Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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第17回 F・マリノスカップ U-10 @マリノスタウン
 GO FOR 2014 CUPの三日目に行くか、高円宮杯(U-15)の準決勝に行くか、Fリーグの府中×名古屋に行くかで悩んだ末、やって来たのは夏のU-12大会以来となるF・マリノスカップ U-10 @マリノスタウン。名古屋U-10を観るのはもちろん初めてだが、スカウトも機能しているのか昨今の名古屋ユースはU-12以下のカテゴリーでも目ざましい成果を上げており、このチームも中スポ・ユースニュースによれば今月頭に開催されたサーラカップという東海地区の8人制大会で優勝しているとのこと。彼等が全少の檜舞台に立つのは再来年のことだが、選手達にはこの大会でヴェルディや柏、横浜、川崎といった関東の強豪チームとの邂逅を通じて更なる成長につなげて欲しいところだ。

 このF・マリノスカップ(U-10)もサーラカップ同様8人制で行われており、関東を中心とした24のチームが4グループに分かれて二日間のグループリーグを戦った後、三日目に順位決定トーナメントを行う。今日はその二日目で今日の結果をもって各グループの最終順位が確定するわけだが、各グループにだいたい2チームづつ配されたJ下部同士の直接対決はグループリーグ最終戦に組まれているので、この二日目はある意味ではトーナメント以上に見応えのある試合が期待できる。
 なお名古屋は横浜F・マリノスプライマリーや2003年に原口元気を擁して全少を制した埼玉の江南南SSなどと同じグループAに振り分けられており、今日は第一試合で川崎のFCパーシモン、第二試合で江南南SS、第三試合で横浜F・マリノスプライマリーと対戦する。

 初戦の相手となるのはFCパーシモン。柿色のユニフォームがピッチに映えるなと思っていたら、パーシモンは英語で「柿」を意味するらしい。川崎のクラブチームだが一日目にはF・マリノスプライマリーと引き分けており侮れない。

 名古屋の先発はこんな↓感じの配置。

       11
 1            9
       10

  3     7     4

       12

 プログラムも一応入手したが、実物とプログラムで背番号が一致している自信が(一部の選手を除いて)ないので番号のみ記載。コーチ陣が1プレーごとに前に出て来て名前とともに指示を出すようなシーンはもちろんないし、ピッチ上の選手達から名前を呼び合うようなシーンが見られなかったので確認する手立てがなかった。ひょっとしたら父兄の近くに座って声を拾った方が効率的に名前を判別出来たかもしれない。

 名古屋の攻撃はキャプテンでもある11番が軸。サイズがあって力強さとテクニックを兼ね備える11番は相手を押さえながらもプレー出来るし、単独で突破も行える万能型ストライカー。レフティー独特の間合いも持っているので相手からすればかなり厄介な存在だろう。レフティーと言えば二試合目からはGKに入った1番もスケールの大きなサイドアタッカーだった。そしてそれを9番や10番といったテクニックに優れるプレーヤー達が支えている。さらにそんな攻撃陣にもまして強烈な個性を持っているのがDFラインの三人。強さとフィードに優れる3番、小柄ながらテクニックとインテリジェンスに溢れる7番、そして攻守に渡って抜群のスピードを発揮する4番といった感じ。この年代でかつ8人制ならではかもしれないがこうしたチームも珍しい。

 チームとしてみると攻撃では常にゴールというよりも相手DFの裏(すなわちDFとGKの間)に人とボールを送り込むことを狙っていたような印象。U-12などを観ていても思うことだが、この年代はGKの身長がゴールマウスに対して圧倒的に足りていないことが少なくないので、極端な話やや遠目からでも強引にゴールの上の方を狙ってシュートを打ってしまえばアッサリとゴールが決まるケースもよくある。ゴールを目指す姿勢という意味では前へ前へとボールを出してゴールが見えたらシュートというのもアリなのかもしれないが、それよりもいかにして相手の裏を取るかを考えながらプレーした方が選手達はずっと頭を使ってプレーするようになるだろう。もちろん名古屋もチャンスと見ればDFラインからでも裏を狙って長いボールを蹴って来るが、大多数はショートパスをつなぎながら相手を喰い付かせて裏に抜ける選手にスルーパスを送るというのがこのチームのベースのようだ。
 そして守備面では各プレーヤーの球際の強さが目を引いた。DFのみならず一人一人のプレーヤーが身体の入れ方をはじめどうすればフィフティのボールをマイボールに出来るのか身をもって覚えているような印象で、こうなると例え攻撃の最中にボールを失っても素早い攻守の切り替えですぐにまたボールを奪い返すことが出来るし、何より速攻から自分達のゴール前まで持ち込まれても安心して見ていられる。グループリーグ(5試合)を終えて全グループで最少失点の3というのは決して偶然や組み合わせの妙ではない。

 しかし試合は粘り強い守備を見せるパーシモンに対して名古屋が不覚を取ることになる。前半に7番がドリブルで持ち上がって混戦から出したスルーパスに反応した11番が決めて先制した名古屋だったが、その後いくつもあったチャンスをGKの好セーブやDFによるゴールライン上まで戻ってのクリアなどで潰してしまう。そしてそうこうしている間に、コーナーキックからニアサイドの頭を越えて来たところをファーて詰められるという同じような形で連続失点を喰らい逆転負けを喫してしまった。
 上でも少し書いたように、この年代だと頭を越されたらどうしようもない部分はあり、しかも副審なしのセルフジャッジというルールは昔でいうキーパーチャージ的なプレーを含む接触プレーに対してもかなり寛容なのでゴール前に雪崩れ込まれるとGKはちょっと対処のしようがない。悔やまれるとすればむしろチャンスで決めておけなかったことの方だろうか。

 この敗戦により名古屋はグループ3位に転落。1,2位決定トーナメントに進むためには、残り二試合、江南南SS、横浜F・マリノスプライマリーという力のあるチームに対して連勝しなければならなくなった。

 そして迎えた江南南SS戦。名古屋は1番をGKに移し8番を先発起用。

       11
 9            8
       10

  3     7     4

        1

 第一試合のパーシモンと異なり江南南SSは普通に攻撃に人数を掛けてくるチームだったこともあり、前半から名古屋のカウンターがバシバシ決まる。そして例によってしつこく球際に強いディェンスによって一度は失ったボールを奪い返した11番から9番にボールが渡るとこれを9番が落ち着いて決めて名古屋が先制。その後はさらに前掛かりになった江南南SSに対して早め早めに裏を狙うような攻撃も織り交ぜながら名古屋は試合のペースを握り、スルーパスに反応した11番が追加点。さらには同じくスルーパスから左サイドの裏に抜け出した11番からの折り返しをファーサイドから途中出場の6番が合わせて3-0と突き放し試合を決めた。

 そして名古屋は遂にグループリーグ最終戦で天王山ともなる横浜F・マリノスユースプライマリーとの試合を迎える。パーシモンの予想以上の健闘により、この試合に勝った方が1位,2位トーナメントに進出決定。パーシモンの結果にもよるが負ければ3位,4位決定トーナメントに回らなければならないことが濃厚だ。

 名古屋のスタメンはこんな感じ。第二試合でダメ押しゴールを決めた6番が先発。

       11
 6            9
       10

  3     7     4

        1

 引き分けも許されない名古屋は立ち上がりからかなりアグレッシブ。そして持ち味の激しく積極的なディフェンスによって横浜に主導権を与えない。ここまでの試合はチームとしてのオーガナイズもさることながら、個々の局面で負けなかったことが試合を優位に進める要因になっていて、同じくJ下部の横浜を相手にした時にどうかなぁと思っていたが、蓋を開けてみればそんな横浜に対してすら名古屋は他の試合と同様に個々の局面で決して負けることなくゲームを支配していた。
 そしてこの試合でも何度かのビッグチャンスを逃した名古屋だったが、左サイドをドリブルで突破した6番の折り返しに対して中央で受けた9番がダイレクトでシュートを打つフリをしてワントラップ。相手GKとDFを完全に手玉に取った上でそのまま持ち込んでシュートを沈めた。90年イタリアW杯・スペイン戦でのピクシーを彷彿とさせるようなゴールだが、もちろん彼等はそんな時代に生まれてすらいない。
 これで波に乗った名古屋は11番の強引な突破からこぼれたところを9番が左足でシュートしネットを揺らすと、さらには一点返された後にも右サイドから波状攻撃を仕掛けて相手のDFが右に集まってきたところで左サイドへとつないでフリーとなっていた9番が豪快に決めてハットトリック達成とともに試合を決めたのだった。

 最終節でパーシモンが江南南SSに敗れたので名古屋はグループ首位が確定。2位になっていればトーナメント一回戦でこちらもおそろしく強いヴェルディとの対戦になるところだったが、そのヴェルディにグループリーグ最終戦で敗れた柏と戦うことになった。
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by tknr0326g8 | 2009-12-28 00:39 | Youth
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