Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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豊田国際ユース U-16韓国代表×U-16名古屋グランパス・愛知県・豊田市選抜 @豊田スタジアム
 昨日の試合で同年代の日本代表にPK戦の末敗れたU-16名古屋グランパス・愛知県・豊田市選抜。最終日となる今日はU-16韓国代表との試合になるが、相手が実際にはU-15であることや今大会ここまで1分1敗と未だ未勝利であることを考えると是非ともこの試合に勝って大会を締め括りたいところ。

 U-16名古屋グランパス・愛知県・豊田市選抜のスタメンはこんな↓感じ。これまで途中出場でしか出番のなかった中京大中京高の熊谷や名古屋U-15から飛び級参加の岩田がスタメンに名を連ねている。

      川村   足立

岩田   都竹   水野   熊谷

渡辺   川本   奥山   野崎

         石井

 試合が動いたのは開始から僅か4分だった。ボールを蹴ると砂埃が舞うデコボコなピッチの影響もあってか水野が左サイドの渡辺に出したボールが少し短くなり、それを相手に拾われると最終ラインの川本と奥山の間にスルーパスを出されてしまう。これに抜け出した選手がクロスを送ってファーサイドで待ち構える選手に余裕を持って叩き込まれてしまった。ありがちなカウンターと言えばありがちなカウンターだが、この直後にも今度は右サイドで奥山と川本の間にスルーパスを通されてシュートまで持ち込まれており、名古屋のDFラインがあまりにも簡単にスルーパスを通されて裏を取られているのが気掛かりだ。

 昨日の試合のレヴューの中でも触れたが、このチームの最終ラインは粘り強いマークで1対1に強さを見せる奥山を中心として個々の頑張りは目立つものの、組織としての意思統一があまり見られずDFラインとしては機能していないのが実状。積極的にラインコントロールをして相手をオフサイドトラップに陥れるような守り方をしろと言うつもりはないが、今のままでは相手が一定以上のレベルになれば常に裏を取られる脅威に晒されることになる。もちろんこれはDFラインだけの問題ではないがこのチームが守備面で抱える確かな課題の一つ。昨日の試合でDFラインの裏に抜け出した相手をGK伊藤が倒してイエローカードをもらったシーンを見て、クラセン(U-18)・広島ユース戦の三浦天悟を思い出したのは俺だけではないはずだ。逆説的に言えば、そういったシーンを見ているとこのU-16にも小川新監督のスタイルが浸透して来ているとも言えるのだが。

 そんな名古屋はピッチの影響もあって攻撃でもなかなか良い形を作れないでいたが、前半のうちに奪った同点ゴールは鮮やかなゴールだった。左サイドの渡辺から右サイドの野崎に大きなサイドチェンジが通り、野崎がタテに預けたボールを受けた熊谷が足立の頭にピンポイントクロスを合わせたわけだが、、クロスボールの軌道もさることながら組み立てのシンプルさがむしろその機能美を際立たせていて、名古屋がトップチーム以下で目指しているサッカーを体現しているように見えなくもなかった。
 おそらく今彼等はこうしたシーンを一試合の中で少しでも多く作れるようにトレーニングを積んでいるのだと思う。いわゆるチーム戦術というやつだが、今のU-16の選手達を見ていて感じるのは、これに合わせてプレーすることに意識が行き過ぎているように見えなくもないということだ。世の中には完璧な戦術などないので、一定レベル以上の相手と戦えば当然のごとくそれが思うように作動しない場面が生まれてくる。そうなった時にどうするのかを考えるのはピッチ上の選手達自身であると今のスタッフは考えているのかもしれない。そしてそこでは各々の選手達が持っているプレーヤーとしての特徴やこれまで学んできたことが生きてくるはずで、例えば攻撃が行き詰まった時にどうやってフリーな選手を作るのとかはチーム戦術とは別レイヤーの話として彼等はその方法論を持ち合わせているはずなのだが。

 前半のうちに追い付いたことで後半は少し期待しながら試合を見始めたのだが、U-16名古屋グランパス・愛知県・豊田市選抜はまたしても開始直後にリードを許してしまった。キッカケはまたしてもスルーパス。右サイドでスルーパスを通されて裏を取られ、これはなんとか凌いだもののボックスの手前でセカンドボールを拾われると今度は左サイドでスルーパス。これに抜け出した選手が折り返したボールを中央で合わせられてしまった。
 言うまでもなくDFラインの裏を取られるのは即失点につながる死活問題。パスサッカーを標榜している某高校サッカーの監督が「パスを回す目的は?」との問いに「相手のDFとGKの間にボールを入れるため」と答えていたインタビューを読んだことがあるが、それをこんなに簡単に許してしまってはなかなか勝ち点3はおぼつかない。ミニ国体から本番に向けてDFラインもさることながらチーム全体でのディフェンスも再考されるべきだろうし、またその前提として個々のプレーヤーが球際でやられない強さを身に付けなければならないだろう。U-15の時にこのチームの監督だった菅沢現京都U-18監督やU-12で全国優勝を成し遂げた森川監督が「1対1で相手を抜けばチームとしては数的優位」といったような発言をしていたが、逆に言えば、球際で負けて入れ替わられたら後は数的不利を背負い込むことになるからだ。それが中盤であればDFラインが崩れる要因にも当然なり得る。

 試合はその後、相手に激しく削られてから突然スイッチが入ったのごとくアグレッシブに覚醒した高原と、昨日に引き続きスーパーサブ的な起用となったU-15の青山を中心としてU-16名古屋グランパス・愛知県・豊田市選抜が怒涛の攻撃を見せる。そして途中から左サイドハーフのような左ウイングのような位置に回った高原が左サイドからドリブルで仕掛けたところで相手に倒されPKを獲得。バックスタンドから見ているとPAの外のようにも見えたが、このPKを高原がキッチリと決めてU-16名古屋グランパス・愛知県・豊田市選抜が同点に追い付いた。去年のクラセン(U-15)のイメージがあるからか、高原は決してPKが得意なタイプではないと思っていたのだが、昨日今日の二試合で三度のPKをいずれも冷静かつ豪快に沈めているのを見るとどうやらそんな心配は無用なようだ。

 その後もU-16名古屋グランパス・愛知県・豊田市選抜は何度となくU-16韓国代表ゴールに迫ったが結局得点には至らなかった。このコンディションで最後に見せ場を作ったことは評価出来るかもしれない。そして二日続けてもつれ込んだPK戦では、最初に水野が外した時には危うしかとも思ったが、GKの石井がその後二本をセーブして逆転勝ち。U-16名古屋グランパス・愛知県・豊田市選抜の最終成績は4チーム中3位という結果だった。
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by tknr0326g8 | 2009-08-09 23:59 | Youth
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