Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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ナビスコカップ 鹿島戦 1-0(得点:マルケス) @739
 代表に主力を取られ怪我人も出ている鹿島には申し訳ないが、飛車角(小笠原・本山)落ちの上、フェルナンドとアレックス・ミネイロまでいないという、アタッカーがほとんどサテライトの今日の鹿島にホームで負けるようでは本当に名古屋は重症だ。

 名古屋は左SBに中谷が5.1浦和戦以来の復帰を果たし、右には角田を戻すのかと思いきや前の試合に引き続き井川を起用。そしてFWでマルケスとコンビを組むのは「名古屋のプリンス」平林というスタメン。
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 試合は開始早々に動いた。クライトンから得意の左サイドに開いたマルケスにパスが通る。そしてマルケスが相手に当てて得たCK、中村のニアへのボールをマルケスが何と!ヘディング!!!後ろにスラしたボールはそのまま逆サイドのサイドネットに吸い込まれた。マルケスはヘディングが下手だし、俺の記憶が確かなら名古屋でのマルケスのヘディングゴールは初だ。まさか最後の試合でマルケスのヘディングゴールが見れるとは・・・。しかも結構キレイなゴールだった。(ただ全く予兆がなかったわけではなく、確かFC東京戦だったか、同じ形で際どいシュートを放っていたけど、でもまさかね…)

 名古屋の攻撃はその後もクライトンがピッチ中央で絶大な存在感を発揮し、常にボールに絡みながらタテにサイドにとパスを配給する。周りの動きがなければ十分なためを作り、周りが早く動き出せばそのタイミングを逃さずパスを出す。マルケスもウェズレイもその代わりもいない7月の6連戦、この男とワールドユース帰りの本田には文字通り大黒柱として相当な負担が掛かることになりそうだ。
 クライトンが真ん中で基点となりつつ、サイドでも右では中村と井川、左ではマルケスと中谷が中心となって何度か切り崩しを図る。そして目立つのは中谷の動き。マルケスに「最もやりやすかった日本人」とか「ブラジルに連れて帰りたい」と言われて気を良くしたのか、このマルケス・ラストゲームでの吹っ切れたパフォーマンスは目を引いた。まあ俺がよく書いている話で、「欠場(怪我)明けの中谷は良い」ってのは周知の事実だし、試合を重ねるごとにパフォーマンスを落としていくってのは仕様なんだけど。
 マルケスとコンビを組んだ平林は、慣れないポスト役をこなしつつ献身的にチームのために動き回っていた。この辺りでは中村などと比べても戦術面で高いものを持っていることが推測できる。ただ動きは良くても、ボールを持った時のプレーという面では、相変らず間合いが近すぎて本来の魅力であるテクニックを発揮できていないのが現状の難点だ。アタッカーという性格上、平林には決定的なプレーと目に見える結果が求められている。それでも試合の中で徐々に感覚的なものを身に付けつつあるようだったし、今後に期待したいプレーヤーだな。もう少し使ってくれるプレーヤーがいれば生きるかもしれない。

 守備面ではアンカーとなった須藤のポジショニングが安定せずフラフラしている。焦っていたわけではないだろうけど、不用意なタックルで飛び込んだりするシーンも何度かあった。吉村のアンカー適正に疑問を感じている俺としては、この須藤のアンカーというのは実は結構見てみたかったオプションだったんだけど、今日のプレーを見る限りは吉村に対して感じている不満というか不安を解消してくれるものではなかった。もう俺の中ではヨンハッが復帰するまで角田のアンカー起用しかないわけだが・・・。(笑) まあ須藤は今季初めてのボランチでの出場で慣れやコンビネーションの問題もあるし、なんといってもこの春に高校を卒業したばかりのまだ18、9の若者だ。今日の試合を糧にしつつ日々のトレーニングの中でCBとのコミュニケーションを図って、次節以降より良いプレーを見せてくれればいいかな。まだ試合は2試合ある。っていうか古賀や増川は須藤に対して試合中ちゃんとコミュニケーション取って指示出してるのか?
 鹿島は試合序盤こそ3月の試合同様2列目の深井や増田が大きく開きサイドに基点を作ろうとしていたが、徐々に2トップが下がったり増田が内に絞ったりして名古屋のウイークポイントであるバイタルエリアにボールを集め始めた。そしてそこから2トップにボールが通って何度か危ない(決定的な)シーンを作られる。名古屋の中盤はバイタルエリアに入ってくるボールに対して全くそれを捕まえることが出来ないし、CB二人の個人能力の高さ(相手2トップに対する相対的な優位性)で最後の砦を守っているようなものだ。もし小笠原や本山にあのスペースでボールが渡って仕事されたら・・・もし鹿島のFWにレギュラークラスの選手がいたら・・・ひょっとしたら試合はとんでもないことになっていたかもしれない。
 あとどうしても触れておかなければいけないのが山口Kの存在。鹿島の右SBアリを見るのが基本的な仕事だったようだが、右に(笑)左にと縦横無尽に動く中谷や前半高い位置でボールを持っていたクライトンの穴を埋めながら須藤のフォローに回る。そして機を見て攻撃のフォローや数こそ少ないがボックス内の決定的なシーンにも顔を出す。決して目立たないがこの男の運動量は相当なものだ。

 後半になると山口Kがボランチに入り、クライトンとポジションチェンジをしたような格好に。バイタルエリア近辺での中盤のマークの修正だろうか。
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 この(おそらく守備を意識した)微妙なポジションの修正は、おそらくは偶然の産物として前(攻撃)での好循環をも生み出した。真ん中寄りにポジションを移した中村がボールに触れる回数が増えたことで、チームとしてもクライトンひとりに頼り気味だったボールの動きがスムーズになったのだ。そうなると今度はマルケスに良い形でボールが回るようになる。後半左サイド得意のゾーンでボールを受けたマルケスは何度か惜しいシュートを放った。(そのうち一回はGKとの1対1で決めなければいけないシュートだったが、曽々端のセーブに阻まれた)

 自陣ペナルティエリアまで後退して守ることが多いDFライン(ブロック)が、たまに訪れるピンチを相手の決定力と実力の不足にも助けられながら凌ぎ、攻めてはボールをつなぎながら最後はとにかくマルケスを探してフィニッシュにつなげる。そんな流れのまま試合は淡々と時を刻んで行った。それは鹿島が次々と交代のカードを3枚切ったり、最後の10分で名古屋も平林に代え杉本が投入しても変わらなかった。そしてそのまま1-0で試合終了。

 マルケスが先制ゴールを奪った時のチームメートの喜び方も試合開始早々にしては異常とも言える感じだったが、チームメートほぼ全員が「マルケスに点を取らせてあげたい」モード全開な試合は、(限りなくサテライトに近い1.5軍という)相手のチーム状態といい、なんだか普通ではない状況で、公式戦でありながら「参考記録」みたいなそんな感じ。この試合が名古屋という若いチームに「思い出」以外の何かを残すことはあるのだろうか。マルケスが去っても名古屋は続く。そして7月チームはマルケス(とその代わりの外国人)抜きで戦い抜かなきゃならないわけだ。この試合を含めたナビスコ(公式戦)3試合で、チームが次に向う何かをつかんでいてくれることを願いたい。
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by tknr0326g8 | 2005-05-29 03:18 | Game Review
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