Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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第9節 対浦和 0-3 (得点:なし) @埼玉スタジアム2002
 第9節にして(FWなのに)累積警告でマルケスを欠く名古屋。相手はイマイチ調子が上がらないとは言え、去年の2ndステージ覇者にして、エメルソンを筆頭にそれぞれのポジションにレベルの高いプレーヤーを揃える浦和。もしこの試合を引き分け以上で乗り切ることが出来れば、名古屋の力は本物と言っていいだろう。
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 名古屋はマルケスの代わりに杉本が入った以外は前節までと同じメンバー。この試合に向けては戦術練習(特別な浦和対策)もしていないと言うし、やり方は変えないということか・・・と、あれ?センターサークルに杉本と本田が入っている。いつもこうだったっけ?と思いながら観ていると、そのままキックオフ。試合開始後もやはり本田がFWに近い位置でプレーし、中村が下がり目という、これまでとは逆の位置関係でやっているようだ。つまりこんな↓感じ。
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 この微妙なポジション変更は、攻撃面でもなにかしらの意図があったのかもしれないが、とりあえずスタンドから見て取れたのは、浦和のボールになった時に、相手の2トップに対して名古屋の2人のストッパー、トップ下の永井に対して吉村、山田、三都主の両アウトサイドに対してそれぞれ中谷と山口K、さらにはボランチの鈴木、長谷部にまでそれぞれクライトン、中村とガチンコのマークをつけているということで、監督の指示なのか選手達の自主判断なのか分からないが、守備面での意図(長谷部へのケア)を強く感じた。
 試合はこの作戦が功を奏し、名古屋がゲームプラン通りの戦い方を進める。このガチンコマークのミソは、両チームがともに3-5-2の布陣を採用しているところにある。両チームがともに3-5-2を用いていて、しかも浦和が永井をトップ下に持ってきた時によく見られる傾向として全体のポジションチェンジが少なくなるから、名古屋の選手達にとっては比較的マークを掴みやすかったに違いない。そしてこのガチンコマークにはもうひとつのポイントがある。両チームともに3-5-2だとは言っても、浦和が、こんな感じ↓なのに対して、
  ●  ●  ●
   ●    ●
●         ●
      ●
   ●    ●
     (↓)
名古屋がガチンコでマークを付けると、
     (↑)
   ○    ○
   ☆    ○
○         ○
      ○
  ○  ○  ○
当然こんな感じ↑になるから、山田、三都主という両サイドに対して名古屋の両サイドが引き気味になる感は否めないが、逆に☆の所にいたクライトンがより高い位置で攻撃的にプレーできるようになった。さらにはFWに近い位置でプレーしていた本田が少し下がって来てボールを受けるようになると、浦和は誰もそれを捉まえ切れない。たまにボランチやDFが取りに来るけど、本田は抜群のボディバランスとボールコントロールでそれを寄せ付けない。今日の本田は中盤で確実な存在感を残した。
 正直なところ、前半はもう少し押し込まれるかなと思っていたので、守っては(相変らずファールも多いけど)タイトなマークで相手に自由を与えず、攻めてはクライトンと本田がバイタルエリアで上手くボールをもらい仕事をするという試合展開には少し驚いた。(唯一の不安は永井と吉村のマッチアップで、永井のドリブルに吉村が付いていけない場面が目立っていた)
 このいい流れのまま先制点を奪えれば、名古屋にとってはまさにゲームプラン通りの理想的な展開になっただろうが、クライトンがフリーで放った決定的なシュートは枠の右側に外れ、流れの中でクライトンと本田がいい形でボールを持っても、前線にいるのが杉本ひとりではなかなか浦和の壁を崩すことは出来ない。中村あたりにはもっと前線に顔を出して欲しいところだったが、この試合その中村の動きには本来のキレも量もなかった。
 
 と、おそらく選手達もベンチもサポーターも好感触の中で試合が進む中、中盤のプレスが緩んで浦和にボールを回されると、田中達也にDFラインの裏に抜け出され先制点を許してしまった。
 そこまでの流れが良かっただけに余計に、選手達にもサポーターにも落胆と動揺が走る。そして動揺が収まる間もなく、エメルソンが追加点。引いてきたエメルソンがあれよあれよという間にボックスの前まで持ち込んで、パスを出した先の永井はどフリー。その永井からリターンをもらったエメルソンが右足一閃でゴールを決めた。DFはみんな棒立ちで見てしまっているし、吉村はボールの行方を後追いでひらひらと彷徨っている。この辺りから徐々に吉村が(DFラインの前の中央の)スペースを埋めるのか、永井のマークに付くのかで迷いが生じているような感じだった。

 そしてそのまま前半終了。
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 後半が開始されても前半終了間際からの悪い流れは変わらない。それどころか、浦和が十八番の2トップ+永井のスピードを生かしたカウンター狙いに徹してきたことで、名古屋はますますチャンスがなくなってしまった。杉本がスペースを狙って飛び出し、何回かに一回それが成功して単独でチャンスを作るぐらいしか打開策が見えてこない。
 そしてアクシデントが発生する。相手選手へのファールの判定に対し、ボールをピッチに(軽く)叩き付けた角田が「判定への異議」を取られ、2枚目のイエローで退場してしまった。期待してるんだから頼むよ本当。角田の軽率なプレーは罰金ものだが、この主審の判定は確実に試合を壊した。
 これでゲームの大勢は決まったが、当然浦和は攻撃の手を緩めてはくれない。エメルソンがボックス内で古賀と秋田をゴボウ抜きし難しい角度から追加点。観てる俺もまさかあれが入るとは思えなかったくらいのシュートで、エメルソンの技術が光ったわけだが、CB二人が交わされたんじゃチームとしてはお手上げだ。ただその他のシーンでも目立ったんだけど、なんでみんなエメルソンの右足切らないのかな。

 その後試合は、名古屋がボールを持っても人数の少ない前線では攻め切れず、ボール奪われては浦和得意のカウンターを受けまくるだけのほぼされるがまま状態。前半は良かったクライトンもボールを奪われるシーンが増えた。中村は相変らず前を向けない。興味はJ初出場の須藤とエドアルドだけだ。(評価は保留)
 そしてどうやら、(FWを除く)名古屋の選手達に得点を奪いに行く意思がないようなので、後半40分くらいで競技場を出てきた。一人少ない状況でのアウェーゲーム、相手は波に乗っている、長い「リーグ戦」を考えれば、ここでこれ以上失点しないという選択肢もありだが、俺からすれば見る価値を感じなかった。守ってる過程で古賀が退場喰らってもおかしくないファールとかしてるし。あのラリアットはないだろ。
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 今日の試合の収穫は、失点する前まで出来ていたサッカーと、二人の初出場選手と、ピッチ上でひとり異次元の輝きを放っていた本田。本田は得点にこそ結び付かなかったが、後半も中盤で十分すぎるほどの存在感を発揮していた。そしてマルケス不在を考えてか、「キープ」ということを意識しているようにも思えた。もしも本田がいなければ、チームとしてのボールキープ率も5%は下がっていたんじゃないかってぐらい。
 今シーズンやっているサッカーの内容からしても、今の名古屋は疲労がピークに達していることは容易に想像できる。しかしこの後中2日3日であと二試合こなさなければいけない事実は変わらない。厳しいだろうが、肉体的にも精神的にも何とか立て直して次の試合に臨んで欲しい。それだけだな。そしてネルシーニョにはコンディションの悪い選手に代えて思い切って新しい選手を試す勇気を。完全な結果論だけど、本田があれだけ調子が良いのなら、今日の試合中村ではなくスペースへの動き出しに優れる平林を先発で起用していたら面白かったとも思うし。

 結果論のついでに負け惜しみ。
 今日の浦和だったら、マルケスとウェズレイいれば勝ててた。(笑)

 フロントは早急に「10番」と「11番」の補強を。
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by tknr0326g8 | 2005-05-01 21:01 | Game Review
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