Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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トレーニングマッチ 横浜FマリノスJrユース追浜×名古屋U-15 @追浜グラウンド
 高円宮杯・東海大会で宣言通りの優勝を果たし12/19に開幕する本大会への出場が決定している名古屋U-15。今週末は全国大会前の恒例行事となっている関東遠征を行い、同じく本大会出場が決定している横浜FマリノスJrユース追浜そして東京ヴェルディJrユースとトレーニングマッチを行うとのこと。ちなみに夏のクラ選全国大会前に行った関東遠征では後に本大会の決勝トーナメント一回戦で対戦することになる浦和と試合を組んでしまっていたりもしたが、グループリーグ首位のチームのみが決勝トーナメントに進出出来る高円宮杯では名古屋が勝ち進んだとしても追浜やヴェルディとは決勝まで当たらない計算だ。まあ名古屋の場合はその前にグループリーグでクラ選王者の神戸(名古屋も準決勝で苦杯を舐めた)、そして決勝トーナメントに進出したとしても初戦で関東最強の浦和と再び相まみえなければならない。神戸の強さは何より名古屋自身が身に染みて分かっているし、クラ選のリベンジに燃えているに違いない浦和も厄介な相手だ。

 そんなわけで情報戦を含めて本大会前のデリケートな時期でもあるので、フォーメーションなど今日の試合について細かく書くことは控えるが、個人的な注目点は東海大会の準決勝・決勝を欠場していたエースの青山と、U-14Jリーグ選抜で参加したオランダの国際ユース大会でMVPを受賞した名古屋U-14のエース北川、そして青山が不在の試合でハットトリックを含む大車輪の活躍を見せた中根という三人のストライカーをどう共存させるのか?(使い分けるのか?)ということ。同じFWでも三人とも特徴が異なる上、今日の試合を見る限りは三人のコンディションにバラつきが見られるだけに、高田監督としても本大会までその起用法に頭を悩ませることになるだろう。大会まで二週間ある現段階では、とても一学年下とは思えない堂々たるプレーぶりでスーパーなゴールを連発した北川の好調さが光った。きっと今の彼にはゴールマウスの広さが常人の二倍ぐらいに見えているに違いない。

 試合自体は改めて関東のレベルの高さを思い知らされる内容だった。横浜FマリノスJrユース追浜は関東地区の第5代表。数字上では名古屋と同じグループGに属する関東第4代表の帝京FCJrユースより下ということになる。しかしながらそんな追浜に対して(移動の疲れや強雨といった悪条件が重なった影響はあるかもしれないが)名古屋は多くの時間帯でゲームの主導権を握られていた。トップへのクサビのボールが攻撃のスイッチとなる名古屋は、前線に能力が高いアタッカーが揃っていることもあり、トップにボールが収まればそこに二列目のプレーヤーが絡んで迫力のある攻撃を繰り出すことが出来るが、しっかりと守備組織を整えた相手に対してはそうやすやすとはクサビは打ち込めないし、かといってパスの出し先に逡巡していると非常にコレクティブで集散の速い追浜にあっという間に囲まれてしまう。
 対する追浜はチームカラーとしてチーム全体でパスをつなぎながらボールを運ぶ意識(動き)が徹底されていた。名古屋も前線から連動してサイドに追い込むようなディフェンスをしてはいたものの、ボールホルダーに対してパスの受け手がタイミング良く名古屋の選手と選手の間に顔を出す追浜はこの網を上手くすり抜けてしまうし、仮に行く手を塞がれたとしてもサイドを変えて作り直すあたりの判断も迅速で間違いがない。そして追浜はコンパクトなディフェンスからボールを奪った後のショートカウンターも含めアタッキングサードではサイドのスペースを上手く使って攻撃していた。名古屋が後半タテ続けに失った3点もその形だ。
 こういうチームが第5代表だというのだから関東(全国)は全くもって奥が深いが、名古屋にとってこういうチームと試合が出来たことは全国大会に向けては必ずやプラスになるだろう。少なくとも名古屋の選手達は個人の能力では関東の強豪チームに対しても劣っていないどころかむしろ上回っていると感じたはずだし、なにより攻撃がなかなかシュートまで辿り着かない時間帯やタテ続けに三失点を喰らって逆転された時も気持ちを切らさず闘い続けていた。それはひょっとしたら東海王者としてプライドのようなものかもしれないが、キャプテンの真柄や積極的に声を出してチームを盛り上げるCBコンビの大谷とニッキ、感情表現が豊かな青山といった選手を中心としてこのチームはまとまっている。個々の能力は二週間かそこらで突然上げられないが、チームとしての戦い方に工夫を加えることは出来るし、それを支える技術とメンタリティそしてチームワークをこのチームは備えている。

 昨年まであまり良い結果を残せていなかったこのチームは、監督が代わった今年から急に結果を残せるようになった。どちらかと言えばフィジカルに優れる選手が多いこのチームにとって前任者のサッカーはむしろ少し窮屈だったのかもしれない。逆に言えば昨年のU-15を高田監督が率いて今年のチームと同じようなサッカーをしていたら(クラ選優勝のような)昨年と同じ成績をあげられたかは微妙でもある。
 ただひとつ名古屋ファンの目線から言えるとすれば、このチームがとても名古屋らしいチームであるということに疑いの余地はない。それは今シーズンから名古屋の下部組織がトップチームと方針を揃えていることと無関係ではないだろうが、個々のプレーヤーを見てもそこにはどことなくノスタルジックな光景が広がっている。その筆頭株がSHを務める岩田で、同年代の日本代表候補でもあった岩田は平野孝以降クラブに脈々と受け継がれているエスプリを感じさせる実に名古屋らしいSHだ。そしてDFラインで高くそして強固な壁を築くCBコンビは大谷をユース時代の吉田麻也にそしてニッキを三宅徹に重ねずにはいられない。大谷などはそのポテンシャルからしてもすんなりCBに収まるような選手ではないと思うので、もしユースに上がるのならかつての吉田麻也がそうだったようにボランチなどにもチャレンジして欲しいと思う。名古屋らしいハードワークが売りのCHコンビは富田が小回りが利く吉村圭司、真柄は強いて言うなら青山隼とったところだが、この二人による抜群のコンビネーションはトップチームのムラムラをさえ凌ぐ。

 彼らには(グループリーグを)地元で戦うこの大会で是非名古屋らしいサッカーを見せて勝ち抜いて欲しい。
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by tknr0326g8 | 2009-12-05 23:59 | Youth
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