Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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宮城スタジアムカップ2009 @宮城スタジアム補助競技場
 クラセン(U-15)もグループリーグ突破が決定したということで、さらに北上しやって来たのは宮城県の利府にある宮城スタジアム。去年の12月に黄金世代(現高1)が高円宮杯(U-15)のグループリーグで京都やヴェルディと激戦を繰り広げたのが同じ利府にある宮城県サッカー場で、その時にはここに宮城スタジアムがあること自体知らなかったのだが、よくもまあ駅から歩いたら1時間近くかかるというこんな丘の上にW杯本大会を開催するスタジアムを建てたものだなと。アクセス条件では仙台スタジアムと雲泥の差を感じる。

 この宮城スタジアムカップは2002年のW杯記念事業として2004年からスタートし今年で6回目を迎える大会。今回も全国から集められた16のチームが4つのグループに分かれて予選を戦った後順位決定戦が行われる予定になっている。名古屋は先週の石川県ユースサッカーフェスティバルでもグループリーグで同居しさらには来週のジャパンユースサッカースーパーリーグ(ベスト4)では決勝で当たる可能性のある流経大柏、さらには作陽、そして地元の聖和学園と同じグループDに振り分けられており、グループDはスタジアム横の補助競技場が試合会場になっている(ベガルタユースの属するグループCが宮城スタジアム、グループAとBが県サッカー場を使用)ので、2002年のW杯で日本代表がトルコ相手に苦杯を舐めた宮城スタジアムで試合をするためには、グループリーグを首位で突破しなければならない。せっかくなので是非彼らには宮城スタジアムで試合をさせてあげたいところだが。

 昨日の試合で作陽を1-0と下し上々のスタートを切った名古屋だが、今日予定されているダブルヘッダー(うちひとつは先週の石川県ユースサッカーフェスティバルで敗れている流経大柏とのリベンジマッチ)を乗り切る上で、U-17日本代表としてスペインに遠征中の岸とSBSカップに出場するU-18日本代表に招集されている岩田(怪我で辞退したらしい)という最終ラインの中心選手を二人欠く苦しい状況。今日は二試合を通じて奥山と金編という急造コンビがCBを務めていた(そのしわ寄せで三浦俊が右SBに下がっている)。

 9:30から行われた流経大柏戦のスタメンはこんな感じ↓。

      奥村   大西

小幡   矢田   近藤   藤田

安藤   奥山   金編   三浦俊

         古川

 しかし結論から言えば、1-0で流経大柏に競り勝って先週の借りを返しグループ首位通過を決めた名古屋だったが、その試合内容はお世辞にも良かったとは言えず、プレーしている選手達にとってもストレスを感じる展開だったのではないだろうか。それは不明瞭なジャッジを連発したことで両チームの選手やコーチからクレームの集中砲火を喰らっていたレフェリーや、そんなこんなで試合終盤には怒号が飛び交っていたピッチ上を見ても明らかだ。

 この試合の名古屋は前線に奥村と大西という180cm超の2トップを並べてスタートしたがなかなか攻撃を上手くオーガナイズすることが出来なかった。組み立てがロングボール一辺倒でボールが落ち着かず2トップにもボールが収まらなかったこともあるが、前にボールが入っても二列目以降のサポートが遅く、奪われてカウンターを喰らうような展開が続く。対する流経大柏も時々アタッキングサードで良いコンビネーションを見せはするもののいかんせんそれも単発。クリア気味のロングボールに反応した大西が大柄な体を生かした強引な突破から左足シュートを放ち名古屋が先制したことで少しは試合も動き出すかと思われたが、これでは試合自体が低調な流れになるのも必然だった。

 後半開始と同時に右SHに豊田国際ユースでも印象に残る良いプレーを見せていた加藤翼を投入し、その後は高原(奥村out)、水野(大西out)と一年生を続々と投入した名古屋だったが、試合の流れは変わる気配がない。試合終盤になって流経大柏が色々とフォーメーションを変えたりながら点を取りに出て来たので、後ろにスペースが空き、名古屋はようやく高原や加藤や矢田、小幡といった選手達が流経大柏ゴールに向かって切り込むようなシーンも出始めたが、もう少し早くそうしたシーンを観たかった。

 二人のレギュラー(しかも二人とも年代別の代表)が欠けた最終ラインは、ロングボールを放り込まれるとその跳ね返しに難があり、しばしばそうした流れから大きなピンチを招いていたが、なんとかゼロで流経大柏の攻撃を抑え切った。試合中小川監督が金編に対して「相手がボール下げたらポジション上げろ」というようなひどく初歩的な指示を送るほどの急造CBでありコンビであったわけだが、それを考えればこの結果には満足すべきだろうか。もっとも昨年はスーパールーキーとして岸とともにほとんどの公式戦に出場した金編も来年には最終学年を迎えるだけに、(ポジションがどこであれ)こんなところで満足してもらっては困るのだが。

 15:30から行われた今日の第二試合の対戦相手は地元の聖和学園。今年のプリンスリーグ東北で2位という好成績を残しているらしい聖和学園は、グループリーグでも流経柏、作陽といった全国レベルの強豪校相手に二試合連続で引き分けに持ち込んでいる。名古屋は既に首位通過を決めているが、第一試合のモヤモヤを晴らすためにもスッキリと良い内容で勝利したいところ。

      高原   藤田

小幡   矢田   水野   加藤

中野   奥山   金編   三浦俊

         三浦天

 クラセンで対戦した横浜や広島そして今日の第一試合で対戦した流経柏などと比べた時に一体相手がどれぐらいのレベルなのだろうかとその力を測りながら、比較的余裕を持って試合を眺めていた俺の予想を裏切るかのように、試合は聖和学園のペースで始まる。流経大柏相手に2-2の撃ち合いを演じてきた聖和学園は実際に攻撃的なスタイルを持つチームで、そんな相手の勢いに名古屋は抵抗する間もなく押し込まれてしまった。ダブルヘッダーの疲れ(相手も条件は同じだったが)なのか、決して名の知れた強豪チームではない相手に対して余裕を持ち過ぎてしまっているのか、名古屋はボールホルダーへの寄せも甘く反応も鈍いのでスルスルとペナルティエリア内に侵入を許し、逆に攻撃に移っても第一試合同様にサポートが遅く単発な攻撃は相手のボックスに入ることすら出来ない時間が10分ぐらい続いた。

 10分ほどが経過したところで名古屋は中野に代えて安藤を投入。中野はコンディションの問題なのだろうか、あらかじめ「10分」と決められていたかのような交代だった。そしてそれを合図としたわけではないだろうが、遅ればせながらこの辺りから名古屋の反撃が始まる。ようやく前線の高原や藤田にパスが通り始め、まずは彼等が前を向いて仕掛けることを手始めに、ここに加藤や小幡や矢田といった二列目の選手達が絡んでスピードに乗った攻撃で聖和学園のゴールへと迫る。そして安藤が入れたクサビのボールを中盤に落ちてきた高原が受けてワンタッチで左サイドの小幡に流すと、小幡が一気に左サイドを持ち上がりファーサイドの加藤へ。これをフリーで受けた(ニアで藤田がオトリになった)加藤が右足で鮮やかに聖和学園ゴールに蹴り込む。名古屋1-0。

 キレイな崩しから奪ったゴールはチームに活気を呼び戻し、突然ピッチに名古屋の選手達の声が響くようになった。攻撃でボールホルダーを呼ぶ声もさることながら、目立っていたのは守備面で声を掛け合う姿。そしてそこではどこからボールを取りに行くのかということやチームとして連動することが強く意識されているように感じられた。
 今日の二試合を見る限り、名古屋は、アグレッシブに前からボールを奪いに行っていたクラセンの頃とは打って変わって、リトリートして相手が自分達のゾーンに入って来たところで前線からワンサイドを切り規制を掛けていく守り方へと変貌を遂げていた。そのおかげでボールを奪う位置が低くなりいざ攻撃となってもビルドアップはロングボールが中心になったり、二列目が最終ラインとの距離感(セカンドボール?)を意識したポジションを取ることで前線にボールが入った時のサポートが遅くなったりもしたわけだが、(好きか嫌いかは別として)これはチームの持つ課題へと取り組んだ前向きな変化と捉えても良いのではないだろうか。
 ただそんな守備面でも依然課題はあり、上でも書いたように、連戦の疲れからかそれとも選手間の距離を気にし過ぎるあまりかボールホルダーへの寄せが甘いディフェンスは自陣ペナルティエリア付近であってもいとも簡単に突破(単独もしくはワンツー)を許していた。これは実際失点にもつながっていて、右サイドで裏(ペナルティエリアの中)に抜け出されると角度のないところからシュートを決められ同点で前半を折り返すことになっている。

 同点ゴールを決められる頃には試合は再び聖和学戦のペースとなっていて、せっかく良いリズムで試合を進めていてもそれが長く続かないという試合の中での「波」もまたまだ解消はされていないようだ。

 後半になると名古屋は小幡に代えここまで二試合連続ゴールと好調の大西を前線に投入し高原が左サイドに回る。しかし大西が悪いわけでは全くないのだが、ショートパスをつなぐのではなく、まずは前線にボールを入れてそこでキープしている間に全体が押し上げるというスタイルの名古屋は、組織的に守られるとどうしてもクサビのボールもアバウトで一発狙いになり、相手の守備の網から抜け出せなくなってしまう。
 またアタッキングサードで鮮やかなパス交換からの突破を見せたかと思えば、それと同じぐらいパスに誰も反応出来ないままボールだけが抜けて行ってしまうシーンも見られ、ミスというよりはコンビが合わないと言った方が的確な感じだ。選手達はトレーニングの延長線上で自由にやっているような感じだったが、ちょっと淡白な感じもあり、自由演技として選手達の発想や判断に任せるだけでは限界もあるのかもしれない。この後またしてもタテ1本から相手を吹っ飛ばすようなパワフルな突破でGKと1対1になり左足で豪快なシュートを決めた大西(今大会三試合連続ゴール)にしても、単純に後ろからのタテパスで走らせて個人技で打開を図るだけでなく、チームとして上手く活かす方法を考えてあげればもっとその能力が生きてくると思うのだが。

 相手のレベルの問題もあるのかもしれないが、流経大柏戦と比べれば良かったシーンの絶対数は増えた名古屋。好調を持続している大西はもとより、ミニ国体から合流したばかりの一年生も良い意味で目立っていた。走り方がどことなく水沼親子に似てきた加藤翼はサイドハーフとしてこのカテゴリーでもすっかり危険な選手になっているし、高原や水野が見せた積極的な仕掛けも最後のところで相手に引っ掛かってしまったが期待を抱かせるには十分。CBの奥山も積極的に声を出して本職でない金編を引っ張っていた。彼等はミニ国体優勝そして国体出場を決めてモチベーションも高まっているのだろう。

 明日と明後日に行われる準決勝と決勝(3位決定戦)の舞台はいずれも宮城スタジアム。俺は観に行けないが、せっかくの大舞台なので楽しみつつも良い経験にして欲しい。
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by tknr0326g8 | 2009-08-17 23:06 | Youth
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