Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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第90回天皇杯 3回戦 名古屋×札幌 @瑞穂陸上競技場
 代表でケネディ、闘莉王、金崎、怪我でダニルソン、増川を欠く名古屋はさらに楢崎、阿部の二人を休ませ、大幅なローテーションを断行してこの試合に臨む。代わりにスタメンを張ったのは、杉本や小川、千代反田、竹内、三都主、高木といったJでの実績もある普段の控え(ベンチ)メンバー達で、リーグ戦が終盤を迎えて今後カードトラブルや怪我等のコンディション不良が発生するであろうことを考えると、これは彼等にとってもチームにとっても貴重な実戦の場になるかもしれない。個人的には花井や田口、福島といった若手を見てみたいところだが、チーム全体を見据えれば、今シーズンの名古屋はそんな若手のブレークといった起爆剤(刺激)がなくてもリーグ戦を乗り切れてしまえそうなほど安定した戦いを見せている。

 前線で絶対的なターゲットとなるケネディの不在、いつも最終ラインでビルドアップの起点となる闘莉王の不在、そしてJ1で首位独走中の名古屋に対して前半札幌が過剰な敬意を払っていたことなどの要因が重なって、名古屋は最終ラインからボランチを経由してパスをつなぎながらゲームを組み立てる名古屋らしくない戦い方を選択。そしてグラウンダーのクサビをトップに当ててそこからチャンスを作り出す展開の中では巻を差し置いてFWに抜擢された橋本や玉田といったテクニシャン系の選手達が時折アタッキングサードでアイデアを見せ即興のコンビネーションで札幌ゴールへと迫っていた。

 あとはいかにフィニッシュの精度を上げるか、ゴールへと押し込むかということが前半の名古屋にとってのテーマだっただけに、後半開始にあたっての巻の投入というのはひとつの有効な選択肢だった。精度はともかく、ゴールへと押し込む最後の作業を担うのに巻は適任だ。しかし後半頭からのそんな巻の登場も、代わって下がってしまったのが玉田とあっては心中穏やかにはいかない。前半の名古屋で札幌に対して唯一明確に格の違いを見せ付けていたのが玉田だった。おそらくは前半に何度も足を押さえて倒れ込んでいた負傷の影響だろうが、玉田抜きの名古屋が札幌に対して明確な差を見せ付けることが出来るのか。

 そして不安は現実になる。ハーフタイムで石崎監督に喝を入れられたのか、ディフェンスでも少しアグレッシブになった札幌に対して、名古屋はどことなくパス回しにぎこちなさが生まれ始め、カウンターから一瞬のスキを突かれて放たれた札幌FW高木淳の芯を喰ったシュートが、名古屋GK高木義の右脇を抜けて名古屋ゴールへと突き刺さった。カウンターとは言えDFの対応やGKの準備には余裕があったが、これはシュートを褒めるしかない。

 しかし先制ゴールを奪ったことで気持ちが引いてしまった札幌に対して、名古屋は得意のサイド攻撃によって札幌を押し込んでいく。この試合でセンターに入っていた小川が、相手のプレッシャーが緩いこともあって、FWが落としたボールをワンタッチで正確に逆サイドまで展開するプレーを何度も見せてサイドアタックを誘引すると、名古屋は左右からクロスボールの乱れ打ち状態。クロスを蹴る方と受ける方とで息が合わず、残念ながらクロスボールをそのままゴールするシーンこそ見られなかったが、それでも札幌DFをボックス内に釘付けにするには十分で、それが結果的に中村と花井のゴールを呼び込んだとも言える。中央でパスを受けて目の前に誰もプレッシャーを掛けに来ないと見るや、狙い澄ましたミドルシュートを札幌ゴール右上に突き刺した中村の同点ゴール、さらには左サイド三都主からのクロスがこぼれたところを待ち構えていた途中出場の花井が右足で鮮やかに蹴り込んだ逆転ゴールは、いずれもサイドアタックが呼び水となっている。

 そしてそんな名古屋の反撃において欠かせなかったのがマギヌンの存在だろう。雨天というありがたくないコンディションもあってか、途中まで明らかにやる気のなさそうなプレーをしていたマギヌンだったが、札幌に先制を許した後は一転スーパーなプレーぶりで名古屋の攻撃を牽引。中盤に顔を出してリズムをい作った(変えた)かと思えば、ボックス内にダイビングヘッドで飛び込んだりと、文字通り獅子奮迅のい暴れっぷりだった。玉田の欠けた名古屋において違いを作り出せるマギヌンの存在はこの上なく大きかった。
 
 遅すぎるプロ初ゴールを決めた花井はA契約も勝ち取り、本人も言うようにようやくスタートラインに立った感じ。この試合では途中出場ながらも少し長めにプレー出来たこともあり、最初はミスもあったが少しづつゲームに入って行くことが出来たのが大きい。欲を言えば、ボールを持ってもすぐに中村やマギヌンに預けてしまうような(前日の本田圭佑とは対照的な)プレーが目立ったのが残念だったが、積極的に前線へと顔を出していたことがゴールへとつながったし、ゴールの後は小川に鋭いスルーパスを送って好機を演出するなど少しづつ殻も破れてきた。身体もひと回り大きくなったような感じもするし、ぜひともこのゴールを飛躍への足掛かりにして欲しいところだ。
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by tknr0326g8 | 2010-10-09 23:47 | Game Review
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