっては消化試合とも言えるこの試合で試されるであろう新たな選手達。これまで出場機会の少なかった「飛び級」組も長い時間見られるかもしれない。彼等が出場して活躍すれば、ピッチ脇のベンチで観戦していた他のU-14の選手達にとっても刺激になるに違いない。

 名古屋のスタメンはこんな↓感じ。

    10   9

13   7   20   12

5    4    6   14

       16

 今年のプレミアカップで準優勝を果たしたチームでWボランチを組んでいた7と20が久しぶりのコンビ。
 おそらく13と14は初めて見る選手で、12やユースニュースでも名前の挙がっていた10といった本来は主力であるはずの選手も初戦のアルゴスとの試合で交代出場から出てきたのを少し見たぐらい。チームの骨格である9,7,4,6といったセンターラインは崩していないが、予想通りなかなか新鮮なメンバーだ。

 試合はキックオフから名古屋がほぼ一方的にボールを支配する展開。ところどころで致命的なミスなどから危ない場面を招くことはあったが、名古屋は結局試合開始のホイッスルから終了のホイッスルまでゲームの主導権を名東に譲ることはなかった。
 とは言っても、名古屋が試合を通して数限りなく名東ゴール前でチャンスを作り続けていたかと言えば決してそういうわけではなくて、特に前半は「まず守備から」入る名東を相手にそれほど自由には攻撃を組み立てさせてもられなかったというのが正直な感想だ。最終ラインで左右に広くボールを動かしながらトップにクサビのボールを当てて攻撃を組み立てるのが狙いの名古屋だが、トップにクサビのボールを入れるところまでは行くのだが周りのサポートが遅くてなかなか攻撃がつながっていかない。対する名東もボールを奪ったところでパスをつないで攻撃に移るということが出来ていたわけではないので名古屋がペースを失うことはなかったが、これが一撃必殺のカウンターの形を持ったチームとの対戦だったら、もう少し名古屋が慌ててバタバタしたりイライラしたりといった場面が見られたかもしれない。

 そんな中先制点を奪ったのはエースストライカーの9で、右サイドからのパスを受けた20が中央をドリブルで割って入ると、そこから出たボールに対して落ち着いて右足を振り抜いたシュートが逆サイドのサイドネットに突き刺さったのだった。ここ最近のユース年代のチームの例に漏れずおとなしい印象を受けるこのチームにあって、最終ラインの4とこの9はよく声が出ている。そして9はストライカーらしく周りに要求するメッセージが多い。自分がどこにどのタイミングでボールが欲しいのか、二列目の選手にどういった動きをして欲しいのかに関するメッセージは明快だ。一度マークを外してフリーでクサビを受ける動きをしたにも関わらず後ろにボールを戻してしまった7に対して、「(俺の動きを)見てなかっただけだろ」と怒鳴っていたシーンがあったが、あれと同じことを今すぐトップチームでやって欲しい。

 そして名古屋の追加点はまたしても右サイドから。持ち場である右サイドでボールを受けた12がドリブルで持ち込みペナルティエリアの中に入って放ったシュートは惜しくもGKに阻まれてしまったが、詰めていた10がこぼれ球をプッシュ。12の個人技が光ったゴールだった。12は試合終了間際に19と交代してしまったが、この試合を通して右サイドでパワフルな突破を見せていて、なぜこの選手がレギュラーじゃないのだろうかと思わせるぐらいの活躍。このチームを象徴するように大柄で身体能力の高い12のドリブル突破はこの試合のようにハマれば強力な武器になる。

 その他で気になった選手としては、先日Jリーグ・U-14強化メンバーにも選ばれた20。本来所属するU-14でもどちらかと言えば小柄な部類に入るであろう彼はフィジカルというよりはテクニックとセンスで勝負するタイプのMFだが、一つ上のカテゴリーに入ったことでより一層フィジカル的な壁に直面しているように思える。それでもボランチというポジション柄それは避けて通れない問題であり、簡単に振り切られたり球際の競り合いで負けたりすると周りから「軽いよ」とか「負けるな」とかいう叱咤が飛んでくることもあって、序盤こそ相手より遅れを取っているように感じられる場面も少なくなかったが、次第に環境に順応して球際でも闘えるようなプレースタイルになっていったのが印象的だった。そしてそれは相手に当たられながらもボールを失わず前にボールを持ち出したことによって生まれた先制点にも結びついている。
 このチームの戦術だとボランチとして20の良さが引き出されているとは決して言えない――ボランチとしてはトップチームのように走力があってフィジカルの強いタイプの方が生きる――が、この一つ上のカテゴリーでの経験が彼にとって他に代え難い貴重なものとなることは間違いないだろう。そしてそれは彼自身がU-14に戻った時に実感するはずだ。欲を言うなら、20にはそんな苦手な部分へのチャレンジというだけではなく、そんな中にあってももっとボールを呼び込んで自分の良さを積極的に出すようなプレーをして欲しかったところだが。

 前半のうちにリードを二点と広げ勝利をほぼ手中に収めた名古屋はU-15日本代表に選出されたばかりの11を投入するなど何人かのメンバーを入れ替え。

    25   10

11   7   20   12

2    4    6   14

      16

 そして後半開始からほどなくして11が右から入れたCKを4が頭一つ抜け出したヘディングで豪快に合わせて名古屋は三点目を獲得する。その高さはプロの試合でも見ているような迫力で、これが中学生の大会であることを思わず忘れてしまいそうだが、位置的にもディド夫婦が見守る目の前で決めるあたりなかなかの孝行息子だ。

 その後相手の運動量が落ちてくると名古屋は25によくボールが収まるようになりそこを基点としてゴール前でチャンスを作り出せるようになった。20とともにJリーグ・U-14強化メンバーに選ばれている25はU-14では圧倒的なパフォーマンスでチームを牽引していたエース。そのプレーはカテゴリーをひとつ上げても決して周りと比べて遜色ないレベルにある。ただ彼の最大の持ち味であるボールを受けてから相手DFを交わしてシュートに持っていくまでのプレーはこのレベルでも十分に発揮出来ているものの、さすがにペナルティエリアの中ではマークの激しさや強さがU-14とは違うのかまた本人自身も強いシュートを打とうという意識が強すぎるのか、いざシュートとなるとなかなか思うようにはゴールネットを揺らすことが出来ていない。目の前にいるDFをブチ抜いて豪快なゴールを決めるのが彼の特徴ではあるが、シュートを強さというよりは相手GK(DF)のポジションや態勢なんかを冷静に見極めながら確実にゴールに流し込めるようになれば、彼は名古屋ユース史上最強のストライカーとなることはおろか日本を背負うような選手になってもおかしくない。そしてそれらのことはこれから相手のレベルが上がって行くにつれて重要度を増していくだろう。

 そんな25と前線で絶妙な連携を見せていたのは10に代わって入った同じく「飛び級」組の24。選手交代を見ても25と24で2トップを組むのかと思いきや、12が右サイドで前線に張り付くようなポジションを取って逆に24はトップ下に入るような場面も多かったが、25とタテの関係になった24は相手DFラインの前のスペースでボールを受け攻撃に良いアクセントを付けていた。そして25との連携だけでなく巧みなフェイント(ボールコントロール)から一瞬で相手を外して際どいシュートを狙うなど、鋭いプレーで彼自身のコンディションの良さも感じさせた。

 結局この試合を3-0でモノにした名古屋は堂々グループ1位での決勝トーナメント(ベスト8)進出。あと1勝すれば全国大会への出場が決まる。彼らの目標はそこ(全国大会出場)ではないだろうが、一歩づつ足場を固めながら目標に向かって進んで行って欲しい。
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by tknr0326g8 | 2009-07-12 01:25 | Youth
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