Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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JFAプレミアカップ2010 名古屋U-14×レオーネ山口 @Jヴィレッジ
 現高2の高原の世代ではベスト4、そして昨年は準優勝と着実に階段を昇り詰めている感のある名古屋のJFAプレミアカップへのチャレンジ。昨年のチームは元々能力が高い選手が多いと評判だった現中3の世代に早生まれの「オーバーエイジ」組二人(しかもその二人というのが一学年上のチームのキャプテンである真柄とDFの要であるニッキというほとんど反則級のセット)を加えた文字通りの最強チームだったが、今年のチームは一昨年の全少で準優勝を果たしたチームをベースに、昨年の全少で優勝したチームから杉森と森という「飛び級」組を加えたチーム編成になっているのが面白い。
 そして迎えた大会初日グループリーグ第一戦では森が堂々スタメンに名を連ねた。昨年の全少で観た時に「既に完成された選手」という印象を受けた森だが、そうは言っても一ヶ月前まで小学生だったわけで特別身体が大きいわけではないのだからこれは驚嘆に値する。

 ヨンセンや本田を思い起こさせるひとつ前の型のユニフォームを身にまとう名古屋は、エースの桜井の下に1年生の森が陣取る4-2-3-1のような形。

           桜井

川村         森       青山

       杉原    笹沼

長谷川    大橋    赤塚   吉住

           佐藤


 ウォームアップを観る限り少し緊張しているかな?という感じがしたが、キックオフ直後の先制点とその後のゴールラッシュを誘発することになる相手チームの致命的な欠点によってすぐにリラックスすることが出来たのはうれしい誤算だったかもしれない。

 相手のレオーネ山口は、この大会の常連であるサンフレッチェを倒して中国予選を勝ち上がってきたチーム。二年前の高円宮杯(U-15)で久永や原川(ともに現京都ユース)を擁してベスト4と旋風を巻き起こしたのも記憶に新しい。しかしこのチームは攻撃ではしっかりとパスをつないでサイドを使ってくるオーソドックスなスタイルながら、ディフェンスでは常に高い位置を保っているDFラインが積極的にオフサイドトラップを仕掛け、その裏のスペースをカバーするためにGKがやたらめったらペナルティエリアから飛び出してくるという今の時代ではかなり特異なスタイルを打ち出していた。

 そんなレオーネに対して、初戦ということもあり立ち上がりは慎重に行こうしていたのかダイレクトの傾向が強かった名古屋の戦い方がバッチリハマってしまった。開始早々に赤塚の前線へのフィードに爆発的なスピードで右サイドからDFラインの裏に抜け出した青山が飛び出してきたGKの鼻先で左足ミドルを蹴り込んで先制に成功すると、名古屋は前線のアタッカーが次々とDFラインの裏に落ちたボールに反応しビッグチャンスを作り出す。

 そしてDFラインの裏へ抜け出してドリブルでGKとの1対1を交わしてから無人のゴールと流し込むという同じような形で桜井と川村が相次いで得点を奪ってスコアを3-0とすると、ようやくピッチ上の選手達の落ち着きを見せ始め、それを感じ取ったベンチからは1本のパスではなくもっとDFラインからしっかりつないで相手を崩せというような指示が出始めた。
 もしこの試合で名古屋が一貫してダイレクトプレーを続けて、青山の先制ゴールのようにDFラインの裏に抜け出した(或いはボールを奪った)段階で不用意に飛び出してくるGKの頭越しにシュートを打っていれば、おそらく前半だけでも10点以上の点差がついていただろう。しかしあまりに簡単にゴールチャンスが訪れるためか、逆にそういったシンプルなゴールを許さないような雰囲気がピッチ上には出来あがっていた。それはまるで、ゴールががら空きでも遠目から狙ってはいけないし、DFラインの裏に抜け出してGKと1対1になってもシュートはドリブルでGKまで抜いてからという暗黙の了解が存在しているかのような光景だった。

 その後試合は、桜井へのクサビから桜井が右サイドへと展開し、右サイドをエグった青山のクロスがゴール前でこぼれたところで、詰めていた桜井がプッシュするという、ベンチからも「ナイスゴール」の声が飛んだ理想的な形で名古屋が4点目を奪うと、その後もDFラインの裏でボールを受けた桜井がGKを交わして決めるという形で2ゴールを奪い、名古屋が実に6-0の大差をつけて前半を折り返した。

 後半になると名古屋は1トップに昨年の全少得点王・杉森を投入して桜井をトップ下に下げる布陣へと変更。そしてハーフタイムに再度DFラインからしっかりパスをつないで崩すようにという指示が徹底されたのか、選手達からは中盤の底で笹沼が中心となってゲームを組み立てようという意識が見てとれた。
 しかし相手DFの動きが揃う(準備が整う)前に裏にタテパスを通していた前半と違い、こうして細かくパスをつないでいると、その間にレオーネのDFラインはどんどん(ハーフウェーラインギリギリまで)押し上げてくるので、そこから半分苦し紛れにタテパスを出しても取り残された前線の選手がオフサイドに引っ掛かってしまう。また相手DFがコンパクトな状態でパスを回していこうとすれば当然ボールを奪われる(失う)機会も多くなる。ダイレクト一辺倒ではなくてしっかりとポゼッションしながらゲームを作っていくという自分達のスタイルはもちろん大切だが、名古屋はボールをポゼッションしながらどうやったら相手の裏が取れるのかという部分でのアイデアが不足していた。

 結局後半の名古屋はゲームの大勢が既に決していたこともあって交代で全ての選手に出場機会を与えたことなども重なり、結局ゴールはロスタイムに森山が決めた1点に留まった。初戦の入り方として7-0という結果は十分過ぎるものだが、(コンパクトを売りにしている相手にポゼッションで挑んで行くという噛み合わせの問題があるとはいえ)ポゼッションを志向した途端にチームがスタックしてしまった点などはこの後の試合でも修正が必要だろう。
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by tknr0326g8 | 2010-05-02 18:38 | Youth
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