Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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第16節 対鹿島 3-0 (得点:中村PK、豊田×2) @スカパー
 ナビスコカップのグループリーグで2試合の対戦(1勝1敗)があるとは言え、日本代表の小笠原と本山が加わった鹿島は全くの「別物」。今シーズン首位を独走する鹿島に発展途上の名古屋が挑むこの試合は現時点でのチームの完成度、成熟度を測る上でも興味深い試合だ。またしても編成の都合により、オフィシャルHPもスポーツ新聞もエルゴラッソもレビューを読んだ上でのTV観戦となった。豊田のプロ初ゴール(しかも2発!)に、MOMは公式では吉村、エルゴラでは杉本となっているが果たして・・・。

 名古屋はやっとスタメンが固まってきて、3節連続での同じ顔触れ。

      中山  本田

    中村      藤田
      クライトン
          吉村

  中谷  増川  古賀  杉本

         楢﨑

 試合は開始直後から、名古屋がこのところのいい形を持続してボールをキープする展開で進む。藤田、クライトンが中心となって中盤でボールを回しながら、両サイドも積極的に押し上げて攻撃に加わる。ここ何試合かと違うのは、中谷が前半から高い位置に進出し攻撃に絡むケースが多い点と、鹿島ディフェンスのプレッシャーが強くないこともあって、本田が比較的自由に動いてボールに触る回数が多いという点。どちらかと言えば右サイドでのプレーが目立ったような気がするが、やはり本田はボールに多く触れることで持ち味を出したりリズムをつかんだりするタイプのように思える。
 しかしそんな時間帯は長くは続かない。7分~8分を過ぎたあたりから徐々に鹿島も盛り返す。本山と小笠原が両サイドバックの裏のスペースに流れたり、名古屋にとっての最大のウィークポイントであるDFラインの前のスペース(バイタルエリア)に上手くポジションを取って、そこでボールを受け基点となる攻撃は名古屋にとってはヒヤリとする場面を何度か演出した。
 名古屋の攻撃の停滞と鹿島の反撃。ここのところの試合ではそんな局面を一気に打開するような効果を発揮していた杉本もさすがに研究され始めたのか、対面する新井場に上手く守られている。杉本の場合大抵中に切れ込むフリをしてタテにぶっちぎろうとするから、新井場も明らかにそっちにヤマを張っていた。2,3本クロスまで持ち込んだシーンでは全く中と合わず、それ以外ではコーナーキックすら取らせてもらえない。そう言えばこの試合でのコーナーキックは、開始直後の時間帯で相手を押し込んだ状態から得た一本たけで、それが名古屋にとっての最初で最後のコーナーキックになった。
 
 一進一退のの様相を呈してきた試合が動いたのは20分過ぎ。最前線右サイドにポジションを取り、ロングボールをペナルティエリアの角という定石通りのポジションで受けた本田が一発のトラップで前を向く。DFラインと入れ替わってゴールに向って突進する本田を、置いていかれた大岩が引っ張り倒してPK。本田は自分で蹴りたそうだったが、結局中村が蹴って8試合ぶりの先制点。この日好調そうだった本田の技術が光ったシーンだった。

 そして30分過ぎ、この試合に大きな影響を与えるアクシデントが発生する。中盤でボールを受けた鹿島・本山が吉村に「手」で止められ倒される・・・もちろん主審はファールを取ったが、さらに主審に食い下がる本山に二枚目のイエローカードが出された。「カードを要求する行為」と取られたのか、それともその前に一瞬主審に体当たりするような感じになったからそっちを取られたのか分からないが、鹿島にとってはアンラッキーな判定。
 本山はカワイイ顔してニコニコしながら相手を壊すような汚いプレーを平気でするし、審判に目を付けられてたとしても「自業自得」なんだけど、本山と小笠原という日本屈指の攻撃的な中盤コンビを有する鹿島と戦うことが(そして名古屋のウィークポイントを確実に突いてくるこのアタッカーと戦うことが)、名古屋というチームの課題点をあぶり出し、試合の中で克服・改善していくことも含めて、成長段階にある名古屋というチームの糧になると思ってたから、その意味では少し残念だし、「結果」以外の試合という部分では若干興味を削がれた。ちなみに俺が本山を見る度に思い出すのが、巨人の桑田。たまに打席に立った時に三振に合わせて手が滑ったフリして相手ピッチャーの足元目掛けてバット放り投げるシーン・・・ニヤニヤしながら、いかにも悪気はなさそうな顔で。

 その後は、名古屋が最前線で本田、中盤(飛び出し含む)では藤田、クライトンが中心となってチャンスを作り、鹿島は小笠原の圧倒的な存在感と、主審の(本山退場とバーターにしようとしてるとしか思えない)判定基準によって作り出される名古屋ペナルティエリア付近でのセットプレーでそれぞれ得点を狙う展開。名古屋にとってはプレースキッカーの小笠原とフェルナンドのキックが安定しなかったことが救い。

 後半になると、名古屋が若干フォーメーションを変更。本山が退場になって一人少ない鹿島に対し、クライトンが前に出てかなりトップに近い位置でプレーするようになった。

      中山   本田
        
    中村  クライトン  藤田

         吉村

  中谷  増川  古賀  杉本

         楢﨑

 しかしこれが裏目に出る。名古屋DFラインの前に広大なスペースが出来たことで、Aミネイロが下がってきてこのスペースでボールを受けたり、小笠原が右に左に前に後ろにと縦横無尽にポジションを変えながら攻撃を作りはじめる。さらにボランチの青木が攻め上がって来た日にはとても吉村ひとりの手には負えない。これに両SBのアリ、新井場が絡むのが鹿島の攻撃の形。次第に名古屋はペナルティエリア周辺でのファールが多くなってきて、後半修正してきた鹿島のセットプレーからいつ点を取られてもおかしくない危ないシーンを何度か作られた。
 一方の名古屋の攻撃は状況を見たカウンター狙いと言えば聞こえはいいが、左サイドを中心に雑な攻撃(パス)を連発。復活・名古屋クオリティ。そしてボールを失い逆にカウンターを喰らう。
 押せ押せの鹿島はここがチャンスと踏んで、アリに代えて野沢を投入。トップに野沢を入れて3トップ気味の布陣へ。DFをひとり削り前に人数を割いてきた。名古屋にとって悪い流れ。
 すると最近冴えまくりのネルシーニョがこの試合でもすぐさま対抗策を打ち出す。FWの中山に代えDFの井川を投入。井川を右SBに入れ、右SBだった杉本をFWに配置転換。相手の3トップに対応するとともに、単純に人数が減りスペースが出来始めた鹿島DFラインを杉本のスピードで突く作戦だ。狙いが明確になった名古屋は中盤から鹿島DFラインの裏、杉本を走らせるようなパスがシンプルに出てくるようになる。そして後半開始から苦労していたアリがいなくなったことで中谷が再び攻撃に絡み始めた。

 名古屋も流れを引き戻してチャンスを作り始め、どちらに転んでもおかしくない展開。

 そして待望の追加点が生まれる。杉本が中谷と絡みながら左サイドで勝負を仕掛け、ボックスの中に切れ込みスピードで羽田を置き去りにする。そしてゴール前に折り返したボールを本田に代わって入っていた豊田が左足でゴールに押し込んむ。
 これで勝負はあった。鹿島にとってはあまりにも致命的な2失点目。名古屋は再びカウンターから、今度は中谷が左サイドを駆け上がり中央で待つ豊田にセンタリング。またしてもペナルティエリアの中でボールを受けた豊田がGKとの1対1から冷静に今度は右足で流し込んだ。
 身体能力を中心に高いポテンシャルを有しながら、デビュー戦となった昨年2ndステージ磐田戦でフリーな状態からGKにぶつけて以来ゴール運から見放されていた男が、この大事な試合でプロ初ゴールに加え2点目まで連取。厄払いは終了。これを機に自信を持って吹っ切れたパフォーマンスを発揮して欲しい。

 そして試合はそのまま3-0で終了。

 これまでの「名古屋クオリティ」を考えると、次の試合こそが大事。新潟戦は必ず勝たなければならない。

 そう言えば、MOMの吉村は1ボランチ状態でよく頑張っていた。ポジショニング(仕方ない部分もあるが)や局面1対1、そしてボランチとしてボールをもらう(フォーローの)動きではまだ不満があるが、この試合では中盤でよく動いてよくルーズボールを拾っていた。そしてそんな時にはリズム良く何度かタテにクサビのパスも通していた。前のスペースを見つけて出て行く動きは前から言ってるように問題なし。中村あたりの足が止まり始めてからも吉村はよく走っていた。
 エルゴラでMOMだった杉本はFWに移って確かにいい働きをしたが、サイドバックとしては次なるステップに進まなければいけない段階に来たような印象もある。それは狙われていた感のある守備でも、そして攻撃でも。3トップ気味で来る、そして相手をよく研究してくる新潟(反町)相手にどこまで通用するかがとりあえず見もの。
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by tknr0326g8 | 2005-07-16 04:38 | Game Review
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