Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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第12節 対神戸 0-2 (得点:なし) @スカパー
 そう言えばレオンはクライトンにとってサントス時代(去年)の監督にあたる。ヂエゴやホビーニョ等のスタープレーヤーを揃える(当時の)サントスの中で、インテルナシオナルから移籍したばかりのクライトンを重宝したのは他ならぬレオンだった。試合後選手通用口の手前あたりでレオンと談笑しているクライトンを見てふとそんなことを思い出した。クライトン欲しいだろうなぁ~レオン。(笑) ホルヴィ、サブだし。アゲないけど。

 安や増川はまだ戻って来れないものの、怪我や出場停止で試合に出たり出なかったりしていた井川や角田、山口等のユーテリティプレーヤー達が戦列に復帰した名古屋は、シーズン当初の4バックでこの試合に臨む。前線では怪我の本田は無理すれば(前節出ていたし)出られないことはないんだろうが、大事をとってベンチにも入らず、代わりに「名古屋のプリンス」こと平林が今季初スタメン。そしてFWはマルケスと杉本の2トップだ。
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 試合は入り方としては悪くなったと思う。試合開始から、早いタイミングで前(トップ)にボールを入れて、そこを基点として後ろから押し上げるカウンターでペースをつかむ。つまり名古屋のお家芸。
 連続して得たCK、ゴール正面でマルケスがポッカリとフリーになりヘディングシュート!しかしそれはシュートなんだかトラップなんだか分からないような感じで真下にポトリと落ちた。問答無用のワールドクラス、マルケス唯一の弱点、それがヘディング。どこまでもマルケスらしい。あそこにいたのがユースの久保や酒井だったら決めていたかな…などとマルケスのサヨナラ試合を楽しむ余裕がまだ俺にもあった。
 決定的なシーンは続く。相手CKからのカウンターでハフーフウェーライン手前ぐらいから杉本がドリブルで一気に持ち込んだシーン、名古屋は杉本の右に(順番に)平林、マルケス、中村が並走、ボックス手前に達するまで相手DFは1人しかいなかった。しかし杉本はシュートまで行けけず。解説の森山は「平林が杉本にスペースを空ける動きをすべきだった」と言っていたが、あのシーンで平林は杉本よりもマルケスと中村にスペースを空ける動きを選択した。俺も杉本がどのタイミングでマルケスや中村に出すのだろうと思って見ていたし、平林のこの動きは「不正解」ではないと思う。しかし自分で切れ込んでシュートまで持ち込もうとした杉本は結局詰まってしまい決定的なシーンを逃してしまった。
 その他では右の山口Kの攻め上がりが目立つ。神戸の左、ホージェルの裏というのがチームとしての狙い目ということなんだろうか。杉本がそのスペースを突いてボールを受けグラウンダーで早いクロスを送り、これにマルケスがニアで合わせるシーンもあった。

 しかし時間とともに前線の選手達の動きの量が減ってくる。こうなると全体の守備意識が高く、かなりの人数を割いて引いて守る神戸を前にスペースもパスコースも見出せず、名古屋の攻撃は停滞してくる。ここ数試合のFWのようなポジションから今日は完全に一列下がってパスを捌くことに徹していた中村だが、こと「ゲームを作る」ことに関してはクライトンには遥かに及ばないし、クライトンほど決定的なパスを出すことは出来ない。そんな中村に期待したいのは前線に絡んで行くプレーなのだが、中村にはそれが出来ていない。そして肝心のクライトンにはなかなかいい形でパスが渡らず、パスが渡っても全体の動きが乏しくパスコースがない状態。これでは名古屋が主体となってゲーム(≠ボール)を支配していくのは無理だ。本田の不在が地味に効いている。本田の代わりに入った平林は、持ち味であるいい「動き出し」を見せているんだけど、ボールに絡む回数が少ないし、ボールを持って勝負する時も相手との間合いが近すぎてボールを失うことが多かった。
 前線の動き出しもなければ、後ろからの押し上げもない。山口Kが前にパスを出そうとしたがパスコースが見つからず相手にプレッシャーを掛けられて後ろに戻したシーンで、森山が「吉村がもっと早くフォローに来ないとダメ」と言っていたが、これはまさしくその通り。クライトンになかなかボールが渡らず、中村から有効なパスが出せない状況で、しかも普段の本田と違い平林はより前で動いてボールを貰うタイプ、神戸は守備ではベタ引きなんだから吉村あたりがもっとボールに絡んでボールを動かす仕事をしていかないといけないと思う。この辺りがネルシーニョがシーズンオフに阿部を熱望した由縁なのかもしれない。まあ吉村の特徴であるスペース(前)への飛び出しというのは今日も何度か出ていたけど。
 サイドは山口Kが何度か攻撃に絡んでいたが、角田のいた左サイドはほとんど攻撃参加がなかった。チームとして神戸の左サイドを突こうという意思統一があったのならバランスを取る上で仕方ないが、サイドアタッカーとしての資質は山口Kよりも角田の方が上だし、角田と山口Kを入れ替えるというアイデアはなかったのだろうか。事実名古屋の攻撃が詰まり始めた時間帯において、角田が左サイドから攻めに加わった時が名古屋にとってのチャンスらしいチャンスになっていたし。
 中盤がこんな感じだから、マルケスには次第にボールが入らなくなり、杉本は神戸DFの中に埋もれて消えてしまった。

 名古屋がゴールどころかシュートからも遠ざかるのとは対称的に、神戸の攻撃はシンプルながらもゴリゴリと名古屋ゴールに迫る。ヒヤリとさせられるシーンこそほとんどないものの、名古屋は次第にボックス周りでのファールも増え始め、その度に精度を増していく三浦淳のFK。そして0-0のまま前半終了が見えてきた矢先、その三浦淳の直接入りそうな鋭いCKからオウンゴールで先制されてしまった。
 そしてそのまま前半終了。

 後半、ネルシーニョは平林に代えてセバスティアン(以下:セバ)を投入。セバをボランチ(前半のクライトンの位置)に入れ、クライトンを平林のいた攻撃的なポジションへ上げる。予想を裏切らないというか、少なくともハーフタイムに俺が考えていたのと全く同じ交代(ポジションの移動)だった。クライトンにもっと高い位置でボールを持たせてプレーさせようという意図だと思う。
 公式戦初出場となるセバ。アルゼンチンではアンダーカテゴリーでの代表(候補)歴もあるという中盤のプレーヤー。憧れのプレーヤーはリケルメ。一体どういう選手なのだろうかと注視していると、これがなかなか面白い。一発のパスを狙うリケルメなんかとは全然タイプが異なっているし、クライトンのようにキープ力があって様々な種類のキックを使い分けて急所をエグるようなパスを出すタイプとも異なる。インサイドを中心に小気味いいリズムで右足から繰り出されるパスは、おそらく日本人(というか俺)好みだ。プレーにも緩急があり、特にタテに(クサビを)入れるタイミングは日本人のそれよりおそらくワンテンポ速く狙いどころもいい。ルックスといいどことなくウリダを彷彿とさせる。
 しかしそんなセバの投入でも流れは変わらない。まあセバのようなタイプがいても周りが動かなければどうしようもない。そして純粋なサイドアタッカーがいない名古屋の攻撃は中に偏りがちで、ただでさえ人を割いている神戸のディフェンスがひと際密集している中央からの突破にはかなりの無理があった。
 0-0ならまだしも0-1とリードされている状況ではネルシーニョの動きも早く、後半の修正が効果ない見るや早々と豊田をスタンバイ。無難に、スペースを見つけられず苦労している杉本と代えるのかと思いきや、山口Kと交代ときた。マルケス、豊田、杉本の3トップだ。(TVの前ながら)自然と上がる俺のテンション。俺はこの3トップが上手く行くことを心から願った。ネルシーニョは試合の中で良かったものを結構継続する監督だから、これで3トップが上手く行けば、しばらく3トップを継続してくれるかもしれない。このところほとんどマルケスの1トップのような形でやや守備的な戦い方に落ち着いてしまっていたから、これはチームが方向転換するいいチャンスだ。
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 しかしこの3トップが実を結ぶことはなかった。のどが渇いたらモノを飲みTVの前で無責任に叫んでいる俺と同じようには、ピッチ上の選手達のテンションが上がることもなかった。そして選手の動きが活性化することもないのと同時に、戦術的な変化も起こらなかった。「化学反応」はナシだ。そもそも豊田を投入したというのに、その豊田にボールが入らない。攻めは豊田が入る前と全く同じ。マルケスを意識して中で中でつないでいくパターン。その流れにFWの一列下にいる中村もクライトンも乗っかってくる。豊田に入るクロスが皆無なら、吉村あたりから入るクサビのボールもパススピードが弱すぎてインターセプトされる。ベンチもサポもこれではお手上げか。

 そんなことをしてる間に、ただ全体が引いて守るだけでなく、FWがボランチに対して激しくディフェンスしてくるし、攻撃の時にはサイドもボランチも押し上げてしっかり前に人数を掛けてくる神戸に追加点を奪われてしまう。三浦淳のスーパーなミドルシュートだったが、なんとなく名古屋にとっては全体の集中が切れた時間帯だった。DFはそこまでよく凌いでいたんだけど。

 そして名古屋は結局最後まで攻撃の糸口すらつかめないまま試合終了。ホームで10試合勝ち星がない神戸に救いようのない完敗。安が欠け、増川が欠け、秋田が欠け、本田が欠け、メンバーとともに去年までのチームに戻っちゃったか。
 
 めでたいことは・・・、10年ぶりのJ出場でスーパーセーブ連発した水原(東京V)くらいか。瑞穂での磐田戦は災難だったよなぁ・・・。インタビューちょっと感動したよ。
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by tknr0326g8 | 2005-05-15 00:39 | Game Review
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