Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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第3回 GO FOR 2014 CUP 二日目 名古屋U-18×FC東京U-18、名古屋U-18×浦和南 @与野八王子グラウンド
 1-7という野球みたいなスコアによる衝撃の敗戦から6日間。早くも巡って来たリベンジの機会。名古屋との対戦後、東京は準決勝のG大阪戦でも5-1と大勝し明日行われる決勝@長居スタジアムへと駒を進めているので、今日の試合には廣木をはじめそこに出場する予定の2年生は入っていないが、名古屋にとってこの試合は負けられない試合だ。

 名古屋のスタメンはこんな↓感じ。

      高原   大西

小幡   水野   三鬼  加藤翼

都竹   奥山    岸   金編

         古川

 序盤はロングボールが目立つ展開だったが、5分ほどして試合が落ち着いてくると次第に名古屋がボールを持つ時間が長くなっていった。昨日の試合と比べれば水野が入った分中盤でボールを散らせるし、札幌と比べると東京は前線からのプレッシャーも弱いのでDFラインでも昨日は全く見られなかった一人飛ばしたパスなども見られる。しかし前にボールが入った時にはどうにも判断が遅くボールを持ち過ぎてしまうので最後のひと山が越えられず、またサイドを破ってゴール前にクロスを流し込んでも詰めが甘く東京ゴールを脅かすまでには至らない。そしてそうこうしている間に前半終了間際コーナーキックからニアで合わされるという先日の長居での7失点目と同じような形で先制を許してしまう。

 正直なところ、現時点でのFC東京U-18の新チームは(主力を欠いていることは差し引いても)個々のポジショニングは出来ていてもグループでどうボールを奪うのかまでは戦術的に詰められていない段階といった印象で、攻撃面でもミスが多く形になっていないので、この東京に勝てないようでは、この先(東京がチームとして成長して行くと仮定すれば)名古屋が東京に勝つチャンスは巡って来ないかもしれない。少なくとも(東京に対する)苦手意識を作らないためには、名古屋としてこのまま引き下がるわけにはいかない。

 そんな状況を打開すべく名古屋は後半になるとギアをアップ。そして左サイドを抜け出した小幡からのクロス(シュート?)をGKが弾きそのボールを確保した高原が、相手DFを背負った状態から鋭いターンで前を向きドリブルから左足で逆サイドネットに突き刺して同点に追い付くと、今度は小幡からのサイドチェンジのボールを受けた加藤翼が右サイドをタッチライン際までドリブルでエグって中へと持ち込み放ったシュートをゴール前に詰めた小幡?がプッシュして名古屋が逆転に成功した。

 同点ゴールについて言えば、左サイドからシュートに持ち込むのは高原にとってひとつのツボであり形になっているが、ここに来て力強さが増したようにも見える高原はこの形でこの先もゴールを量産していくのだろう。そしてそれにもまして痛快だったのは逆転ゴールで、それまでほとんど見せ場のなかった加藤翼が右サイドをこれでもかとドリブルでエグッた姿は、この間の長居でFC東京の14番にやられたことをそのままやり返したような感じだった。彼もまた新チームではサイドアタッカーとして重要な役割を担っていくに違いない。

 試合はその後CKから金編左足ボレーで合わせて東京を3-1と突き離して試合を決めたが、全体的に見てもう少し前線にボールが収まっていればもっと楽に勝てた試合だった。それは例えば高原とコンビを組む大西が、今はなんとか頭に当てるのが精一杯のヘディングをその身長に見合った強さにレベルアップするだけでも全く違ったものになるだろうし、育成を度外視してチーム強化だけを考えるなら岸のFW再コンバートも面白い。高さに加えて落ち着いてキープ(タメ)も出来る岸と得点力の増して来た高原の2トップならこのチームは間違いなく別次元の強さを手に入れるだろう。まあ大西のヘディング徹底強化はともかくとして岸のコンバートは現実味が薄いので、遠征に帯同していないと思われる奥村や足立、昇格が濃厚な青山、中根といったU-15組も含めてどう選手達を育ててチームとしてオーガナイズしていくのか、小川監督以下スタッフの腕の見せ所だ。

 続いては浦和南との一戦。
 名古屋の先発は、

      藤田   樋江井

佐藤   川村   小幡   加藤凱

渡辺   川本   金編   野崎

         伊藤

 自陣で4+4のゾーンを敷き前からはプレッシャーに来ない浦和南に対して、立ち上がりからボールを支配したのは名古屋。札幌そしてFC東京といったチームと対戦した後だったこともあってか、前からプレッシャーに来ず局面でのチェックも緩い浦和南は名古屋にとってかなり楽な相手だったに違いない。DFラインで速く(そして大きく)ボールを動かして浦和南のディフェンスを左右に揺さぶり、機を見た縦パスで前にボールを入れると、それを合図(スイッチ)として二列目三列目(SB)がそれに絡んで攻め上がって行くという、おそらく名古屋が目指しているのであろうスタイルの戦術トレーニングのようなシーンが続く。

 そして何度目かのチャンスの後、中央でボールを受けた川村?からのスルーパスに、藤田がクロスするように走り込んでゴールをねじ込み名古屋が先制に成功する。ここまではどちらかと言えばFWとしての強引さよりも周りへの配慮が目立っていた藤田だったが、このシーンではシュート以外の選択肢を持たなかったことが幸いした。
 その後も続く名古屋猛攻。今度は右からのCK(キッカーは小幡)をゴール正面に入り込んで来た金編が豪快なヘッドで合わせて追加点。さらに前半終了間際には、中盤の(右サイド)低い位置からボールを持ち出した小幡から相手DFとMFの間(ギャップ)に上手くポジションを取った藤田へとつながり、前を向いた藤田に遅ればせながら浦和南の選手が寄せて来ると藤田は中央でフリーとなった佐藤に簡単にハタく。これを佐藤が迷うことなく左足一閃、往年の平野孝を思わせる豪快なミドルでゴールネットへと突き刺した。

 この試合で光っていたのはボランチに入った小幡。名古屋はDFラインで横にボールを動かしながらトップの動き(裏を狙うか引いてくるかサイドのスペースに流れるか)に応じて縦パスを入れるのを組み立ての軸としているが、その間で小幡がボールを引き出してワンクッション入れることで変化が生まれる。例えば三点目のシーンではボールを持ち出した小幡から落ちて来た藤田に簡単にクサビのボールが入ったようにも見えるが、小幡が前を向いた時点で右サイドでは加藤凱がラインいっぱいまで開いてフリーとなっており、どちらに出すか分からないため浦和南は狙いを絞り切れなかった。もしここで加藤凱にボールが出ていれば、名古屋は(この試合で度々見られたように)そこに右SBの野崎が絡んで数的優位を作ってサイドを突破していただろうし、小幡の広い視野と正確な左足のキックをもってすれば、佐藤が内側に絞っていたこともあり左サイドに出して左SBの渡辺の攻め上がりを引き出すことも出来ただろう。
 また小幡がボールを持つとDFラインでボールを持っているのとは違い浦和南はアプローチに来ざるを得ないが、急激な方向転換によって鮮やかにそれを交わしてしまう小幡がボールを失う場面は皆無で、その姿はまさしくマタドールのようだった。問題はこれと同じことが相手のフィジカルや組織のレベルが上がった場合(Jユースで敗れたFC東京がその典型)にも通用するかということ。これにはおそらく名古屋がチームとしてそうしたプレッシャーを掻い潜ってボールを動かす術を身に付けていかなくてはならない。
 ちなみにこの試合で唯一小川監督がピッチに向けて大きな声を発していたのは、そんな小幡と川村のコンビが突破に来る相手を挟みに行ったにも関わらずアッサリと抜けられてしまいシュートまで持ち込まれた場面である。

 後半にも相手の集中が一瞬切れた隙を突いて、右サイドからのスローインの流れをペナルティエリア手前でボールを受けた川村が目の前が空いていると見るや左足で地を這うようなシュートを右隅に決めた名古屋は、結局この試合4-0で完勝。欲を言えば、高原、大西、水野、三鬼が入った後の残り何分かでも追加点が欲しかったところだが、高原が左サイドから僅かにゴール右に外れる惜しいシュートを放ったり、右SBに入った三鬼が安定した守備を見せるなどそれぞれの特徴も発揮していた。

 大会も折り返し地点を迎えグループリーグは残すところあと一日(二試合)。この時期に行われるこの大会は結果を追い求めるものでは決してないかもしれないが、グループの1位か2位になれば、決勝(1位・2位)トーナメントで横浜、浦和、柏といったJ下部と対戦出来る機会に恵まれるので、ぜひ内容とともに結果も意識しながらグループリーグ残り二試合にも臨んで欲しいところだ。
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by tknr0326g8 | 2009-12-26 23:59 | Youth
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