Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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J1 2009 第27節 鹿島×名古屋 @カシマスタジアム
 前節大宮に快勝したもののミッドウィークのACLで天敵ジュニーニョ擁する川崎にまたしても苦杯を喫したことで嫌な流れを完全に断ち切れていない名古屋にとってこの鹿島戦は正念場だ。この試合を落とすようだとこの後のリーグ戦はおろか再びミッドウィークに開催されるACLの2ndレグにも悪影響を及ぼしかねない。それはすなわち内容次第では今シーズンが終わってしまうことを意味している。前回の対戦ではホーム瑞穂で子供扱いされた鹿島を相手に名古屋はどこまで良い試合が出来るだろうか。

 ミッドウィークのACLを見据えてか何人かの主力選手を休ませて、ブルザノビッチや三都主といったここのところサブに甘んじていた選手達を起用してきたピクシー。サブにも入っていない中村や増川は出場停止でなければ休養と考えて間違いないだろうが、ベンチ入りしている玉田や小川はACLのパフォーマンスが悪かったことも影響してのスタメン落ちだろうか。スーパーサブの杉本はともかくとしてブルザノビッチや三都主はスタメンと比べても遜色ない能力の持ち主であり、上手く噛み合って本来の力を発揮できれば鹿島とも対等に戦えるだろうが、いずれも今季途中から加入したブルザノビッチと三都主を同時に使ってしまうあたりはかなり思い切った起用と言えるだろう。

 注目のポジションは普段の玉田の位置にブルザノビッチ、そして中村の位置(ボランチ)に三都主という配置。ピクシーがまだ三都主のボランチ起用というアイデアを捨てていなかったことに驚きだ。ボランチはもともとチームの中で(その一部として)機能しているとは言い難かったポジションだけに、三都主のボランチ起用がそれと比べて明らかな失敗というわけではないのだが、かといってそれが三都主の能力を引き出しチームとしても捗々しい成果を残しているわけでもない。インタビューなどを見聞きする限り昨シーズン途中からアーセナルを捨ててマンUに心変わりしたように思われるピクシーが、三都主をアンデルソンに重ね合わせた思い付きでなければ良いのだが。ちなみ中村と吉村がフラットに並んで前線(FWとSH)の攻撃的なタレントを支える布陣はピクシーの中ではキャリックとフレッチャーをモデルにしているのではないかと俺は踏んでいる。

 試合はキックオフから数分間を観る限り、俺の中ではまた鹿島に好き放題やられるのではないかという不安がよぎっていた。マルキーニョスや中盤の選手が入れ替わり立ち替わりバイタルエリアを回遊する鹿島に対して、名古屋はWボランチの三都主と吉村が人に付くのかスペースを埋めるのかハッキリしない。いつも中村がその辺りのことを深く考えずにひたすら(スタミナの続く限り)走り回っている代役を任された三都主が気の毒と言えば気の毒だが、失点は時間の問題に思えた。
 そんな中先制点を奪ったのは名古屋で、ケネディに対して明らかに意識過剰で釣られ過ぎなディフェンスはその裏でブルザノビッチに自由を与えてしまい、ブルザノビッチが放ったシュートをGKが弾いたところをケネディがキッチリ流し込んだのだった。ただこれだけでは名古屋にとって全くもって安泰と言えないのはACLが既に証明している。弱い方のチームが先制しそれが束の間の喜びに終わるのもサッカーではよくある話だ。
 鹿島がおかしくなったのは名古屋が二点目を奪ってからで、GK曽ヶ端のミスからブルザノビッチがボールを奪ってそのまま鹿島ゴールへとボールを運ぶと、そのあまりのお粗末ぶりにガックリ来たのか、鹿島は緊張の糸が切れてしまったかのようだった。個々の選手から何とかしなければという気持ちは伝わってくるもののチームとしての連動性が見られない鹿島はまるで挫折を知らないエリートが初めての修羅場を前に途方に暮れてしまっているかのよう。
 そんな鹿島に対して名古屋はまるで強豪チームが格下のチームをあしらうかのように余裕を持った試合運びでゲームを完全に掌握してしまった。名古屋が強いチームに見える時はこれまでにも何度かあったが、鹿島が弱いチームに見えるのはこれが初めてだ。そして受け身に回っている時には崩れるのは時間の問題とすら思われたのに、自分達が主導権を握れば突然それが機能してくるのだからなんとも不思議。三都主も持ち前のテクニックでボールを失わないのでボランチの位置でこれまでの名古屋にはなかった良いアクセントになっているし、懸案の守備でもマルキーニョスとの1対1を完全に抑え切るなどチームともども相手を完全に飲み込んでしまっていた。興味深かったシーンはボックスに掛かるか掛からないかの位置で行われたその三都主とマルキーニョスのマッチアップで、上から見ていると「(三都主は)もう少し間合いを詰めた方がいいんじゃないか?」と思うのだが、吉田をはじめその他の日本人選手には果敢に勝負を仕掛けるマルキーニョスが結局何も出来ないままボールを後ろに戻してしまった。三都主が「顔」で抑え切ったとも言えるが、彼等(ブラジル人)には彼等の間合いというものがあるのだろう。

 後半にセットプレーからやらなくてもいい1点を献上してしまったものの、鹿島は結局最後まで調子(鹿島らしさ)が戻らず、名古屋としては終始危なげない試合運びで4-1の完勝を見せた。まだまだブルザノビッチがチームメートの特徴を理解し切っていないことも含めて視野が狭い部分があったり、広野のキックがターゲットから大きくズレたり途中で失速したりと安定しなかったり、ここのところ小川がやけにフィニッシュのところで消極的だったりと、気になる部分はいくつかあるものの、昨年まで1勝も出来なかったカシマスタジアムでのこのスコアによる勝利は間違いなくチームにとって自信になるはず。苦しんだ末に来日初ゴールを決めたブルザノビッチをベンチ総出で祝福するなどチームの雰囲気も向上中だ。あとはアップの時にゴール角の厳しいコースにズバズバとシュートを沈めていて明らかに調子が良さそうだった津田を(前線で)起用してあげることが出来れば文句ないのだが。
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by tknr0326g8 | 2009-09-27 09:30 | Game Review
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