Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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adidas CUP 2005 日本クラブユース選手権(U-18) ゲームレヴュー2
グループリーグ<グループF>2日目
対三菱養和SC @ピッチ5
3-1 (得点:唐沢、酒井、上村)
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 一日目の大勝から一夜明けて迎える相手は関東の名門クラブ・三菱養和SC。エルゴラで横浜ユースの監督が「強い」とコメントしていたし、一日目に名古屋の試合の隣のピッチで横浜と試合してたんだけど、横浜サポからGK名前を呼ぶコールがよく聞こえてきたから、(結果こそ0-2で横浜に負けたけど)普通に強いチームなんだと推定。
 そしてそんな相手に対し、名古屋はスカウティングの成果なのか、それとも単に連戦を戦い抜く上でコンディションの良いメンバーを上手く組み合わせようとしたらこうなったのかは分からないが(おそらく前者)、システムを前日の3バックから4バックに変更し、さらにその前には青山、唐沢という通常のWボランチに加えアンカーに吉田を入れるという3ボランチを採用して、守備という面ではまさに「磐石」を期した布陣で臨む。

       酒井
    福島   新川

  唐沢       青山
       吉田
清水  森本  三宅  根津

       長谷川

 円陣での「東京のチームには負けねーぞ!」の掛け声(笑)とともに始まったこの試合は、試合開始から名古屋が右サイドで新川が突っかけたり、左から唐沢がクロスオーバー気味にオーバーラップしてチャンスを作れば、三菱養和もシンプルにDFラインの裏を狙ってきて、前日の後半にはほとんどボールタッチのなかった名古屋GK長谷川をマウスから引きずり出す。体格的にも三菱養和の選手達は187cmの大型DF(5番)を中心に大きい選手が多く、競り合いでも決して名古屋に負けていない。
 しかしそんな中で思いのほかあっさりと先制点が決まる。
 三菱養和の圧力にDFとボランチのラインが下がり始めている中、青山がまるで名古屋の全体のラインごと引きずるようにボールを持って攻め上がる。そうして全体のラインが押し上がると、相手陣内で競り合いから唐沢がボールを拾って豪快なミドルシュートを放った。これがものの見事に決まる。ある意味計算(ゲームプラン)通りであり、ある意味計算外(予想以上?)のゴールに大喜びの名古屋イレブンではGKの長谷川までがその輪に加わって唐沢を祝福していた。
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 先制点を取れさえすればこの守備重視(?)の布陣が効いて来るはずだ。事実、その後の名古屋は、タテパスに新川が飛び出してGKに後ろから倒されたり(笛鳴らず)や、青山のスルーパスに唐沢が抜け出してのクロスに中でフリーの酒井が頭で合わせたり(枠の外)、右サイド深い位置での酒井のキープからマイナスのパスを青山のミドル(枠の上)、中央セットプレーのチャンスで吉田が左へ流し清水のクロスに酒井、新川が相次いでシュート(2本とも相手GKがブロック)と、カウンターを中心として何度かチャンスを作り出していた。
 しかし、その後は名古屋が「ゲームプラン通り」と言うにはあまりにも厳しい試合展開に。基本的に受けに回っているため、ボランチから後ろがズルズルと下がり、ほとんどの時間帯においては3枚のボランチから後ろと3人のアタッカーの間がどんどん間延び。攻撃では青山や唐沢が頑張って攻撃に出ていく時にはかろうじてチャンスが作れるものの酒井を中心に前3人が孤立気味で、守備では深い位置でDFがなんとかボールを奪い返しても苦し紛れのクリアやフィードといったセカンドボールをことごとく相手に拾われて連続攻撃を受ける。本当に決定的だったのは、ボールが後ろへ後ろへと下がってくる中でGK長谷川のクリアが詰めて来た相手の足に当たり跳ね返りがあわやゴールインというシーンと、CKから相手の5番にドンピシャでヘッドを合わされ長谷川が左手1本でなんとか弾いたシーンぐらいだったが、波状攻撃で何本か打たれたミドルに精度があったらもっと危なかっただろう。

 そして押し込まれたまま前半終了。

 前半でその他目に付いたのは主審がファールを流す(見逃す?)シーン。中にはタテパスに抜け出した酒井がエリア内で引き倒されたものとかもあり、その直後に熱くなった?酒井がキーパーチャージでイエローを貰うなど、試合が荒れる前兆があった。まあ結果的には後半これが名古屋にとって「良い方」に転がったわけだけど・・・。
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 後半、さすがに旗色が悪いと踏んだのか、それとも選手にアクシデントがあったのか、名古屋は森本に代え上村を投入する。4-2-3-1という、このチームにとって見慣れたオーソドックスな形だ。

       酒井

 福島   新川   上村

    唐沢   青山
       
清水  吉田  三宅  根津

       長谷川

 しかしこれでも流れは一向に良くならない。それどころか吉田のいなくなったDFラインとボランチの間のスペースを相手に自由に使われ始め、そこを起点にサイドに展開されたりDFラインを破られたりと名古屋DFが侵食され再三ピンチを招く結果に。さらに三菱養和はここぞとばかりに前線からプレッシャーを掛けてくる。名古屋はDFラインですらボールが回せなくなってきた。
 そして悪い流れを断ち切れないままDFラインがついに決壊する。この後半何度目かで裏を取られると、ボールホルダーに対してはなんとか後ろからCBが追いついて対応したものの、横へ横へとつながれ最後は左サイドからシュートを決められてしまった。
 いい流れの中で同点に追いつき押せ押せの三菱養和・・・それに比べれば名古屋は圧倒的に形勢不利で、このままでは危うい・・・と、即座にベンチから交代の指示が出る。唐沢アウトで花井イン。おそらくはDFラインと中盤の間のスペースを埋めつつ、中盤でボールを落ち着かせてパスを捌く役割。

       酒井

 福島   新川   上村

         青山
     花井  
清水  吉田  三宅  根津

       長谷川

 しかし失点直後に、この交代の効果が表れるまでもなく、「エース」が大きな仕事をやってのける。新川だ。左サイドの高い位置でキープし、相手に囲まれながらも絶妙なターンとフェイントを駆使しながらこれを突破。そして中をよく見ながらGKの前のスペースにシュート性のボールを入れると、そこに飛び込んできた酒井がGKと交錯しながら先にボールに触り再び三菱養和を突き放した。この絶対的ピンチとも言える厳しい状況で・・・やられたらやり返すとばかりに即座に得点に絡む決定的な仕事をする新川、スゲーよ。。
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 その後自陣で根津と相手9番がもつれて根津が覆い被さるように倒れ、そこで何かあったのかは分からないが、起き上がり間際にその9番が後ろ足で根津にカンガルーキック!を振り回し一発退場。なんていうか、上でも書いたように試合が主審の判定を発端として前半から荒れる要素があったことと、三菱養和の「クラブチームらしさ」が引き起こした退場劇だったように俺は思う。主審の判定に関しては上で書いたけど、もうひとつの「クラブチームらしさ」ってのは、良い意味では個々の選手のテクニックが高いってことで、悪い意味では高校のサッカー部とかではあんまりないような「奔放な」メンタル。具体的に言うと、三菱養和の選手達は、前半に名古屋の選手がファールで止めた時にも主審に向って「退場させろよ!」とか怒鳴ってたし、挙句名古屋の応援してる父母(?)に向って「うるせー、ババア」とか言ってるし。(苦笑) もうこれはサッカー以前の問題かなと俺は思う。「クラブチーム」が教えるのはサッカーだけでいいって感じなのかな。Jクラブの下部組織でも(例えお題目であっても)例外なく「(サッカーを通した)人間形成」を謳ってると言うのに。まあ最終的にはサッカーにおいてもセルフコントロールできなきゃ一流選手にはなれないし、そういうの含めたメンタル面を教えていく必要があると俺は思うけど。

 再びリードしたこと、相手が一人減ったことで、名古屋は随分カウンターを繰り出せる機会が増えた。特に新川はもうファールじゃなきゃ止められない感じ。前半はもう少し戻って守備を助けてあげて欲しいと思うシーンも多々あったが、こういう場面では彼のテクニックが本当に頼りになる。
 それでも全体的に見れば、試合が大幅に楽になったかと言えば、決してそうでもなくて、さっきも書いたみたいに三菱養和の選手達には個々に高いテクニックがあるからなかなかボールを取られないし、むしろ名古屋の選手が取りに行けば上手く入れ替わられたりして前を向かせてしまう。こうなると人数の少なさは感じさせないものだ。
 しかしそこに立ちはだかったのが新川と同じく2年生の元U-16日本代表GK長谷川。ハイボールに強く、飛び出しも度胸がある、それにシュートに対する反応も良くファインセーブを連発して三菱養和の攻撃をことごとくブロックした。この大会ではライバルの権田(FC東京)も復帰して来てるし、長谷川もそろそろ全開モードか?

 この後足を攣っていた清水に代わり久保投入。酒井が左SBへ。

       久保

 福島   新川   上村

         青山
     花井  
酒井  吉田  三宅  根津

       長谷川

 そして名古屋は冷静にカウンターを狙い、福島が左サイドを持って上がると、密集の中央をオトリにファーへクロス。これを受けた上村が中へ切り返して左足でゴール。3-1。これで勝負あった。
 まあこの後に相手CKのこぼれ球が久保に渡って自陣から独走したシーン(状況的にはニ対一)でシュートまで行けなかったのはご愛嬌と言うことで・・・。(笑)
 そのまま3-1で試合終了。

 苦しい試合ながらも強い気持ちで戦った選手達はなんとか勝利を収め、いよいよ次は横浜との一戦。関東のプリンスの結果見ててもその強さは本物だし、全国のレベルを知るには一番良い相手と言っていいだろう。見たかったなぁ、この試合。ディドの息子とかも見てみたかったし。もしこの2チームが決勝(土曜日)で再戦するならまた観に行こうかな・・・。
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by tknr0326g8 | 2005-08-02 00:00 | Youth
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