Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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J1 2010 第16節 横浜×名古屋 @日産スタジアム
 世間では夏休みに突入したこともあり、名古屋もアンダーカテゴリーの各チームが関東を中心に積極的に遠征に出向いているようだ。そしてこの二日間は、偶然にもトップチーム、U-18、U15、U-13の四つのカテゴリーが横浜に集結。それはまるで日産のお膝元である横浜が豊田になったかのような二日間だった。

■名古屋U13×ジェフ千葉U13 @マリノスタウン
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 昨日の三ツ沢での敗戦を引きずりつつ夏バテ気味の身体に鞭打って起床し、昼過ぎに到着したみなとみらいでは名古屋U-13と千葉U-13の試合が行われていた。事前に入手した情報では大宮ジュニユースと13時から対戦ということになっていたので13時ギリギリにマリノスタウンに着いたら、何故か相手が千葉に変更されており、また既に試合が始まっていたので頭の何分かを見逃してしまった。

 この名古屋U-13は言わずと知れた昨年の全少王者。個人的にはあれからもう一年の月日が経過してしまったという事実に驚きを感じるが、おそらく俺の三分の一ぐらいの緩やかさで人生の時間が流れている彼等がこの一年間で一体どのように成長しているのかがこの試合の最大の注目ポイント。

 昨年のチームをベースとして、全少(県大会・全国大会)やフジパンカップで対戦した東海地区のライバルチームから主力選手を取り込んで組み換えられたチームは、ひと言で言うならいかにも“名古屋っぽい”チームになっていた。右サイドから上田(四日市JFC→名古屋U13)、左サイドから吹ケ(名古屋U12→名古屋U13)が迫力のあるサイドアタックを仕掛ける様には名古屋のエスプリが漂っている。俺は基本的にはそんな名古屋的な情景にノスタルジーを感じる名古屋原理主義者だが、全少制覇というかつてない偉業を成し遂げた昨年のチームは名古屋らしくないところが一つの売りでもあっただけに、それはそれで一抹の寂しさを感じると言ったらないものねだりになるだろうか。

 しかしやはりこのチームを語る上で欠かせないのは森&杉森のアタッカーコンビ。いかにこのチームがサイドアタックに迫力を増したとは言っても、最後に目線が行き着くのは彼等のところ。まずこのチームで10番を背負う森が面白いのは、この後の試合で登場する兄(U-15)と同じようなプレースタイルであるところ。そしてそれぞれのチームも彼等兄弟の特徴を生かすトップ下というポジションを作って4-2-3-1のような形を採っている。今年は無理かもしれないが、ひょっとしたら三年後にはユース(U-18)で4-1-4-1の二列目のセンターに容姿のそっくりな二人の森が並んでいるかもしれない。
 その名前が既に全国区でもある杉森は、ほとんど大人のような体格をしている千葉のDFを相手に、去年とあまり変わっていないようにも見えたひと際小柄な身体でゴールに向かってアグレッシブにプレーしている姿が印象的だった。そんな体格(サイズ)だけでなく、杉森がスピードで抜け出そうとした時にユニフォームを引っ張ったり身体を掴んだりするような「大人のサッカー」に手こずっているようなシーンもあったが、これからの彼にはそうした状況であってもそれを振り払いゴールを決めるだけの肉体的そして精神的な強さが求められるだろう。

 試合は総じて大柄な千葉相手に後手に回る時間帯もあった名古屋だったが、右サイドの突破からゴール前に折り返されたボールにファーサイドから吹ケが詰めて押し込み、苦しみながらも1-0と勝利を収めた。

■名古屋U15×横浜Fマリノスジュニアユース @マリノスタウン
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 ジュニアの交流戦二試合を挟んで同じピッチに現れたのは、8/15に開幕するクラ選(U-15)全国大会に向けて強豪ひしめく関東で腕試し中の名古屋U-15。ひょっとしたら昨日のクラ選(U-18)準決勝に飛び級で出場していた北川が登場するかもと期待したが、残念ながらこちらには合流していなかったようだ。

 U-18だけでなく既にトップチームのトレーニングにも参加しているエースの北川のみならず、その他にも(控え選手に至るまで)非常に能力の高い選手を揃えている今年の名古屋U-15は、名古屋の下部組織史上でも最も才能に恵まれたチームであり、全国レベルで見ても間違いなく頂点を狙える力を備えている。しかしながらクラ選の東海大会では全国への出場権こそ獲得したものの準決勝で磐田に2-0からの逆転負け。こうした状況から脱皮するには高田監督の言うように精神的な強さを身に付けることが必要とされるだろうし、遠征で各地へ出向いて強豪チームと対戦することの意義もそういったところにあるかもしれない。

 名古屋は連戦を考慮しているのかそれともローテーションを組んでいるのか、はたまた全国大会を前にまだスタメンを固定せず競い合わせているのか分からないがかなりテスト的な色合いの濃いフォーメーションを組んでいた。

        桜井

伊藤       森       曽雌

     金     石田

加藤   中島    後藤   松田

        板倉

 1トップには北川に代わってU-14のエース桜井。普段センターバックに入っている松田を右SBに出して去年は右SBをやっていた後藤をCBとして起用している。現時点では中島&松田のCBコンビはほぼ鉄板といっていいが、サイズ的にも恵まれている後藤をセンターに据えるのは将来を見越してという意味もあるのだろう。

 このメンバーでの名古屋はボランチに入った金が前線や両サイドへ的確にボールを配給して攻撃のタクトを振るうスタイル。昨年は北川とともにU-14Jリーグ選抜としてオランダ遠征なども経験していた金だが、今シーズン俺が見た試合ではいずれもベンチからのスタートだった。これはチーム全体のバランス(組み合わせ)を考慮してのものだと思うが、試合終盤や三本目に金が投入される時には松田をボランチに上げてWボランチを組ませたりしていたのを見ると、どうやら高田監督は守備に強いタイプと組ませてその攻撃センスを発揮させようとしているように感じる。実際この試合でもフィジカルコンタクトの部分で少し苦戦しているようなシーンがあり、そのあたりは今後の彼にとっても課題のひとつなのだろうが、これは試合を経験する中で身に付けていけるものであり、また彼の能力を考えてもこの試合のようにひとたびスターターとしてピッチに立てば広い視野と戦術眼を武器に試合をコントロールしてしまうぐらいのものを持っているので、なんとか試合の機会を増やしてあげたいところだ。

 試合はキックオフ直後こそ横浜の勢いに押し込まれて動揺も見受けられた名古屋だったが、GKの好セーブもあって落ち着きを取り戻し始めるとチャンスを量産。そして曽雌のスルーパスに抜け出した桜井が豪快に右足を振り抜いて先制点を奪うと、(GKのパスミスから一度は同点に追い付かれたものの)後半には伊藤のスルーパスに抜け出した森からの折り返しをファーサイドで詰めた曽雌が詰めるという綺麗な形で2点目を奪う。その後また一点を返され二本目を終わって最終スコアは2-2だったものの、内容的には名古屋が優勢で、エースの北川を欠きメンバーもシャッフルしていた名古屋U-15がそのポテンシャルを見せ付ける形になった。

 三本目もありそうな雰囲気だったが、トップの試合もあるので二本目で切り上げて新横浜へ。どうせならトップチームの前座でやってくれたらよかったのに。
 
■J1 2010 第16節 横浜×名古屋 @日産スタジアム
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 そしていよいよ今日のメインイベント。Jリーグ再開後、相手に恵まれたとはいえ2勝1分と好調の名古屋が曲者の横浜とぶつかるこの試合は、名古屋にとって今後を占う上で非常に重要な試合だ。昨シーズンこの日産スタジアムで横浜相手に勝ち試合を落とした名古屋は、その後リーグ戦の優勝争いから完全に脱落した。今年はそれより時期も二ヶ月以上早いのでまだ致命傷とはならないかもしれないが、この先続く連戦の相手(FC東京、浦和、川崎)と現在の横浜の状態を比較すれば、この試合は落とせない。

 試合はキックオフ直後はどちらかと言えば名古屋が仕掛け横浜が守備を固めてカウンターを狙う展開。しかし名古屋はミッドウィークを含む真夏の連戦でまさかの「先発メンバー固定」を断行したことにより選手達の動きが重く、次第に横浜のカウンターの回数が増え始める。そして徐々に攻撃のリズムを掴み始めた横浜は20分頃には名古屋の弱点として広く認知されているダニルソンの両脇のスペースに山瀬などが流動的に顔を出し始め、これに田中隼麿あたりが喰い付いたところでDFラインに出来たギャップに坂田が自慢のスピードを生かして走り込むといった攻撃が機能し始めた。

 このままいくとちょっとマズイかなと思っていた矢先、名古屋を救ったのはやはり「救世主」ケネディだった。先発メンバーの中でも最も乳酸がたまっていそうだったケネディが相手のスキを見逃さず放ったミドルシュートが横浜ゴールへと突き刺さる。その少し前に放った異常に打点の高いヘディングシュート(横浜DFがゴールライン上でクリア)といい、パワーの残量が少なければそれを貯め込んでおいてここ一番で発揮するあたりは抜け目ない。

 名古屋というチームの特性や横浜にはセットプレー(中村俊輔)という一発があることを考えれば、前半のこの時間帯に奪った一点ではまだ安心出来る展開ではもちろんないが、試合が終わった後で結果論的に振り返るならば、試合はこのケネディの一発によって終わったと言っても決して過言ではなかった。先制に成功した名古屋がブロックを作ってカウンター狙いに切り替えたことで、横浜はそれまで自由に使えていたスペースが極端に減ってしまった。スペースがなくなった後(特に後半に体力が落ちてきてから)の横浜の打つ手のなさ加減も酷かったが、名古屋がこうした大人びた守り方も出来るというのはちょっとしたサプライズだった。ひょっとしたら連戦によって選手達の体力の消耗が激しく必要以上に動けなかっただけなのかもしれないが、この試合では中盤から後ろで不用意に選手がアタックに行って交わされ穴を空けてしまうようなシーンもほとんどなく、落ち着いて守れていた印象だ。そして後半にはカウンターから勝負どころと見るとダニルソンまでもが攻め上がる分厚い攻めで追加点。まるで横綱相撲。これは個々の能力が高い名古屋らしい戦い方かもしれない。

 ただ心配があるとすれば、これまで俺の知る限り肉離れなど起こしたことがない中村直志がカウンターから前線に出たボールにダッシュした際にモモ裏を押さえて途中交代を余儀なくされてしまったように、この季節に無謀とも言えるスタメン固定によって選手達の疲労が溜まっているのではないかということ。ピクシーは自らが信頼を持ってピッチに送り出した選手達をギリギリまで引っ張ってその見極めをプレーの質によって行っているよう(例えば金崎は立て続けに三つぐらいミスをした後で交代になった)だが、怪我が起きてからでは遅い。試合後にはダニルソンが足を押さえてしばらくうずくまっていたし、怪我が多いマギヌンなどはいくらいつも好調な夏場とは言えオーバーワークが心配だ。可能であれば選手達のコンディションを考慮しながら上手くローテーションを活用して欲しいところだが。
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by tknr0326g8 | 2010-08-01 03:13 | Youth
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