Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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第8節 対東京V 5-4 (得点:本田、山口、マルケス、古賀、クライトン) @スカパー
 浦和戦も終わった今になってやっと見れた「噂」の試合。0-3の試合の後でスカッとしたかったんだけど、残ったのは半分モヤモヤだったり。これは浦和戦後に見てるからだろうか。

 古賀が出場停止だった川崎戦、角田が体調不良で欠場した柏戦に続き、この試合でも肉離れで一ヶ月程度の離脱が見込まれる増川の欠場により、三試合連続で秋田を真ん中に据えた3バックを採用。中盤より前は前節と変わらずでポジション的にはこんな↓感じ。
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 一方のヴェルディはと言えば、崩壊気味の「守備強化」を狙ってか、前節までのワシントン・森本の2トップに平本のトップ下というシステムを止めて、森本をベンチに下げ、代わりに戸田をDFラインに入れて4バックから3バックへ変更してきた。名古屋は試合前の携帯サイトのインタビューで吉村が平本に付くとか言っていたし、4バック+平本トップ下を想定した練習をずっとやってきて本番でマークが混乱しなければいいが・・・。
 まあそれでもプレビューにも書いた通りトップ下・平本ってのは結構イヤな存在で、トップ下で自由に動かれて吉村が対応するよりは、FWに入ってもらって3バックの左右のどちらかがキッチリとマーク付いた方が安全ではあるかなとも思う。
 そして試合開始。俺の目論見があっさり外れる。ヴェルディは後ろこそ3バックにはしているが、前はワシントンの1トップにその下で平本、平野、小林大悟が絡んでくる形を採っていた。そして時にその真ん中三人の流動的な動きと(技術に裏打ちされた)パスワークが噛み合うと、名古屋のマークはあってないようなもの。特に平本が下がった時にCBが付いていくのかそれとも吉村が見るのかが曖昧で、CBはワシントンひとりに3枚が後ろに残ってる状態だし、吉村は平野や小林が前を向いてボールを持つとそれにチェックに行かざるを得ない。(そして交わされる) 普段は中に絞ってディフェンスする両アウトサイドも、それぞれ山田卓也、相馬という危険なアウトサイドをケアして外に開きっ放しで中に加わる余裕はない。まあサイドにかんしてだけはマークがハッキリしていたということか。さらにいつもはこういう時に下がってきてのディフェンスにも精力的に参加する中村も、この試合ではそこまでの体力的な余裕がないようだ。
 これは(特に真ん中3人の)マークをハッキリさせないとマズイなと思っていると、10分もしないうちにさっそくその平本にやられてしまう。テンポよくパスを回され、その間隙を縫うかのように後ろからボックスまで一気に走り抜けた平本がそのままボールを受けシュート。これが先制点となってしまった。後ろから走り込む平本に付いて行く人間もいなければ、DFラインでそれを見ている人間もいなかった。
 一方名古屋の攻撃はと言えば、相対するヴェルディの守備に前節・新潟戦でも垣間見せた課題が相変らず顔を覗かせている。中盤のプレスが甘くクライトンや中村(が下がって)が前へ供給するボールが面白いように通る。そしてこのボールの対し3バックのサイドのスペースを狙って、中村や本田が何度も飛び出す。中村は得意の右サイドに流れるプレーで何度か真ん中のマルケスに惜しいクロスを合わせたが、本田も負けてはいない、というかそれ以上。右サイドのスペースに流れて、李との1対1をあっさり股抜きで抜き去り、角度のないところからGKの頭越しにズドンと決めた1点目。そして2点目は左に流れて、マルケスとのコンビ(絡み)から中で待つ山口Kにクロスを送りアシスト。まさに縦横無尽。2点目に関しては、新潟戦を見てプレビューで指摘した通り、(ヴェルディにとって)右サイドからのクロスに対する相馬のマークの緩さがやはり改善されていなかった。その時の相馬は一般の観客並みにボールウッチャーと化していて、山口Kのゴール前への侵入を簡単に許した。
 そして2点目から息付く間もなく、これまたプレビューで指摘したラインコントロールのマズさを突き、クライトンからのタテパス1本でマルケスがあっさり抜け出し、GKとの1対1を難なく決めた。3-1。
 しかし両チームともに徐々に中盤のディフェンスが緩んできた前半はこれだけでは終わらない。危険な位置でボールを失ったとかならともかく、相手ゴール前で失ったボールが、アプローチが後手後手に回ってDFラインがズルズルと下がることでパスを回され、いつしか自陣ゴール前まで相手の攻撃が及んでいる。ボックスの中で逆サイドに振られてまたしても平本がゴール。
 中盤の緩さではヴェルディも負けてはいない。得点直後のキックオフをあっさりゴール前に出されると、DFはCKに逃げるしかない状態。そして二度続いたCKを古賀が頭で合わせて名古屋は突き放す。
 4-2で前半終了。
 後半が始まると、さらに両チームとも中盤が間延びし始めた。名古屋はチャンスと見れば両サイドが絡んでくる(特に前節から山口Kのポジショニングが目立つ)が、基本的にはクライトンが起点となってマルケス、本田、中村だけで攻めるような感じ。マイボールの時この3人はかなり前に張り付いている。2点のリードもあるし、後ろからどんどん攻め上がってリスクを負ってまで攻める必要はない。そしてこの試合のヴェルディならこれでも十分崩せるだろう。しかしその分後ろが安定していたのかと言うと、それもまた疑問だ。案の定小林大悟の1本のパス(アーリークロス)から、中央で古賀と平本の1対1を作られると、平本に右足で決められ再び1点差。出来れば古賀が止めて強さを示して欲しかったが、当の古賀を含めて誰も平本の右足からあんないいシュートが飛び出そうとは予想だにしていなかった。
 そしてそれから数分後、左サイドでやや引いてボールを受けたマルケスが、じっくりためて、右サイドのスペースにクロスオーバーして走る吉村にダイアゴナルなサイドチェンジ。右サイドをエグる吉村・・・瑞穂のピッチに懐かしい光景が帰ってきた。マルケスがピクシーで、吉村が岡山か。戻したボールをボックスの外からデュリックス!・・・ならぬクライトンがダイレクトでゴールに叩き込む。ベンゲルの時と違うのは、サイドに出た後少し手数が掛かったことか。中村はやっぱり寄って行ってるし。(笑) ベンゲルの時だったら、岡山がワンタッチで前のスペースに出して次には(大抵マイナスに、もしくはフワッとファーサイドに)センタリングしてたから。
 その後は両チームともさらに運動量が落ちて、まるでピッチの真ん中に同局の磁石でも落としたかのように両チームの選手が前と後ろに分断されている中、よく分からないPKでヴェルディに1点を献上したもののなんとか5-4で凌ぎ切った。おそらくファンの誰もがあの試合を思い出し、イヤな予感がしていたに違いない。ああならなかっただけチームはひとちひとちが逞しくなり成長したということなのか。

 最後に気になった点を二つばかり。3バックにしてしばらく経ち落ち着いてきたからか、古賀の「横へ横へ」という傾向が強まって去年までと同じ状態に戻ってしまった。かと言って、最終ラインで平本を捕まえ切れたわけでもなければ、相馬とマッチアップしていた山口Kのフォローに行ったわけでも、比較的フリーでプレーしていた平野をケア出来ていたわけでもない。つまりこの試合の古賀は「3人のDFでワシントンを止めました」というだけで、チームの攻撃に厚みを持たせたわけでも、ディフェンス(全体)に安定をもたらしたわけでもない。そのプレーはチーム全体を象徴しているような感じだった。あとは小林大悟のプレースキックに楢崎のタイミングが全く合ってなかったこと。

 この上手いけど緩いディフェンスのヴェルディと試合した後で、次にFWから全速力でプレッシャーを掛けてくる浦和と当たったのは、それぞれに嫌な部分はあるんだけど、今から思えば少しキツかったかもしれないと思う。上手く表現できないが、昔、ローテーションで山本昌の翌日に今中と対戦した相手チームみたいな感じ?(笑)

 毎回こんな試合をしてたんじゃシーズンを通して良い結果を残すのは厳しいと思うけど、去年のセレッソ戦にといい、年に一回ぐらいはこんな試合があってもいいかな。ホームだし。試合後のプレス・カンフェレンスでアルディレスも言ってました。

 得点が多くいい試合だったが、長いシーズンを戦い抜くにはソリッドなベース(守備)が必要だ。
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by tknr0326g8 | 2005-05-03 05:36 | Game Review
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