Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30
カテゴリ
最新の記事
以前の記事
第4回 GO FOR 2014 CUP 準決勝 名古屋U18×札幌U18 @埼玉スタジアム第2グラウンド
 三日間6試合にも渡るグループリーグを終えて、3勝3分のYグループ2位で決勝トーナメント進出を決めた名古屋は、準決勝でXグループ1位の札幌と対戦する。一年生の堀米、神田を筆頭にこの年代の代表クラスのプレーヤーを揃える札幌は、グループリーグで藤枝東に不覚を取ったものの、浦和や柏といったJ下部相手に確実に勝ち点3を重ねてきた。名古屋からしてみたら札幌は一年前の決勝で勝って優勝を飾った縁起の良い相手ではあるが、名古屋が何人かの主力メンバーを怪我で欠いていることを考えても今年はそう簡単には行きそうもない。

 この準決勝の一時間半後には決勝戦が予定されているが、名古屋としてはまずこの準決勝に集中というわけで、今いるメンバーの中でのベストの布陣を組んで来た。一年生は右SBの樫尾のみであとは二年生が固めている。大会二日目を見た時にはここに樋江井が加わる感じだったが、大会中に怪我でもしたのだろうか。

     川村   足立

佐藤   都竹   水野   加藤凱

渡辺   川本   奥山   樫尾

        石井

 条件的には両チームともにイーブンだが、一日二試合を三日間に渡ってこなしてきた選手達には心なしか疲労の色が見える。見るからに身体が重そうでミスが多いのは疲労と無関係ではないだろう。そしてそんな名古屋がボールを保持して進める試合は必然的にスローテンポな立ち上がりとなったが、名古屋にボールを持たせておいて、中に入って来たボールを引っ掛けてカウンターを狙うリアクション・フットボールがベースの札幌は、ボールを奪った時のスイッチの入りっぷりがハンパなく、そのスピード溢れる突破に対して、名古屋は時間の経過とともに守勢に回る時間が長くなっていった。

 しかしそんな展開の中で先制点を奪ったのは名古屋。名古屋イレブンの中でも特に身体が重そうだった都竹が、15分を過ぎたあたりからようやくボールに絡みはじめ、中盤からボールを持ち上がるシーンが増え始める。そしてそんな都竹の持ち上がりから中央の川村へパスが出されると、川村が相手のファール気味のチャージで潰れて、ボールは大外の足立の足元へ。これを足立が持ち出してゴールへとプッシュしたのだった。
 名古屋はその前にも佐藤が左サイドから内側へと持ち出したボールを水野がノールック気味にもう一回左サイドに叩いて、これを受けた渡辺がGKとDFラインの間に流し込んだクロスに足立が飛び込む(触れず)という惜しいシーンがあったが、少しづつ成長している足立がストライカーとしての本能を覚醒させて得点を量産し始めれば、このチームもワンランク上のレベルに行けるだろう。

 先制点を奪って意気揚がる名古屋だったが、そのリードを守ることが出来たのは僅か5分間。21分に二列目の飛び出し(オフサイドトラップの掛け損ない)から独走を許して同点ゴールを献上すると、27分にはせっかくマイボールにも関わらず、不用意なクサビのボールを待ってましたとばかりにインターセプトされて、スルーパスからスピードのある札幌・榊に突破を許し逆転ゴールを決められてしまった。

 こうなると名古屋としても再び点を取りに行かなければならないが、今のチームには攻撃面でどこを「強み」として打ち出すのかがまだハッキリしていないところがある。例えば去年この大会で優勝を飾ったチームであれば、FWや両SH、SBによる強烈な突破力といったものがあったが、今年のチームはそれが足立の190cm近い高さなのか、名古屋の代名詞であるサイド攻撃なのか、まだその姿がハッキリと見えてこない。足立の頭を狙ったボールなどは試合を見ていても(ゴールキックを除けば)皆無と言っていいので、チームがそれを意図していないことは明らかだが、例えばWボランチのところで水野が引いてボールをさばき、都竹が前線とのつなぎ役として前に出て行くような役割分担によって中盤を構成し、トップにボールを付けてそこに絡んで行くような良く見られる形にしても、それをゴールという結果に結び付けるためには「プラスα」が必要だ。それは個の力かもしれないし、アタッキングサードでのゴールを陥れるためのコンビネーションかもしれない。

 逆転を許した後も盛り返すことが出来ないまま前半を終えた名古屋だったが、ハーフタイムを挟んだ後半の立ち上がりは意外にも名古屋ペースになった。名古屋は攻撃面でアグレッシブに人数を掛けることで、より札幌陣内深いところでボールを持てるようになり、これが攻撃に好循環をもたらしている。しかし良いリズムを作りかけてはいるものの、名古屋がなかなかシュートが打てないでいると、次第にゲームの流れは札幌へと押し戻されてしまった。札幌はハーフタイム中に修正が入ったのか、DFと中盤のラインの間をコンパクトにして、川村がボールを受けるポジションを潰しているし、そんな中で名古屋が無理に入れてくるトップへのクサビをことごとくカットしてカウンターへとつなげてくる。

 そして名古屋は18分には右サイドを突破されるとその折り返し(マイナスのクロス)に走り込んで来た選手に合わされ三失点目。20分には今度は左サイドから持ち込まれてその折り返しがファーまで流れてきたところを再び後から走り込んで来た選手に豪快に決められ四失点目、さらに21分にはボックスまで侵入した堀米に鮮やかなフェイントからDFを抜き去り左足で決められ五失点目と、立て続けのゴールラッシュであっという間に試合を決められてしまった。

 名古屋もその後札幌GKがボールを持ち過ぎたとしてボックス内で得た間接FKを水野が沈めて1点返こそしたものの、反撃もそこまで。2-5という予想外の大差をつけられての敗戦は、名古屋にとっては来シーズン倒さなければならない天敵をまた一チーム増やしてしまったが、個々のプレーヤーのレベルも高く非常にソリッドな戦い方をする札幌が来シーズンどこまでやれるのかもぜひ注目したい。
b0036243_11565580.jpg

[PR]
by tknr0326g8 | 2010-12-28 12:04 | Youth
<< 第4回 GO FOR 2014... 高円宮杯(U-15) 準決勝 ... >>