Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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トレーニングマッチ 東京Vジュニアユース×名古屋U15 @よみうりランド
 飛び級で昨年のU-15年代の大会に出場していた選手(北川を筆頭に曽雌、森、宮市等)を除けば、チームとして彼等を観るのはちょうど一年ぶりとなる今年の名古屋U15。クラ選(U-15)の東海大会を前に組まれたこの関東遠征では、昨日は産能大グラウンドで湘南U16と、そして今日はよみうりランドでヴェルディのジュニアユースと試合を行うらしい。昨日バスで名古屋から伊勢原にやって来て18時から湘南U16と試合をしていたらしい彼等が日本×オランダ戦をどこで観たのかというのは非常に気になるところだが、個人的にはそんな国民的関心事の日本×オランダ戦に匹敵するぐらい、成長期の真っ只中にある彼等がこの一年でどれぐらい変化を遂げているのかということが注目ポイント。時を同じくして横浜に遠征を行っているU-18のBチームよりもこちらの試合観戦を選んだのもそういった理由が大きい。

 ピッチに入って来て整列した選手達を観て最初に強烈な違和感を感じる。その原因は名古屋に背番号「9」が二人いることであるのは間違いない。昨日の試合でユニフォームが破れたりしたのかな?と思いながらよーくその二人の9番を見てみると、一人はこのU-15で背番号9を背負う森で、そしてもう一人はどうやらU-13で背番号9を付けている桜井が普段のユニフォームのままこの遠征に帯同しているようだ。昨日クラ選(U18)の東海大会に途中交代で出場したらしいこのチームのエース北川の代役だろうか。

        桜井

宮市       森      曽雌

     直江   石川

加藤   松田   中島  後藤

        板倉

 このトレーニングマッチで立ち上がりに主導権を握ったのはヴェルディだった。ユースかと見間違うほど大型の選手が揃うヴェルディの圧力が予想以上だったのか、名古屋は思うように試合を進められない。もっとも3月に今回のU-15と同じスケジュールで試合(遠征)をこなした(前日夜に伊勢原入りして湘南と試合を行い翌日は朝からよみうりランドでヴェルディと試合を行う)U-18がヴェルディとの試合ではかなり身体が重そうだったことを考えれば、彼等も疲労の影響が多少はあるのかもしれない。

 しかしそんな劣勢下にあって、キャプテンマークを巻くトップ下の森がやや遠目から強引なシュートを何本か放ったあたりから名古屋は少しづつ自分たちのリズムを取り戻し始める。時間にしてキックオフからおよそ10分。中央でクサビのボールが収まり始めた名古屋は、そうなると今度はサイドのスペースを使えるようになりピッチを広く使った攻撃でヴェルディの圧力を押し戻すことに成功した。これが彼等が普段からトレーニングしているスタイルなのだろう。

 そんな中先制点を奪ったのもやはり名古屋で、右サイドからのアーリークロスに対して、そのまま右方向へのトラップ一発で飛び出して来たGKを置き去りにした桜井が、ボールの落ち際を豪快なボレーで叩いて逆サイドのネットに突き刺すスーパーゴール。これは二年前のバーモントカップや先日のプレミアカップでも思ったことだが、浮き球の処理が抜群に上手い桜井は往年のベルカンプを彷彿とさせるプレーヤーだ。もうひとつの彼の持ち味である独特の緩急を付けたドリブルによって自ら切れ込んで行くプレーこそこの試合では見せる機会がなかったものの、多少怪しいクサビのボールでもキレイにコントロールして足元に収められる桜井はその後もトップから少し下がった位置でボールを受けて前線で基点となるようなプレーを見せていた。試合の立ち上がりこそ普段一緒にやっていないこともあってか森との役割分担が明確でない部分もあったが、石川からのクサビを受けた桜井が左サイドの宮市へと展開し、サイドを破った宮市からのクロスボールにゴール前で森が飛び込んだシーンなどは、森の足が一歩届かずゴールにこそならなかったものの、とても急造コンビとは思えないスムーズな流れだった。

 DFラインから丁寧にボールをつなぐ名古屋は、中でもゴールキックになると両SBが高い位置にポジションを取り、両ストッパーが左右に開いたところに顔を出したアンカーの選手(このメンバーでは石川)がボールを受けて前に運んで行くというバルセロナ風のビルドアップを見せたりもする。そして名古屋にとっての二点目はまさしくこの形からで、ボールを受けた石川からポンポンとテンポ良くタテに2本3本とパスがつながり、最後は右サイドの大外からDFラインの裏に飛び出した曽雌にスルーパスが出るとGKとの1対1を曽雌が冷静に沈めた。

 前半は結局この2得点によって2-0とリードしたまま終えた名古屋だったが、最初の10分を除けば完全に試合をコントロール。ヴェルディは決して弱いチームではなく、特に個々のプレーヤーの能力はフィジカル的にも技術的にもかなり高いレベルにあるが、名古屋はもともと個々の能力が高かったチームが攻守両面において非常によくオーガナイズされた好チームになっていて、チームとしてヴェルディを凌駕していた。
 昨年のプレミアカップ(やその直前の関東遠征など)で観た時には強烈な攻撃力を持ちながらも時として全体が前掛かりになり過ぎてバランスを崩していた印象もあったが、攻守にバランスを保ちながら組織として機能しているところにこのチームの成長を感じる。また上手いチームにありがちな淡白さもなく球際でもしっかり闘えるあたりは、昨年までのチームが持っていたアグレッシブさを良い意味で残している感じもした。

 後半になると選手交代もあってディフェンスのバランスが崩れた名古屋はヴェルディにDFラインの裏を狙われるようになるが、ダイレクトで裏を狙ってくるヴェルディに対して、DFラインの前でワンクッション入れて裏を狙う名古屋も反撃。そして加藤に代わり左SBに入った若園が左サイドを石川とのワンツーで抜け出すと、鋭いドリブル突破で一人二人と交わして行き、ゴールライン際から戻したボールをゴール中央で宮市が無人のゴールにプッシュして名古屋が3-0と点差を広げる。
 その後さらに選手交代や疲労によって次第に前半のようなサッカーが出来なくなる中、ヴェルディに中央から強引に破られ一点を返された名古屋だったが、DFラインを中心として声を掛け合いながらヴェルディに追加点を許さなかった。U-15東海リーグ(前期)の最終節で清水に2-0から逆転負けを喫したこともこのチームにとっては良いレッスンとなって糧になっているようだ。

 試合を終えたピッチ上を見てていると、高田監督とヴェルディのスタッフの人が何やら会話していてどうやら三本目を行う模様。今日はクラ選(U18)関東予選の横浜ユース×三菱養和@小机か久保(明治)と酒井(駒澤)のライバル対決@西が丘をハシゴしようと思っていたが、そちらは回避して三本目を観戦することに。

 名古屋のメンバーは二本目の途中から入っている選手も含めてこんな↓感じ。

         児玉

伊藤       石田     濱田

      金     松田

青山   大橋   中島  若園

        近藤

 青山と大橋は先日のプレミカップでも主力として活躍していた二年生。これでまたピッチ上には背番号2が二人(松田と青山)いる状態に。

 時間もコンパクトな中で行われたこの試合はDFラインからのパスミスをそのまま持ち込まれて一点を失ったものの、相手にとっては三本目ということも影響したのか、名古屋も左サイドの伊藤の所から何度も良い形を作っていた。普段試合出場の機会が限られる選手達が多いこともあってか、昨年までのチームと同じような感じで悪い流れになる場面もあったが、相変わらずキレのあるウインガーらしいドリブル突破を見せる伊藤や、こちらも相変わらず周りの状況をしっかりと把握出来ているクレバーなプレースタイルがどことなく中田英寿っぽい雰囲気を醸し出している金、ボランチに一列上がっても違和感なくプレー出来ていた松田、大柄な一学年上の選手を相手にしても当たり負けしていなかった二年生など、個々のプレーヤーレベルでは良い部分も多く見受けられた三本目だった。
 今後は夏のクラ選、冬の高円宮杯に向けてこの試合の三本目に出たメンバーも含めてレギュラー争いが激しくなっていくと思われるが、まずは7月から始まる東海予選を勝ち抜いてJヴィレッジへの切符を勝ち取って欲しい。
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by tknr0326g8 | 2010-06-20 21:19 | Youth
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