Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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高円宮杯(U-15) 東海大会 準決勝 名古屋U-15×JUVEN.F.C @港サッカー場
 世界的な不況の余波はユースサッカーにも及んでいる。高円宮杯U-18では昨年まで優勝チームと準優勝チームに与えられていた海外遠征が優勝チームだけに限定されてしまったし、この高円宮杯U-15東海大会にしても昨年までは各県の代表2チーム(計8チーム)が二つのグループに分かれてグループリーグを戦った後各グループ上位二チームが順位決定トーナメントを行っていたのが、今大会では8チームがいきなり一発勝負の決勝トーナメントに臨む形に変更になった。名古屋は先週の一回戦で無事磐田ジュニアユースを破り本大会出場を決めたものの、もしその試合で敗れるようなことがあればその時点で本大会出場への道が途絶えていたことになる。そして実際に、名古屋と同じく夏のクラ選ベスト4にして静岡チャンピオンのACNジュビロ沼津は愛知FCに1-2と敗れ全国への望みを断たれてしまった。勝負の世界の厳しさと言えばそれまでだが、このような環境下で果たして選手達は溌剌とプレー出来るのだろうか。
 これと同様のことは全国大会にも起こっている。昨年までは各グループの2位までが決勝トーナメントに進出していたのに対して今年は各グループの1位のみが決勝トーナメントに進出し8チームで覇を争うことになった。これはグループリーグでの一敗が限りなく絶望を意味するということだ。各チームはグループリーグの一試合目からトーナメントのつもりで戦わなくてはならないだろう。もちろん昨年の名古屋U-15のような例(グループリーグ初戦で京都に敗れながら最終的にはグループ首位になった)もあるが、あれは“死のグループ”が結果的にプラスに作用した特異な例。強豪チームが星の奪い合いを行うことで一敗の持つ意味が弱まっていた。これが二強二弱だったらどうか?二強の直接対決で敗れたチームはその時点で敗退となる可能性がかなり高まる。
 そんな過酷な全国大会を見据えればなおさら、名古屋U-15がこの東海大会で優勝出来るか出来ないかには大きな意味がある。東海一位になれば、グループリーグで関東や関西の一位のチームと当たらなくて済むし(とは言ってもクラ選ファイナリストの神戸や京都と同居する可能性はあるが・・・)、8つあるグループのうち二つのグループでベニューとなっている愛知会場(港→港→瑞穂北 か 瑞穂北→瑞穂陸→瑞穂陸)を使える可能性も高まるからだ。本大会の決勝トーナメントまでを視野に入れるならこの東海大会は是が非でも優勝し東海1位として本大会に臨みたい。

 と前置きが長くなったが本題である今日の準決勝。対戦相手は一回戦で三重のFC四日市を延長の末に下したJUVEN.F.C。名古屋のスタメンはこんな↓感じ。

      北川   中根

岩田   真柄   富田   野崎

樫尾   ニッキ    大谷   鈴木

        渕上

 一時期の港サッカー場と比べればピッチは信じ難いほど青々としているが、昨日から降り続いた雨の影響でピッチには所々水が浮いている状況。特にコーナーフラッグ付近ではアップの時からボールが止まってしまうシーンが目立った。決してプレーしやすいコンディションではないだろうが、選手達はこのような条件下でどれだけいつも通りのプレーが出来るのかその真価が試されることになる。

 試合はキックオフから名古屋がピッチを広く使ってボールを動かしJUVENディフェンスを崩しに掛かる。それはまるでボールをピッチの隅々へと動かしてそれぞれのエリアのピッチコンディションを測りながらゲームを進めているかのようでもあった。そして左右に大きく揺さぶっておいて相手のディフェンスが横に広がったところで真柄が二度三度とDFラインの裏にスルーパスを狙っていたが、ペナルティエリア内はコーナーフラッグ近辺とは対照的に全くボールが止まる気配がなく、鮮やかにDFの間を切り裂いたスルーパスがそのままゴールラインを割ってしまうようなシーンが連発していた。
 そしてそうこうしている間に先制点はなんとJUVENに転がり込む。後方からのタテパスに対してニッキと大谷のギャップに上手く抜け出したJUVENの9番が並走する大谷から半歩抜け出して右足を一閃、やや右寄りでペナルティエリアに入ったあたりの位置から放たれた豪快なシュートは逆サイドネットに突き刺さった。サイズもあって身体能力に優れるJUVENの9番はその後も何度かタテ1本から名古屋陣内へと一人切り込んで行くシーンが見られたが、ピッチコンディションを考慮すればアバウトなタテ1本からでも思わぬピンチを招いてしまう危険性は十分に想定されたはずで、それに対して前半は名古屋の中盤が安易にタテに蹴らせてしまっているシーンが目に付いた。もちろん通常(いつも)であればタテに入って来るボールに対してそれを弾き返す力に優れるCBコンビの特性を考慮してもこれで問題ないのかもしれないが、この試合に限って言えばタテに蹴らせない守り方も必要だったかもしれない。

 しかし不測の失点を喫しても名古屋の選手達は全く動じる様子はなかった。すぐさま右サイドを深くエグった野崎の折り返しからゴール中央で中根が合わせて同点にすると、その後はセットプレーを中心に前半だけでなんと5得点。後半に入っても開始早々に左サイドを抜け出した岩田のクロスに中根がダイビングヘッドを決めてゴールラッシュの口火を切ると、2年生中心のメンバーに切り替えながらさらに2得点を追加。合計8-1の快勝で名古屋は決勝へと駒を進めたのだった。
 中でも特筆すべきは一人で4ゴールを叩き出した中根。この試合について言えばまさに「研ぎ澄まされている」と表現するのがピッタリだった中根は、ゴール前で類稀な得点感覚と泥臭さそして勇敢さを発揮し、エース(青山)不在のチームを救った。そしてクラ選の時にも書いた気がするが、中根のプレーにどこか駒澤スピリットを感じてしまうのはなぜだろうか。
 また右からのCKを直接蹴り込んだ岩田を見るまでもなく、正確なキッカー(左からは富田や真柄)と長身選手が揃うこのチームにとってセットプレーは大きな武器。もちろん180~190センチ級の選手を揃えながら一向にセットプレーの精度が向上しない某チームのような例もあるので長身選手がいれば必ずしも優位というわけではないが、これはチームとしてもストロングポイントとしていかなければならないところだろう。今後全国大会に出場し接戦となった時にはこれは大きな武器になるからだ。
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by tknr0326g8 | 2009-11-14 23:59 | Youth
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