Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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NEXT GENERATION MATCH 2012 U-18Jリーグ選抜×日本高校サッカー選抜 @国立競技場
 12月にJユースカップで優勝を飾ったことに伴い、名古屋U18からは高田監督以下のスタッフ4名と、ニッキ、北川、森の三選手が招集された今年のNEXT GENERATION MATCH。一方の日本高校サッカー選抜ではもちろん中京大中京の宮市剛が注目プレーヤー。世の中的には、ハーフナー・マイクの弟 VS 宮市亮の弟 という煽りになるのかもしれないが、名古屋ファンからすれば、かつて名古屋U-15時代に高田監督の元でアタッカーのポジションを争っていた北川、森、宮市のライバル対決は見逃せない。ここに来年は金や石川や伊藤といったユース組のほか、高校選抜でも石田(市船)や加藤(山梨学院)や濱田・児玉(星稜)、直江(前橋育英)あたりが絡んで来てくれたら・・・と考えると楽しみは尽きない。

 試合の方は、北川と森が2トップを組むのかと思いきや、森が左サイドへと押しやられて、いつもの森のポジションにはC大阪ユースの南野が入った。この南野が凄かった。背筋をピンと伸ばし胸を大きく張っているように見える南野はまさしくピッチの王様。技術はもちろんのこと視野が広くて状況判断も良い。序盤、北川と並んで中盤から出てくるボールを待ちながら北川にポジションニングを指示しているようなシーンもあったりして、北川はこれまで年代別の代表で南野と一緒にプレーしたこともあるとは思うが、そのプレーは北川にとってはもちろん同じポジションの森にとっても大いに得るものがあったに違いない。

 森も北川もボールを受けて1対1の勝負となればおそらくこのエリートを集めたチームの中でもトップクラスの強さを発揮するに違いない。実際、森はこの試合でもピッチ中央で相手DF二人に囲まれた状態でクサビのボールを受けた後、鮮やかなターンで一瞬のうちに彼らを置き去りにしてしまったようなシーンもあったし、前半のロスタイムにボックスの左角あたりで野津田からのパスを受け、目の前のマーカーをかわして右足でファーポストを狙って放ったシュート(シュートが少し浮いて惜しくもバーに当たったんだと思っていたら、後でVTRを見たらGKが指先で触ってポストの上部を直撃していた)などは、ボールを受けてからシュートまでのイメージも完璧だった。しかしシンプルに周りの選手を使っていればもっとチャンスが広がっていたような場面で、周りの選手達の自分を呼ぶ声を遮断してまずは自分がドリブルで持ち出すことを優先してしまって判断が遅れ、結局チームとして攻撃が詰まってフィニッシュまで辿り着けないといった場面も何度かあった。上で書いた鮮やかなターンでマーク二人をはがしたシーンの後もそうだ。もちろん時と場合によってはこうしたプレーが有効なことはあるし、ひょっとしたら本人も自分にマークを引き付けることで周りをフリーにしようとしているのかもしれないが、状況判断や周り選手達の使い方といった部分ではまだ伸びシロは大きい。
 同じことは北川についても言える。FWとして当然フィニッシュに絡む仕事を求められている北川は、3分に左サイドからのクロスボールに対して上手くDFとDFの間にスペースを見つけて飛び込みダイビングヘッドでシュートを狙った場面(シュートは惜しくもゴール左に外れる)や24分にボックス内へと飛び込もうとする野津田に完璧なリターン(ワンツー)を戻して決定的なシュートを打たせた場面(GKが好セーブ)など、局面局面ではFWとしての仕事をハイレベルにこなしているが、それらのプレーだけではまだ北川のポテンシャルを十分に引き出しているとは言えない。北川より二回りくらい小柄な南野の方がボディコンタクトも強いし、南野のようにピッチ全体を俯瞰で見渡せるまでには至っていないようにも感じる。極端なことを言えば自分でずっとボールを持っていなくてもピッチを牛耳れるぐらいの存在感はまだ北川にはない。北川にはトップチームそして世界で活躍するプレーヤーとなるためにもまだまだ大きく成長して欲しい。

 思い返せば一昨年のNEXT GENERATION MATCHでは、追加招集された高原が後半途中から出場して不慣れな左サイドハーフを任され、(特にディフェンス面で)かなり戸惑いながらプレーしていたのが印象に残っている。そしてそれから二年後、トップ昇格を見据えた高田監督によって自らのチームで左サイドハーフにコンバートされた高原は、そのポジションでのタスクと高田監督から課せられたゴール前での仕事を両立してチームのJユースカップ制覇に貢献した。北川や森はトップチームへの昇格を検討される頃、どれぐらい成長した姿を見せてくれるだろうか。

 名古屋関連以外で印象に残ったシーンとしては、高田監督によって組織された急造チームはセットプレーのディフェンスでも名古屋方式のゾーンディフェンス(ゴールエリアの横のラインに沿って4人の長身選手が等間隔で並び、ゴールマウスにはニアとファーの両ポストに一人づつ、さらにペナルティスポットを挟むような感じで二人が前方のスペースをカバー)を採用していたこと。選手の並び順がトップチームの旧型(2008-2009年モデル※)だったとは言え、196.5cmのニッキや186cmの岩波がゴール前にそびえ立つゾーンディフェンスは要塞のようだった。そしてそれ以上に興味深く感心したのは、高校サッカー選抜がそのプロ顔負けの高さを誇るゾーンディフェンスを破る工夫をして実際に惜しいシーンを作り出していたことだった。

※2008-2009年は、コーナーキックが右サイドからなのか左サイドからなのかによってゴールエリアに並ぶ4人がニアから決まった順番で並んでいたが、2010年以降は、どちらのサイドからのコーナーであっても中央の二人(闘莉王と増川の両CB)が通常のDFラインと同じく右に闘莉王左に増川となっている。この試合でのJユース選抜は、ニアサイドからニッキ→岩波の順番を崩さなかった。

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by tknr0326g8 | 2012-03-03 23:59 | Youth
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