Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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ジャパンユースサッカースーパーリーグ2012 名古屋U18×大垣工 @トヨスポ
 Jユースカップで優勝し文字通り「有終の美」を飾ったチームから主力の三年生が卒業し、新チームとしてのスタートを切った名古屋U-18。新チームでの参加が恒例となったこのジャパンユースサッカースーパーリーグ(以下JYSSL)はこれまであまり出場機会に恵まれてこなかった選手達にとっても貴重な実戦経験の場となるに違いない。

 一応Aチームに分類されている第一試合の注目のスタメンは↓のような感じ。

        北川

         森
伊藤              青山貴

     富田     金

樫尾  ニッキ   大谷  真柄

         渕上

 どうやら昨年のトップチームのトレーニンングマッチ用のユニフォームをお下がりで譲り受けているらしい選手達の胸には「TOYOTA」そして左腕には「中部電力」のスポンサーロゴが輝いている。そして何より新鮮なのは彼等が黒いユニフォームを身にまとって試合をしているということかもしれない。

 試合の方はと言えば、まだまだチームとしては選手の組み合わせやポジションのコンバートなど様々なことを試している段階ということもあってか、力的にはやや落ちる大垣工に対してなかなか思い通りの試合展開に持ち込めない。そしてしっかりと自陣にブロックを作って名古屋の攻撃を受け止める大垣工に対してその攻略に手間取っていると、8分、カウンターからペナルティエリア内へとドリブルで持ち込まれて、その折り返しを中央でオフサイドポジションにいた選手のさらに大外から走り込んだ選手(こちらは完全なオンサイド)に合わせられ先制を許してしまった。

 その後、前半終了までの間に、コーナーキックからファーサイドでニッキが頭で落としたボールを大谷が右足で押し込んだゴールと、相手のミスを突いた北川のゴールによって、難なく逆転に成功した名古屋ではあったが、その攻撃はどうにもしっくり来ない展開が続いていた。一番の問題は北川と森の2トップを上手く使えていなかったことだろうか。ブロックを作って守備を固めている大垣工に対して、名古屋はカウンターのリスクを回避するためかタテにボールを入れるのではなくサイドへとボールを運ぶことが多かったが、相手の守備ブロックのバランスが崩れていない以上、ボールを運んだサイドでも突破どころか気が付けば逆に数的不利な状況に追い込まれているといった事態も少なくはなく、またそこでの中とのコンビネーションも希薄だった。

 後半の開始に当たって名古屋は一気に三人を選手交代。
 渕上→板倉、青山→曽雌、真柄→大森。全て同ポジションでの交代だ。

        北川

         森
伊藤              曽雌

     富田     金

樫尾  ニッキ   大谷  大森

         板倉

 前半のうちに逆転を果たして少し気が楽になったのかチームは活気を取り戻していた。そしてハーフタイムにベンチからの戦術的な修正もあったのだろうか、名古屋は2トップにボールをつけるシーンが増え始めた。しかし2トップにボールを入れても、そこから先のコンビネーションプレーなどはあまり見られず、逆に2トップもボールを持ち過ぎたりといったシーンが目立ち、ゴール前までは行けるもののシュートを打てないような時間帯が続く。

 そんなチームとしての閉塞感を打ち破ったのは金だった。前半から時折鋭いスルーパスやタテパスで攻撃に変化をつけていた金は、後半18分に右サイドのボックス手前あたりでボールを持つと、ドリブルで左へと流れながら2トップにスルーパスを出すような雰囲気を漂わせる。そして2トップ(とそこにマークに付く相手DF)をやり過ごして目の前の視界が開けたところでコントロールされた左足ミドルをゴールへと流し込んだのだった。これで3-1。

 その後試合は後半30分を過ぎる頃にはすっかり相手のプレッシャーも弱まり、Wボランチが好きなようにプレーし始めると名古屋が完全にゲームをコントロールしワンサイドな展開になって行った。後半30分、伊藤に代わって途中出場し右サイドに入っていた(曽雌が左サイドへ)桜井がタテパスに抜け出して相手DFを押さえながら右足でゴールへとねじ込むと、38分には直前のプレーでカウンターから独走するチャンスを得ながらシュートにまで持ち込めなかった北川が金のスルーパスからボックス内でDFとGKを翻弄するドリブルから得点、さらにはその1分後にクロスボールのはね返りを拾った途中出場(32分に富田と交代)の石川が豪快にミドルを突き刺して、10分間で3得点。6-1とリードを広げて試合を締め括った。

 この時点で少し予定時間は押していたが、トップチームのTM(松本山雅戦)まではまだ2時間以上あるので引き続きB戦を観戦。B戦のスタメンはこんな↓感じ。新一年生が4名と、A戦の後半途中から入って来た選手を含めてかなり新鮮な顔触れだ。

        青山景

        桜井
曽雌             青山貴

     真柄    石川

中根  大森    中島   高尾

         小島

 この試合は、相手の中盤のプレッシャーが弱かったことに加えて引き気味のトップの位置にボールが収まる桜井が入ったことで中央でのボールの動きが円滑となり、またクサビを受けて基点になれる桜井とスピードを活かして裏を狙うのが得意な青山景という2トップの噛み合わせが良いことなどもあって、名古屋が終始ゲームを支配し、第一試合終盤の流れを引き継いだ得点ラッシュとなった。

 コーナーキックからのこぼれ球を左足で蹴り込んだ青山景のゴールに始まり、石川→桜井とタテにボールがつながり→桜井のスルーパスから青山景が抜け出した2点目、石川のコーナーキックから中根がファーサイドでダイレクトボレーで蹴り込んだ3点目、真柄からのスルーパスを曽雌が逆サイドに決めた4点目と名古屋が4-0とリードして前半を折り返す。

 高尾と青山貴のポジションが入れ替わってさらにテスト色が強くなった後半も、第一試合同様に30分を過ぎたあたりからゴールラッシュがスタート。石川のノールック気味のスルーパスに抜け出した青山景のハットトリックとなる5点目を皮切りに、中盤でボールを奪い返した真柄から高尾へとパスがつながり高尾の折り返しを桜井が決めて6点目、締め括りは右サイドで高尾から外を回った青山貴にパスが出ると青山貴がサイドをえぐって折り返したボールを中央で青山景、桜井がつぶれて最後は大外から曽雌が蹴り込んで7点目と、得点数は第一試合を超えた。

 このチームには優秀なセントラルMFの人材が定数を上回っている代わりに、右SBを任せるべき人材が今のところ定まっていない。セントラルMFということで言えば、真柄&富田というU-15時代からのコンビはハードワークをこなせるいかにも名古屋っぽいWボランチだ。一方で上でも触れた金とメニコンカップMVPの石川という攻撃面でその特徴を発揮する二年生コンビ、新一年生でもおそらく笹沼が上がってくるに違いない。彼らをどう組み合わせて使っていくのか、高田監督の腕の見せ所でもある。ただチームとして機能することと同時にトップチームに人材を排出していくこともその役割として担っているユースではそのバランスを取ることも重要になる。
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 B戦が終わったところでトップチームのTM開始までおよそ30分。満を持して第一グラウンドに向かうと・・・黒山の人だかりがフェンスの周囲を幾重にも囲んでいた。天気予報も良くなかったし(「そんなに人は来ないだろう」と)完全にナメて掛かっていたが、こんなことならA戦の始まる10時前から席取りをしておけば良かった。というわけで、4バックに戻ったレギュラー組の様子を15~20分ほど遠巻きに観察し、「いつも通り」であることを確認すると、第二グラウンドにUターン。14時30分からトレーニングマッチを行う予定のU-15の試合を観戦することにした。トップのフルメンバーの試合なら開幕すればいつでもテレビで見られるし、それよりは来たるべくシーズンに中学最終学年を迎えるU-15が気になる。来月にはJFAプレミアカップの予選が始まる彼等は名古屋が全少で初優勝を果たした世代だ。

 予定時間を少し早めてキックオフしていた試合は、俺が第二グラウンドに到着した時ちょうどファーストゴールが決まったところだった。その後も得点経過などをメモっていないので詳しい経過は割愛するが、先日のU-15日本代表候補キャンプに三人を送り込んでいるチームは、U-18で10番を背負う兄と同様にこのチームでの10番候補の森が欠けている中でも十分に個性的なチームだった。
 まず成長期だけあって前回見た時から二年半ほどで多くの選手達(特に杉森、池庭、福山、住田あたり)の身長が大幅に伸びていることに驚いたが、それぞれがその身体の成長に見合った技術やプレーを身に付けているのが印象的だ。身長がかなり伸びた杉森はそのスピードにしなやかさが備わりそうした動作の中での細かいボールコントロールの上手さはそのままに、周りを使うプレーが上手くなっている。これは身長が伸びても背筋が伸びた状態(すなわち周りが良く見えた状態)でプレー出来ていることと無関係ではないだろう。森川監督から再三指摘を受けていたように、「声」を含めてもっとボールを呼び込むようなプレーが出来るようになれば更に成長するだろう。池庭と高橋のWボランチもそれぞれの特徴が上手く組み合わさった良いコンビだ。昨年一学年上のU-15ですでにレギュラーを掴みU-15日本代表候補にもなった高橋はそれほど身体が大きいわけではないが運動量が多く守備でも潰しが効くタイプで、池庭は小学生の頃から変わらずこのチームの司令塔として中盤でリズムを作れるタイプ。高橋とともに三重・四日市JFCからやって来たFWの上田はまだその身体能力を生かし切れているとは言い難いがゴール前での得点感覚が光り、この試合でもボックス内のこぼれ球につめてゴールを量産していた。またこの試合ではタイミングの良いオーバラップから好機を演出していた左SBの太田のプレーも際立っていた。
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 U-15の試合を二本目まで見て第一グラウンドの方に戻ると、キックオフから二時間を過ぎているのにまだ観客の歓声とボールを蹴る音が響いている。スロープを駆け上がると、ピッチでは控え組み中心の三本目が始まっていた。昨日はまだ大阪にいた磯村も精力的にプレーしている。
 しかし試合の方は停滞気味で、むしろ山雅のカウンターにしばしばゴールを脅かされているような状態。ようやく観客が盛り上がったのは、選手交代で高原や佐藤が入ってしばらくした後、それまでCFにいた田中輝が高原と入れ替わって左サイドへと移ってからで、左サイドからドリブルでカットインして右足で強烈なシュートを放つという田中輝の得意な形が見られるようになってからだった。ただこれをもって田中輝のパフォーマンスが良かったとするのは早計で、これぐらいのプレーは昨年から(もっと言えば高校生の時から)出来ていたプレーヤーなので、今更これぐらいで騒ぐほどでもない。今シーズンの田中輝には是非JリーグやACLといったレベルの高い公式戦の中でこうしたプレーを多く見せて欲しい。あとやはりこのチームとしては田鍋が起爆剤になるだろう。この試合は負傷により欠場していたが、この試合では田口と石櫃で組んでいた右サイドでの迫力不足を補えるプレーヤーであることは間違いない。
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by tknr0326g8 | 2012-02-25 23:54 | Youth
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