Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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クラ選(U-18) 準決勝 名古屋U18×柏U18 @ニッパツ三ツ沢球技場
 プリンスリーグ終盤戦では東海地区の覇権を争うライバル達と互角の戦いを演じ優勝まで得失点差あと1というところまで迫った名古屋U18だったが、怪我や退団などによるメンバーの入れ替えもあり、プリンス最終節となった海星との試合を観た時にはチームとしての完成度が今ひとつという印象を受けた。それから中一週間で開幕したこのクラ戦のグループリーグで彼等がどういった試合をしていたのかは残念ながら今年は4年ぶりのJヴィレッジ欠席となってしまったので定かではないが、一度は柏相手に致命的とも言える敗戦を喫しながらも甲府ユースに大勝して得失点差で決勝トーナメント進出を決めたあたりには、海星との試合でも十分に感じ取ることができたメンタル面での成長(充実)が伺われる。そしてチームは決勝トーナメント一回戦で大宮ユースを下し、クラブ史上初のベスト4そして三ツ沢進出を決めたのだった。

 平日の16時キックオフとなったこの試合は、個人的に後半が始まってからのスタジアム入りとなったものの、移動中に携帯で速報を追っ掛けていた限りメンバーの変更や退場などもなく、また幸か不幸かスコアも動いていなかったことにちょっとだけ胸を撫で下ろしながら観戦スタート。

      川村    藤田

小幡   水野    近藤   加藤翼

都竹   川本    奥山   金編

        古川

 柏の選手達の名前にどこか見覚えがあるなと思ったら、2007年の高円宮杯(U-15)で名古屋と浦和の試合の前にFC東京(深川)と試合をしているのを観戦していた。右ウイングの鳥山が往年の神丸みたいだったのは未だに記憶として焼き付いているし、チームとしても非常にエンターテイメント性が高いサッカーをしていたのを覚えている。
 ただその試合の時と違うのはこの暑さ。バス停からスタジアムまで少し走っただけでも汗でシャツがベットリと肌にまとわりつくような暑さの中で行われた試合は、俺がスタジアムに到着した時には既にピッチ上の両チームにかなりの疲労の色が伺え、またそれがひとつの要因と思われる停滞感がピッチには漂いつつあった。
 名古屋の選手達に目を移しても酷暑下でのフォアチェックの賜物か、前線のプレーヤー達に既にいつものようなキレが感じられず、(こちらも決してクオリティが高いとは言えなかった)柏の攻撃を中盤でカットしてそこから出てくるスルーパスにFW陣が反応出来ないようなシーンが続いている。そしてそんな前線の選手達の疲労を見て取ったのか、名古屋ベンチは川村に代えて大西、藤田に代えて北川とフレッシュなFWを相次いで投入して勝負を掛けた。

 名古屋がこの試合に勝つとすれば、ベンチの狙い通りこの交代後の時間帯で試合を決めてしまわなければならなかっただろう。なぜならこの時間帯までの名古屋ディフェンス陣が非常に集中して高いラインを保ち柏の攻撃をことごとくゴールキックへと誘導していた(最後の裏への縦パスを誰にも触れさせずにそのままゴールラインを割らせていた)一方で、前線では代わって入ったアタッカー達が柏のDFラインの裏に抜け出して決定的なチャンスを作りかけたシーンが続いていたからだ。ここでチャンスを作りかけたと書いたのは、良い形で裏に抜け出しても残念ながらそこで思うようにボールコントロール出来なかったりシュートのタイミングが遅れたりでシュートを打ち切れなかったためで、こうなるとチームの得点源である「9番」と「11番」が怪我によって大会直前に登録メンバーから外れざるを得なかった影響も感じずにはいられない。個人的にはこんなスクランブルな状態でありかつ岸をベンチに置いておくぐらい(DFとして使う気がないの)なら、いっそFWとして投入したらどうかとも思うのだが、そういったアイデアは名古屋ベンチには皆目ないらしい。そして名古屋は何度か獲得したコーナーキックのチャンスでも、名古屋同様にゾーンで守ってくる柏に対してGKの目の前にポジションを取った川本がGKより先にジャンプして頭に当てるといったシーンが何度かあったが、残念ながらそのヘディングがゴールマウスに向かって飛ぶこともなかった。

 そんな試合の流れが変わり始めたのは後半30分過ぎ。名古屋は右サイドの加藤翼に代えて加藤凱を投入。ここでも前線にフレッシュな選手をという交代だ。しかしベンチの小川監督が加藤凱に対してどういった指示で送り出したのかは分からないが、名古屋にとって攻撃の核となるべきサイドに全くタイプの違う選手を投入したことで、名古屋は攻め手をみすみすひとつ失ってしまうことになる。独特のステップを魅せる加藤凱もその特徴に合った使い方でチームに組み込んでいれば、チームの攻撃の威力を落とすことなく試合を進めることが出来たはずだが、残念ながらこの交代はチームにとってもそして加藤凱本人にとってもその良さを引き出しているとは言い難かった。
 そしてこれとほぼ時を同じくしてとうとう最終ラインの集中力が途切れ始める。いや集中が切れ始めるというよりは判断のスピードや身体の反応が少しづつ遅れ始めたといった方が正しいかもしれない。それまでほとんどノーチャンスだった柏の攻撃が名古屋DFラインの裏へと出てビッグチャンスを作るシーンが頻繁に見られるようになり、名古屋からしてみたらDFのラインコントロールによってピンチを未然に防いでいたフェーズから、ボックス内で身体を張ってなんとか柏の攻撃を防ぐという次のフェーズに突入したような感じだ。

 その傾向は0-0のまま突入した延長戦でも変わらず、むしろそれは時間とともに加速していく。事実、延長に入ってから名古屋が人数を掛けて柏陣内へと攻め込めたのは大西とのハイボールの競り合いで頭を打った?柏の6番の選手が倒れ込んでいた間くらいで、それ以外は柏の波状攻撃にひたすら耐えていたような20分間だった。
 名古屋の足が止まったこともあるが、名古屋と同じく90分の間にアタッカー(特に強力な両ウイング・右の鳥山、左の禹)を交代させたにも関わらず、柏はそこから逆にチャンスを拡大していた。3トップの頂点にいる山嵜に名古屋の二人のCBが引き付けられ、サイドラインいっぱいまで開く両ウイングに名古屋のSBが引き付けられる間隙を縫って、そのギャップに選手が飛び込んで名古屋DFの裏を取れるようになってきたのだからこれはベンチワークの勝利なのかもしれない。

 GK古川のビッグセーブ連発や無人のゴールに放たれたシュートをゴールライン直前で追い付いて掻き出した奥山のスーパークリア、そして崩されても気持だけは切らさずシュートコースに入り続けたDF陣プレーによってなんとか柏の猛攻に堪えていた名古屋だったが、そのゴールが遂に割られたのは延長後半も残すところ僅かとなった時間帯だった。残り時間が少ないとは言え、本来であればすぐにでもボールを拾って同点ゴールを狙いに行くべき場面で、少なからずピッチに倒れこんでしまう選手がいたり明確な落胆が見て取れたのは、柏の5番・相馬大士による豪快なボレーシュートがそんな気力を削ぐのに十分だったからという理由からだけではなく、彼等自身既に攻勢を仕掛けるだけの体力が残されていないことを悟っていたからだろう。
 
 そして試合はここでタイムアップ。名古屋の躍進はベスト4でストップした。ただこれまで津田知宏も青山隼も吉田麻也も中田健太郎も磯村亮太も矢田旭も跳ね返されてきた壁をブチ破ったクラブ史上初の三ツ沢進出は誇ってもいい偉業だし、この大会で掴んだ教訓と自信を9/4に開幕する高円宮杯で生かして欲しいと思う。この試合にしても最終的には力の差(特にフィニッシュの部分)を見せ付けられたが、90分の中だったら名古屋は互角以上に戦えていた。

 あとは出来れば高円宮杯のグループリーグを札幌以外の会場でお願いしたい。
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by tknr0326g8 | 2010-07-31 11:16 | Youth
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