Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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第18回 F・マリノスカップ U-12 @マリノスタウン
 残念ながら今年の全少は県大会の準決勝でPK戦の末に愛知FCに敗れてしまったために全国大会への出場を逃してしまった名古屋U-12。昨年のチームが全国チャンピオンになったことによって今年の愛知県には出場枠二枠が与えられていただけに選手や関係者にとってこれは悔しい結果だったに違いない。とは言え、一発勝負のトーナメントで数多くのチームを捌いていく県大会においては何が起こっても不思議ではなく、今大会で言えばヴェルディやマリノスといったビッグネームも県大会で涙をのんでいたし、ダノンネーションズカップで二連覇中の川崎ですら一回戦(PK)敗退という憂き目に遭っている。
 そんな各チームが、全少の熱気も冷めやらぬこのタイミングでみなとみらいにあるマリノスタウンに一堂に会して覇を競い合うのがマリノスカップだ。一昨年は世間がクリスマスムード一色の12月末に、そして名古屋が全少のチャンピオンチームとして参加した昨年は今年と同じくお盆真っ只中に開催されたこの大会は、今年で18回目を迎えることもあってもはや定番となりつつあるが、特に全少全国大会出場を逃した今年のチームにとっては特別な思い入れを持って臨む大会になるだろう。同じグループにこそならなかったが、決勝トーナメントに進めば一回戦で今年の全少王者バディーSCと対戦する可能性もあるのだからモチベーションの問題はない。

 今年の名古屋は川崎トレセン、柏イーグルス、東京ヴェルディと同グループ。そして例年通り上位二チームが決勝トーナメントへ、そして下位二チームが順位決定戦へと回ることになる。本来ならA~Dの各グループに二チームづつ配されたJ下部が決勝トーナメントに進出するのが順当な流れだが、今年はバディSCという各チームにとっての「ターゲット」が存在することもあり、例年になく面白い構図での大会なるかもしれない。

 名古屋初戦の相手は川崎トレセン。この後で戦う柏イーグルスといい大人みたいな大型プレーヤーを要所に配置している。名古屋の選手達もサイズという意味では昨年と比べたら恵まれた選手が多いが、それを遥かに上回るサイズ(特に例え身長が一緒でも厚みが違う)を誇る相手を見ていると、名古屋では野球に流れてしまう人材を川崎や柏ではサッカーに取り込めているんだろうなどという邪推が働いてしまう。

 名古屋のスタメンは、おそらく背番号がプログラム通りなので以下のような感じ。(ただプログラムでは19番までしか登録がないのに途中で20番の選手が出てきたりもした)

     田中   杉本

住田   若尾   赤堀   関根

原田   三浦   牛丸   植田

        花岡

 春にダノンネーションズカップを観た時にはおそらく見掛けなかった選手もいるし、そもそもダノンネーションズカップは9人制なので、11人がピッチに並ぶこのメンバー構成は個人的にかなり新鮮な印象。そして立ち上がり早々に決まった名古屋の先制ゴールも、ダノンネーションズカップではあまり記憶がない10番の田中が一度見たら忘れないであろうスピード溢れるドリブル突破で川崎TC陣内奥深くへと突き進んでいき、その折り返しを(一度は相手DFにクリアされたものの)拾った7番の杉本がGKの股の間を抜いて決めたものだった。
 ゴールを決めた杉本はダノンネーションズカップでは(9人制の)1ボランチをやっていた左利きでセンス溢れるテクニシャン。キープ力を買われてのFW起用だろうか。そしてダノンネーションズカップでは1トップを務めていた長身の関根が右SHとして出場しているあたりのシャッフルも面白い。また先制点のシーンで田中に対してDFラインの裏に抜けるようなパスを出したのは先発メンバーの中では唯一の5年生である住田。去年の12月に同じくここマリノスタウンでマリノスカップ(U-10)を観た時には、このチームの一学年下に当たるチームで押しも押されぬエースストライカーを務めていたが、このチームでは左SHを任されているようだ。本来の(一学年下の)チームに入れば少し際立つサイズもこのチームでは並かむしろ小柄な部類。去年の12月には面白いように決まっていたドリブル突破も相手のリーチの感覚が違うのか抜けたり抜けなかったりを繰り返していた。このように普段5年生を相手にしている時のようには思い通りにプレー出来ないかもしれないが、途中出場で出て来て存在感を発揮していた水野や杉浦といった5年生とともに、来年に向けては非常に楽しみなタレントが揃っている。
 
 先制ゴールを決めた名古屋だったがその後試合(前半)は完全な川崎TCペース。特に前半終了間際はボールを前に出せども出せどもことごとく相手に拾われて(或いは奪われて)ほとんどハーフコートのように川崎TCの波状攻撃を受け続けている状態で、なんとかその1点のリードを保ったままハーフタイムへと入ることが出来た名古屋だったが、前半だけでも相手のシュートが二度ポストに当たるなど名古屋にとってはラッキーな面やGKの好セーブなどがなければ一気に逆転されていてもおかしくなかった。

 しかしハーフタイムを挟んで後半に入ると突然別のチームのようにゲームを支配してしまうのだからサッカーは分からないし、逆に言えばベンチから一体どんなコーチングがあったのか非常に興味がある。前半とは打って変わって前線の選手に上手くボールが収まりはじめ、それに連動した動きで2トップの相方や両サイドの選手達が裏のスペースに走り込む形が機能し始めた名古屋は、得点にこそ結びつかなかったが後半のキックオフから僅かな時間で2~3度の決定機を作り出していた。
 そしてそんな良いリズムの中、一度はコーナーキックからセカンドボールを拾われてボレーを叩き込まれワンチヤンスで同点に追いつかれた名古屋だったが、選手達はそれに気落ちすることもなく試合のペースも手放すことはなかった。中央でクサビのパスを受けた杉本がタメを作ってDFラインの裏に流し込んだスルーパスに反応した田中が、追いすがるDFとGKを次々と交わして最後はやや角度のないところから無人のゴールに流し込み再度勝ち越しに成功。さらにピッチを広く使った展開から再び中央でパスを受けた杉本のスルーパスを受けた田中が放ったシュートをGKが弾いたところに杉本が詰めて追加点。川崎TCを突き放した。

 結局試合はそのまま3-1で終了のホイッスル。後半は前半とは全く逆で相手GKの好セーブがなければもっと点差が開いていただろうという内容だった。

 第二試合まで約3時間のインターバルは、横浜駅から徒歩15分という好立地においては全く苦にならない。そして名古屋の第一試合終了とほぼ時を同じくして二つ隣の天然芝ピッチで翌日の清水戦に向けたトレーニングを始めたトップチームが全体練習を終え、居残りで狩野らととともに念入りにFKのチューニングをしていた中村俊輔が引き上げようかという頃に名古屋の第二試合はキックオフ。第二試合の対戦相手はアヤックス・モデルのユニフォームがピッチに映える柏イーグルスだ。言わずと知れた街クラブのレベルを越えたJ下部に匹敵する強豪クラブ。

 名古屋は第一試合から微妙にポジション&メンバーチェンジ。前線では長身の関根をトップにして、第一試合はFWで二得点だった杉本をボランチに起用している。そして空いた右サイドには第一試合も後半から出てきてスピードのあるドリブル突破でリズムを作った5年生・杉浦を起用。

     田中   関根

住田   杉本   若尾   杉浦

原田   三浦   牛丸   赤堀

        花岡

 第一試合を良いイメージで終えていた名古屋はこの試合も悪くない入り方をしていた。第一試合(前半)と比べても随分ボールがよく動いている。ただFWと最終ラインに名古屋の選手と比べても頭ひとつ分ぐらい出ている大型で運動能力の高そうな選手を擁する柏イーグルスは、堅い守備から攻撃ではボールを奪ったら名古屋DFの裏にボールを流し込み彼等に勝負させるといった、それらの選手の強みを生かすような戦い方をしていて、全体的な印象としてはボールは動くようになったがなかなかシュートまで辿りつかない名古屋とそんな名古屋に対してリアクション中心ながらゴールに迫っている柏イーグルスといった感じ。そんな試合は拮抗した展開となり、給水タイムごぐらいからは名古屋も徐々にシュートを放てるようになってきたものの0-0のまま前半を折り返した。

 後半になると名古屋は再びペースアップ。“間”に通すパスがビシビシと決まり攻撃の形を作れていた名古屋は、自らが起点となったショートコーナーから一度はクリアされたボールをペナルティエリアの左で再び受けた杉本が左足一閃。鮮やかなミドルシュートが逆サイドネットへと突き刺さり1-0とリードを奪うことに成功する。
 その後関根に代わり再び前線に戻った杉本を中心として名古屋は良い形での攻撃を続けていた一方で、球際に強く粘り強い守備で柏イーグルスを押さえ込んでいた守備陣のパフォーマンスもこの試合では特筆ものだった。確かに大型で運動能力の高いFWがいる柏イーグルスの攻撃は常に怖さを伴っていたが、集中したディフェンスでそれを防ぎ切った試合後にはそれは「後半はチャンスらしいチャンスを作らせなかった」と断言出来る。

 というわけで、名古屋は二試合を終えて決勝トーナメント進出が決定。二日目には残りのヴェルディ戦といよいよ決勝トーナメント一回戦(相手はマリノスMMかバディーSC)。公式戦ではないし結果にこだわる必要もないが、より強い相手と戦ってより良い経験を積むためにも少しでも上に勝ち進んで欲しいところだ。
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by tknr0326g8 | 2010-08-14 02:35 | Youth
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