Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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第17節 対新潟 0-3 (得点:なし) @スカパー
 名古屋はここのところ不動のフォーメーション。不動のメンバーは藤田、中山といった新加入選手を含めたコンビネーションを熟成させていく利点がある反面、前節の終わり頃から選手の動き(体力)が落ちていたのが気になるといえば気になるところ。

      本田  中山

    中村      藤田
      クライトン
          吉村

  中谷  増川  古賀  杉本

         楢﨑

 名古屋は前節までと同様、藤田、クライトンが中心となって中盤でボールをつないで攻撃を作って行こうとするスタイルで試合に入る。選手達の身体は重そうだが、新潟と比べれば中盤のタレントでは勝っているし、多少プレッシャーを掛けられてもなんとかボールを回すことは出来る。しかし新潟の戻りが早いディフェンスの前になかなかフィニッシュまではいけない展開。
 そんな名古屋の中盤の構成にあって気になるのは疲労の色が濃い中村と相変らず中盤で上手くパス回しに絡んでボールを動かす仕事が出来ていない吉村。かつて名古屋新世代の担い手として期待を集めた「ムラムラコンビ」も、新加入の藤田を中心に再構成が進む名古屋の中盤にあっては、疲れもあってかワンランクレベルが下がる「名古屋クオリティ」を体現してしまっているのが実状。藤田やクライトンが周りの状況を見てポジションを微調整しながらボールを受け、ボールを動かし、「次」のアイデアを持ってまた自分のポジションを移動していくのとは対象的に、彼等は「そんとこいたってパス出せねーよ」というところに平然と立ったままでパスを待っている(攻撃の流れを眺めている)ことが多い。インターセプトやいわゆる囲いこみを狙った相手を背後に背負ったままの状態で。中村に関してはパス出した後の動きも少ない。本人としてはボールを奪われた後のカウンターに備えて「バランス」を考慮していると言うだろうけど。
 藤田やクライトンクラスのMFになれば(一人じゃキツイけど)そんな「案山子」状態の彼等をオトリにして二人で中盤を作っていくことも可能なんだけど、今日の場合は中村の動きが悪すぎることもあってか、いつも以上に二人(藤田とクライトン)の持つリズムの違いが目立つ。何度か映し出される藤田とクライトンの話し合いシーン。そして引きの早い相手にクライトンのみならず藤田までがハーフウェーライン手前でボールを受けて攻撃をスタートしているようではチームとしてはなかなか厳しい。クライトンはともかく藤田がバイタルエリアで突っかけるシーンや清水戦のようにディフェンスラインの裏へ飛び出すシーンが増えてこないと、得点やフィニッシュにはなかなか期待できないだろう。結局その後の名古屋のチャンスは2トップを中心とした個人の能力の高さによるゴリ押し頼みだった。

 そして試合は徐々に名古屋のパス回しのリズムに慣れてきた新潟がボールを奪って速攻を仕掛けるシーンが増えてくる。完全に新潟のゲームプランに乗っかってしまっている。名古屋はそれを楢﨑のスーパーセーブ連発でなんとか難を逃れるのが精一杯。

 そしてそんな展開のまま0-0で前半終了。

 後半ネルシーニョがどう立て直してくるのかなと思っていると、いきなり頭から二人の選手交代。中山と本田がOUTで、豊田と井川がIN。井川を右SBに入れ、杉本をFWに移動する。前節の鹿島戦で後半成功したのと同じ選手交代。

      杉本  豊田

    中村      藤田
      クライトン
          吉村

  中谷  増川  古賀  井川

         楢﨑

 だが、俺は正直言ってこの交代には疑問だった。(確かにカウンターで右サイドを何度か突かれてはいたけど)杉本の右サイドからの突破や、(単発の印象は否めないけど)中山の馬力を活かした強引なプレーは、なかなかフィニッシュまで辿りつけないチームにあっては相手に脅威を与える数少ない武器だったし、中村が機能していないこのチームにあって本田は最前線で中盤の藤田、クライトンとともにゲームを作れる名古屋のポゼッションスタイルのキーマンだ。そして何より、中村を筆頭としてチーム全体に疲労の色が濃いこのチーム状況にあって、いくら流れが悪いとは言え、まだ0-0の状況で後半頭から一気に二人を交代するのはかなりリスキーな選択だ。出来ることなら後半の選手の疲労度合いを見ながら交代枠を使いたいところだと俺なら思う。戦術的にも戻りが早く人数を掛けて守る新潟ディフェンスに対して、「前で勝負する」タイプの2トップに変えるのは、ちょっと疑問だ。早い時間にこれで点を奪えればいいのだが・・・。

 そして不安は的中する。

 選手交代の他に、おそらく「藤田が前でプレーすること」が指示されたと思われるが、本田が外れたことで藤田はますます孤立する。名古屋の中盤は一気に構成力を失った。そして後半開始間もなく、守備の強化も意図して杉本を移動させたはずの右サイドからカウンターで崩され、鈴木慎吾の完ペキなクロスからエジミウソンに頭で合わされ先制を奪われる。最後は増川が完ペキにマークを外していた。改めて再認識させられる「サイドからの揺さぶりに弱い名古屋ディフェンス」という現実。

 その後名古屋はやっと中村が攻撃に絡むようになりようやく反撃開始。やはり中村が精力的な動きで攻撃に絡めるかどうかはチームとしても影響力が大きい。そしておそらく交代時にそれを意図していたわけではないであろう右SB井川のオーバーラップで新潟ゴールを脅かす。しかしこれらの攻撃は相手GKのファインセーブもあって報われず、さらには中村が再び活動を停止するとチーム全体も活路が見出せなくなってしまった。そして2トップが前(ボックス内)で勝負出来るようになった代わりに、前線でボールの収まりどころがなくなってしまったせいで、中盤からの押し上げもままならず、前半よりも前にポジションを取り始めた藤田までもが消えてしまう。
 俺は横浜戦や鹿島戦でも後半なかば過ぎから急激に落ちる中村のコンディションが気になっていたがが、この試合では前半からすでに動きが重かっただけに、後半での足の止まりっぷりもハンパじゃなかった。やはり交代枠はここにひとつ残しておくべきだった。まあそれでも中村には「一発」という武器があるからなかなか捨て難いという気持ちも分からなくはないけど、それに今日の試合ではベンチに平林もいなかったし。

 そんな展開に業を煮やしたネルシーニョが最後の賭けに出る。1ボランチ気味の吉村に代えて左サイドの高い位置に渡邊を投入。試合が終わってみれば、俺の中ではこの試合唯一と言っていい収穫はこのところ先発(左SB)の座を中谷に譲っている渡邊の積極的なプレーだけだったわけだけど、あれだけ人数を掛けてゴール前を固めている新潟ゴールを割るのは至難の業。
 そんな感じで一枚枚数を増やした攻撃を得点につなげられなければ、この交代のネガティブな面が出るのは当然の流れで、カウンターから吉村のいないDFラインと中盤の間を自由に使われアンデルソン・リマに誰一人寄せきれず狙いすましたミドルシュートで追加点を奪われる。そして終了間際には、集中力の切れたところをセットプレーから失点。

 0-3という完敗。前節の貯金を吐き出し、さらにはこの「HOT6」の(最低)目標であった勝ち点12も不可能になってしまった。来週の磐田戦に向けてチームはどう立て直していくんだろうか。「長いリーグ戦、こんな試合もある。気持ちを切り替えて・・・」というお決まりのコメントが聞こえてきそうだが、「こんな試合」が何試合もあったのではたまったものではない。かろうじてこのコメントを出しても許されるのはチーム合流してから初めて完敗になる藤田ぐらいだ。

 横浜戦の時にも書いたけど、俺が監督なら後半開始時点で選手交代をするにしても、中村を下げて豊田を入れて本田を中盤に下げるけどなあ。ネルシーニョの頭の中ではもう本田はMFじゃないんだろうか。そして中村はチームとして絶対に外せない核ということなんだろうか。まあその他にも俺が監督ならという妄想プラン(笑)はいくつかあるので、また気が向いた時にボチボチ書きます。
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by tknr0326g8 | 2005-07-17 22:31 | Game Review
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