Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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天皇杯・5回戦 対東京V 1-2 (得点:古賀)
<スタメン>
GK 1  楢崎正剛
DF 2  秋田豊
DF 4  大森征之(60分→18海本慶治)
DF 5  古賀正紘
MF 6  中谷勇介(77分→28渡邊圭二)
MF 7  中村直志
MF 14 藤田泰成
MF 25 吉村圭司
MF 30 クライトン
FW26 平林輝良寛(69分→40津田知宏)
FW34 豊田陽平

<基本的なポジション>
   26   34
      7
6  30   25  14 
   5   2  4
       1

 <アウェー>なのにホームで戦えるアドバンテージ。その効果は試合開始から現れた。ヴェルディの選手がデコボコで緩いピッチに戸惑ってコロコロと転がっているのを横目に、名古屋の選手が中盤でボールを拾って次々とカウンターを繰り出す。それもそのはずで、名古屋は2週間前にこの荒れたピッチで試合を行ったばかり。しかし前半10分くらいの間に連続で得た3回のセットプレーをキッカーの直志がいずれもニアサイドのDFに簡単にぶつけてしまう。昔ピクシーがCKを蹴っていた頃、最初のキックをニアサイドの相手にぶつけてクリアされることがよくあった。それは明らかに意図的な「捨てキック」で、相手にニアを意識させておいて勝負所ではキーパーの出れないファーサイドのギリギリの所狙ってピンポイントの速く鋭い回転の掛かったキックを蹴っていた。今日の直志は「素」でキックミスだったんだと思う。荒れたピッチで軸足が安定しないのだと解説の西村が言っていたが、あの3回のうちどれかが得点に繋がっていれば、試合展開は全く別物になっていたに違いない。J最強の外国人2トップを欠いた名古屋にとってはなんとしても先制点が欲しかった試合だけに…。そして3回連続同じキックミスというのはピッチ云々を抜きにしてもプロとしていかがなものかと思う。それとも荒れたピッチを計算に入れて敢えて足元にボールを入れたのか?クリアボールやこぼれ球にチャンスがあるという意図で。まあともあれこの3度のセットプレーが後に大きな意味を持つことになる。
 3本のセットプレーを淡白なくらいに失敗したり、優勢な状況に余裕が生まれたのか中盤でボールを持ち過ぎてパスが回らなくなったりしてるうちに、ペースは徐々にヴェルディへ。ヴェルディの選手もピッチに慣れてきた。こうなると名古屋は不利だ。名古屋の攻撃が、トラップしてボールコントロールしてる間に相手に詰められてボールを失うのに対し、ヴェルディは、試合の中でたまに発動する「ヴェルディらしいサッカー」とやらでワンタッチ、ツータッチ主体でフィニッシュまで持ち込んでくる。そして名古屋が危険なシーンは相変らずバイタルエリア周辺。この試合はクライトンが少し押さえ気味でバランスを取っていたが、こういうテクニックがあって足元に強い相手だと「1対1に弱い」という吉村の弱点が露になる。前にも書いたが、吉村は「ボールを奪う」事に関して自分のタイミングを持っていないような気がする。こういう相手と向き合うと全部後手後手になって結局ファールになってしまう。あとはクライトンや直志との連携・受け渡し。失点シーンも小林慶をバイタルエリアでフリーにしたことから失った。
 攻撃では前半中盤から終盤にかけて、直志が、中谷が、大森が、そしてクライトンが、ボールを持ち過ぎて囲まれたりパスミスしたりして中盤が形にならない。これでは若い2トップ以前の問題。まあ2トップに簡単にボールを預けられないからこうなってしまうのかもしれないけど。そんな展開で前半終了。
 後半開始。交代はナシ。俺が監督なら中谷に代えて渡邊を投入している。ボールを失うことが多かった前半の名古屋の中盤で特に酷かったのが中谷。脅威のパス成功率:1割ぐらいの勢い。10本パス出したら1本通るか通らないか。確かに相手右サイドの山田卓也のケアという守備面での責任が大きかったのはあるが酷すぎた。しかし、右アウトサイドの藤田が右ストッパーである大森の(パスミスも多かったけど)タイミング良いフォローによって前へ行けていたことを考えると、左サイドは中谷と古賀の共同責任でもある。古賀は中谷のフォローに回ることもなければ、大森のように自ら前線にフィードを出すこともない。お前達(97年組)は一体何をやってるんだと。
 ヴェルディでは小林大悟と山田卓也はいい選手だった。特にトップ下に入った小林大悟はこっちの嫌なところ嫌なところに入ってくる、そしてテクニックもある。その二人と小林慶を中心に相変らず気まぐれに繰り出される「ヴェルディらしいサッカー」とやらをなんとかしのぎつつ、名古屋もやっと前線の豊田の「頭」を意識したプレーが機能し始める。最初は遠慮(緊張?)気味だった豊田も持ち味を出し始め決定機を作り出す。さらに、よく動いてはいたが決定的な仕事が出来ず徐々に消え始めていた平林に代え、まさか出番が来るとは思っていなかったユースの津田を投入すると、時間帯的にヴェルディが守りに入ったこともあり、名古屋が押せ押せの状況に。てっきり平林に代え山口Kを投入し、中村とクライトンをそれぞれひとつづつポジション上げるかと思ってたから、津田投入は意外だったがいい方向に転がった。それにしても、ヴェルディはリーグの浦和戦で永井に自陣からドリブルで独走されたシーンのリプレーみたいに、キーパーのスローから速攻喰らう攻→守の切り替えの遅さはどうなんだと。
 そして豊田の決定的なシュートを相手GKが弾いて得たCK。左サイドから直志が右足をひと振り。まるでピクシー時代のそれを見るかのように、ファーサイドのスイートスポットに向けて糸を引くようなボールが蹴り込まれると、待ち構えた古賀がトーレスばりの高い打点でヘディングシュートをぶち込んだ。ひょっとして最初の3回のセットプレーはカモフラージュ?古賀もいい仕事をした。とりあえず流れの中でのプレーは帳消しだ。
 しかし、これで勝ち切れないのが名古屋。「ヴェルディらしいサッカー」とやらが再び発動すると、またしてもバイタルエリアをワンタッチで繋がれて最後は後ろから飛び込んだ山田がゴール。このシーンの山田は本当はクライトンが付いてかないといけない選手だったけど、それが出来ないのがクライトン。そしてこれが2ndステージを通じて課題だった名古屋の弱点のひとつ。クライトンを責めるというより、分かってることだから対応の方法を考えなければいけない。
 その後は、古賀が前線に上がってパワープレーを仕掛けるけど功を奏さずそのまま試合終了。

 古賀がゴール決めた時は、5年前に優勝した時の4回戦のあの試合が頭をよぎったんだけどな…。来シーズンまた出直しだな。
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by tknr0326g8 | 2004-12-12 21:19 | Game Review
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