Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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第10節 対大分 0-0 (得点:なし) @瑞穂陸上競技場
 試合日程は超過密だというのに更新が遅れまくりなのは、ブログを書く気をなくしていた・・・からではなく(笑)、せっかくのGWなのでというわけで行って来ました瑞穂陸上競技場。ここ何年か観に行くホームゲームは豊スタ開催の試合が続いていたので、瑞穂に来るのは実は相当久しぶり。

 当日券を買うにあたりいつも迷うのは席種なんだけど、この日は即決。ズバリカテゴリ4。ブロック指定のバックスタンドで、座るのはアウェー側(寄り)だ。なぜ?と問われれば、それは去就が微妙になっているマルケスのプレーを目に焼き付けておくために他ならない。関東組の俺にとっては、マルケスを生で見れるのはこれが最後かもしれない。そしてマルケスを見るのなら、相手陣内左サイド(通称:マルケス・ゾーン)の前が鉄則。それはすなわち「メインスタンドのホーム寄り」か「バックスタンドのアウェー寄り」を指す。

 朝、東京から名古屋につき中スポを購入。何か名古屋にとって有益な情報は・・・と、山口K・・・orz。そして代役はユース出身のルーキーでFWの津田ということらしい。なぜに津田?記事の中でも「紅白戦の中でしかやっていない」とある。アウトサイドには攻撃的な仕事も要求されるが、今の名古屋においてはおそらく守備的なタスクの方が多い。本当に津田で大丈夫か?こことのころベンチにも入っていない(バックアップ要員の)井川が怪我っぽいことは容易に推測がつく。しかしアウトサイド未経験のルーキーをいきなり使うよりは、平林や同じ記事の中で初のベンチ入りと書かれている中島とかの方が「計算」は立ちやすいと思うんだけど、ネルシーニョはどうやらこの攻撃的で意志の強そうな目を持った若者を相当買っているようだ。

 試合開始1時間前、競技場に到着。メインスタンド裏のグッズ売り場を覗くと「新人研修中」の内藤と高橋が。そう言えば高橋もユース時代右サイドやってた経験があるはずだが・・・こっちは怪我なのか?そうでないのだとしたら心境を聞いてみたかった。
 席につき試合開始を待つ。アウェー側(寄り)に座ったことで、目の前で繰り広げられるのは・・・大分の練習。向こう側で行われている名古屋の練習はよく見えない。津田や須藤を始めとして動きを見たい選手はたくさんいたんだけど、これも試合でマルケスを見るためと我慢。
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 試合開始。記事の通り津田が右に入っている。そして角田の出場停止にともない、右のストッパーには津田と同じく高卒ルーキーで前節の浦和戦で途中出場ながらデビューを果たした須藤。つまりはこんな↓感じ。図らずも右サイドは高卒ルーキーコンビになった。
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 対する大分はオーソドックスな4-4-2。ともに元セレソンの肩書を持つドドとマグノ・アウベスの強力な2トップによるカウンターを軸に、左右両サイドの吉田と西山を使ったサイドアタックが攻撃の特徴で、守備は4バックとその前の4人の中盤が引き気味に堅い守備ブロックを作る。そして守備を基調としたこの大分のゲームプランに名古屋はどっぷりと嵌ってしまう。
 出場停止明けのマルケスが復帰した名古屋の攻撃陣ではあるが、そのマルケスが深谷のタイトなマークを受けてスペースもなければ自由にもさせてもらえない。そしてこれまで好調を保っていた時の名古屋の攻撃は、前の3人(マルケス、本田、中村)が流動的に動きながら交互にサイドのスペースを突くような形(特に本田は右に左にとよく動いた)が多かったが、この試合大分のコンパクトな守備ブロックはサイドもキッチリとスペースを消してきている。思い返してみれば「チャンス」を作れた川崎戦や東京V戦では相手が3バックでサイドにスペースがあったし、柏戦のように相手が4バックで守備的に来る時は苦労しているから、大分の守備ブロックに対して攻撃陣が苦労するのも自然の流れかもしれない。
 そして俺は前半せっかく陣取った「マルケスゾーン」でマルケスのいいプレーを殆ど見られずじまいだった。ここまで沈黙したマルケスはいつ以来だろうか。去年の味スタでの東京V戦の「前半」以来とかかもしれない。
 守備では懸念の津田のサイドを破られるシーンが目立つ。急造右サイド(しかも「経験」もない若手)に吉田のマークは厳しいかもしれない。寄せも甘いし、1対1で置いていかれるだけでなく、右ストッパーの須藤と受け渡しした時でもその後のポジショニングがおかしい。慣れてないというより、分かっていないというのが正しい表現だろう。もちろん津田もやられているだけではなく、そんなポジションでも自分の良さ(攻撃面、特にスピード)を出そうと何度かチャレンジをしたり最大限の努力はしていたが、これは前半は吉村あたりがなんとかカバーに回って凌いで、後半は交代も含めてチームとしてのやり方を変えないとマズイな・・・というのが正直な感想だった。
 すると、25分くらいでネルシーニョの指示なのか中村と津田がポジションをチェンジをしてきた。つまりこんな↓感じ。
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 それまでも何度か津田のフォローに回り、守備での1対1の強さを見せつけていた中村と、今度は前線で自分の良さを出してプレーすることだけ考えればいい津田。これは俺が思いつかなかったというか、あえて選択肢から外していた良いアイデアだ。なぜ俺(とおそらく試合開始時点のネルシーニョも)が選択肢から外していたかと言うと、中村は確かに右サイドも出来る(経験もある)が、最近やっとコンビが固まり始めていて、連勝という結果も残してきたマルケス+中村+本田という前の形は崩さないのが基本線で正解だと思ったから。
 そんな中村と津田のポジションチェンジにより、名古屋の右サイドの混乱は一応の収束を見た。そして大分の攻撃は自然と2トップによる真ん中からのカウンターだけに絞られてきたんだけど、その2トップによるカウンターもさすがというか、二人だけで十分名古屋DFに脅威を与えることが出来る。

 攻撃は相変らずスペースを与えてくれない大分の守備ブロックに対して苦労していて、クライトンが中心となってボールを回すが、シュートまで持って行けないまま奪われては大分の2トップによるカウンターで危険なシーンを作られる。そんな試合展開が続く。
 そんな前半にあって俺の目を引いたのが吉村。大分の攻撃が2トップと両SHにほぼ限定されていることもあってか、この日の吉村はなんとか攻撃の閉塞感を打開しようと、タテ方向のポジションチェンジを狙った大分DFラインの裏への飛び出しを何度も繰り返していた。決定的な仕事をするには精度に問題があったが、この辺りの判断はさすが試合をこなしてるだけある。
 そして0-0のまま前半終了。
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 後半が始まるにあたり、ネルシーニョは津田に代えてエドアルドを投入する。サイドではなく前で使うなら津田をもう少し見てみても面白いかと思ったが、普段の中村と同じようにちょっと引き気味なポジションではなかなか津田の良さは出ていなかったし、守備的に堅く戦う大分に対してはエドアルドの個人能力に賭けるという手も有りかな。
 しかし後半開始直後、「想定外」のアクシデントが名古屋を襲う。相手FWとの競り合いの後ピッチに叩きつけられ、倒れたままの秋田。そしてすぐにベンチに対して出される「×」のサイン。ベンチにDFはいない。どうするんだ?と思って見ていると、ピッチ脇に交代のボードとともに出てきたのはJ初出場のボランチ中島だった。秋田がピッチを出て中島が入るまでの間、名古屋の最終ラインは、(おそらく選手達の自主的な判断で)左右に古賀、須藤、真ん中に吉村という形になっていた。これは俺がかつて吉村の起用方法のオプションのひとつとして示したやり方(※選手紹介・吉村篇参照)だが、これにパスをはじめとした攻撃的なセンスに優れる中島をボランチとして使えば、DFラインの「傷」を最小限で留めつつ、吉村とはまた違った味を持つ中島が中盤(ボランチ)に入ることで名古屋の攻撃は活性化するかもしれない。
 と、そんな淡い期待を抱きながら試合を眺めていると、ピッチに入った中島がこっち(右サイド)に向って走ってくる。そして周りの選手になにやら指示。吉村がボランチに戻り、須藤が真ん中へ移動していく。中島がストッパー?後半早々にして、172cmの大卒ルーキーが右のストッパーに入り、真ん中(リベロ)に須藤、左に古賀の3バックという完全なスクランブル。津田の右サイドに続き、またしても(おそらく)前例のないオプション発動に、俺は正直言ってかなりの不安を覚えたが、中島は相手FWにとにかく前を向かせないようにと早い出足で前へ前へ勝負し、須藤とともによく大分の2トップを喰い止めていた。

 名古屋の攻撃はといえば、エドアルドが入ったことで前にポイントが出来、中盤からタテにボールが入る回数自体は増えたが、そのエドアルドが前線でボールをキープできない。それはフィジカル的な問題もあるし、大分の寄せが早いということもある。結局エドアルドの所で止まってしまう名古屋にとってのもどかしい展開。周りの選手との意思疎通もまだ全くと言っていいほど出来ていない。これだったら杉本を・・・と何度か思うが後の祭り。
 名古屋が攻めてボールを失い、大分が2トップのコンビによる速いカウンターで名古屋ゴールを脅かす。そんな試合展開が続く。
 後半中盤、チャンスと見たのか大分が勝負に出る。左サイドにFC東京から移籍してきた阿部の投入だ。連戦での疲労は隠せないながらも何とか吉田を抑えていた中村だったが、フレッシュな状態で出て来て攻める気満々の阿部には置いていかれる事が多くなった。そしてスピードに乗った阿部が中に切れ込んで強烈なシュート、楢崎がスーパーセーブで外に弾き出す。
 残り5分くらいとなったところでネルシーニョも動く。エドアルドを諦め杉本を投入。試合だけを考えればもっと早くても良かったが、まだ10代でC契約とは言え、クラブとしての財産とも言える将来(さき)のある若者の芽を潰さないためにはこれが最良の選択ということなのだろうか。その辺りはネルシーニョの監督としての様々な「経験」に任せるより他はない。よく「若手を使え」だとか「若手は使えば伸びる」という意見を目にするが、20歳を過ぎたようなプレーヤーならともかく、サカつくじゃないんだから、10代のプレーヤーは使うにしても上手く使っていかないと「使うことで潰れる」ケースだってあるということを認識しておく必要があるかもしれない。その意味では、アルディレスの森本に対する起用方法には俺は結構注目している。
 まあともかく杉本を投入したことと、終了間際のこの時間帯ということで、名古屋の攻撃は活性化する。最前線で前へ前へと向っていく杉本は確実に大分にとって脅威となっていたし、マルケスにスペースも生まれ始めた。そしてマルケスがキーとなって何度か決定的なチャンスを迎える。しかしスタジアム中がある種の期待に包まれた最後の猛攻も実らず、試合は結局0-0のまま終了した。最後に続いたセットプレーも増川が欠け、角田が欠け、秋田が欠けた中、古賀ひとりでは迫力不足は否めない。
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 決して無策ではなかったがなかなか閉塞打破の糸口を見出せなかった攻撃に比べ、新人2人を含むDFはよく耐えた。チーム全員で戦って勝利(勝ち点)をつかむというベクトルで着実に成長しているこのチームだが、真の強さを身に付けるにはもう少し我慢が必要かもしれない。ただ俺としては、守備で露骨なファールが多い事と、最近やや守備的にシフトしてきていることが気になると言えば気になる要素ではあるんだが・・・。
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by tknr0326g8 | 2005-05-08 18:34 | Game Review
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