Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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仙台カップ国際ユース レヴュー#1 U-18日本代表vsU-18ブラジル代表
 常連の青山に加えて、この間の名古屋ユースの関東遠征で調子が良さそうだとこのブログでも書いていた吉田が代替召集されたU-18・・・この大会を見逃す手はないというわけで仙台へ行って来ました。

 日本ではこの年代のサッカー(特に代表チーム)においてはやはり「一年の経験の差」というものが大きくモノを言うのか――これがいわゆる「早生まれ」が優遇される理由(U-16とかだとこの傾向はもっと顕著)でもあるのだが――このチームでは(早生まれの)ルーキー・Jリーガーと高校3年生が主力であり、高校2年ながら選ばれているのはあの森本と吉田の二人だけだ。吉田が代替招集される原因(辞退)になった大分ユース所属のDF福元がこの大会期間中のJ1で名古屋のトップチームを完封してしまったことを除けば(笑)、これはサポとしてもなんとなく誇らしい。

 東京にいながらにしてこの大会に関する情報を得ようとすれば、得られないことはないんだけど、某掲示板を筆頭に青山はU-16の頃から結構な頻度でスケープゴートにされて叩かれているし、新参の吉田に至っては他サポからすれば多分「誰、それ?」ぐらいの勢いで、よっぽど凄い(「あれは誰だ?」級の)活躍でもしない限り気にも留められないだろう。これはやっぱり自分の目で確かめるしかない。

 というわけで、名古屋ファンによる、名古屋ファンのための仙台カップレポートでも書いてみようかなと。
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 U-18日本代表にとって、この仙台カップは11月に日本での代替開催が決定したアジアユース(Wユース・アジア一次予選)に向けた準備として貴重な実戦経験の場だ。
 本田(征)、伊藤卓のいた「カタール」、福田、古賀のいた「マレーシア」、酒井のいた「ナイジェリア」、原、泰成が選ばれなかった「アルゼンチン」、山口K、角田、川島のいた「UAE」、本田(圭)のいた「オランダ」と着実に本大会での実績を積み上げてきている日本では、もはや目標は「本大会出場」ではなく、本大会でグループリーグを突破し「決勝トーナメントでどれだけ上に行けるか」になってきている。アジア予選は「勝って当たり前」であり敗退は許されない。しかしその一次予選でそこに立ちはだかるのが、同じく日本開催だったU-17アジアユースで日本の行く手を阻んだ北朝鮮ということで、状況は決して楽観出来るものではないのもこれまた事実だ。
 その意味では8月のSBSカップを経てどれぐらいチームが出来てきているのかを見てみたい気持ちがある一方、やっぱり俺の関心は名古屋所属の二人、青山と吉田になってしまうわけで・・・

 2002年のW杯でイタリア代表が仙台をキャンプ地としたことをキッカケに始まったというこの仙台カップも、過去ニ大会に参加していたイタリア(U-18)代表がなぜか今回は出場せず、代わりにクロアチア代表が参加している。しかも時差ボケやらなんやらで初戦で日本代表に完敗。日本にとってこの大会のメインイベントは必然的にこのブラジル代表戦になった。
 初戦のクロアチア戦で攻撃的な布陣(ボランチ二枚をともに攻撃的な選手で組んだ)を試したと言う日本は、このブラジル戦では攻守のバランスを考えたベストメンバーで臨む。これにともない、初戦はCBをやっていたらしい我等が青山もボランチとして出場。(吉田はベンチ)

 試合は開始直後から「仮想北朝鮮」と言うには強すぎるブラジルが一方的なペースで試合を進める。とにかく日本はあらゆる局面で1対1に負けている。前線ではブラジルにスペースを与えてもらえず、ブラジル人選手に寄せられて無謀とも言える苦し紛れのパスを出してはカットされる展開を繰り返す。そしてひとたびブラジルにボールが渡れば中盤で1対1はおろか2人で囲みに行っても易々と突破を許す。極め付けは2トップだ。アドリアーノで味を占めたのかどうかは定かではないが、いずれも180センチ台後半の大型FWを並べたブラジルの2トップにボールが入ると、日本のDFはボールに触ることすら出来ない。その他で目立ったのは中盤の底で金髪を振り乱して精力的に走り回る見た目はバルサのプジョールみたいな選手。どこにでも現れてボールをかっさらっていく。
 そんな展開で前半よく1-0で終えれたな・・・というのが正直な感想で、日本は最後の方にはDFラインから「ポスト」というより「前の方」目掛けて蹴るだけになってしまっていた。
 青山はと言えば、監督もハッキリと「アンカー」と言っているし、2枚並べたボランチの「守備的な方」との認識が監督の中でも、ピッチ上の選手達の中でも、そして青山の中でも固定観念として定着してしまっている印象。かなり慎重に二人のCBの前から離れ過ぎず、ブラジルの8番の選手を中心に2列目から最終ラインを狙おうとする選手とスペースのケアに常に気を配っている感じだ。しかし、チームが全く攻撃を作れていない状況で、俺は青山には攻撃でもっと積極的にボールに絡んで欲しいと思いながら見ていた。ボールを呼び込んで動かしていく仕事をもっとして欲しいと。まあ、前半二度ほど見られた青山自身がボールを持って攻め上がるシーンでいずれも相手ディフェンスに引っ掛かってカウンターを喰らったり、前でいとも容易くボールを失っている状況では、このポジションの選手が有効に攻撃に絡んでいけないのは無理もない話ではあるけど。ただ、チーム全体としてもそうだが、青山もこれでは評価のしようがない。

 後半になってもペースはほとんど変わらないが、交代出場で入った梅崎が前で積極的に仕掛けることで、単発ではあるがブラジルゴールをおびやかす攻撃も繰り出せるようになってきた。
 その後、露骨に日本贔屓な笛に助けられながらなんとか最少得点差を維持する日本。そしてどれだけ倒されようがファールがもらえないブラジルを尻目に、ボックスの左外あたりで日本選手はいとも簡単にファールをもらう。「ハァ?」とイキり立つブラジル人選手達のスキを見逃さずクイックリスタートした日本が最後はこぼれ球を山本が右足キャノン砲で叩き込んで同点とした。クイックリスタートに反応して誰よりも早く動き出した森本の動きが光った得点だった。
 怒りも混ざって本気になるブラジル。そして再び突き放されると、日本ベンチが次々と攻撃的なカードを切ってきた。その中でCBの16番伊藤が下がり中盤に12番の横谷が入る交代がなされると、それに伴って青山はCBに移動。青山にあの強力2トップは押さえられるのか?というより俺としては吉田がこういう相手に対してどう対応するかがぜひ見てみたかったんだが・・・。そしてこのポジション変更のあたりから、日本の攻撃は梅崎による突破だけではなく、中盤でボールをつないで攻められるようになる。
「オイオイ、青山が最終ラインに下がった途端に中盤でボール回り始めちゃったよ」
と一瞬ネガティブな気持ちになるが、よーく見るとブラジルの選手達の足が止まっている。まあ前半からかなり飛ばしてたからな・・・。そして試合開始当初の青山の位置に入った横谷から、右サイドの山本にダイアゴナルなロングパスが通り、山本が持ち込んでセンタリング・・・これが目の前のDFに当たって角度が変わってゴールイン。再び同点。
 青山もそんないい流れにあるチームに置き去りにされることなく、鋭い出足で相手FWより先にボールを触るなど相手FWに全く仕事をさせず、ストッパーとしても俺の不安を一掃するようなパフォーマンスでそのサッカー選手としてのポテンシャルの高さを見せつけた。本当に集中している時の青山っていうのはハイレベルなプレーを見せる。まだ少し精神的にムラがあるような気がするけど。

 しかし試合はブラジルが最後に維持を見せ、決勝点を奪い試合終了。
 試合全体を見れば、日本が何かをさせてもらえた時間と言うのは、ブラジルの足が止まった後半のラスト十数分といったところで、特に前半は何も出来なかったような印象だった。UAEのワールドユースじゃないが、ブラジル相手にボコボコにやられて、そこから選手達が何を掴むかの方が今は大切だと思うので、11月に向け、そして2年後の世界大会に向け、これが今日出場した選手達の糧になってくれればいいなと思う。

 名古屋の二人に関しては、返す返すもあの強力なブラジルの2トップを相手に吉田がどういうプレーするのか見れなかったことは残念だしここで経験を積ませてやりたかった。青山に関しては、守備的なボランチと言われつつも、攻撃面でももっと出来る選手だし、これからはもっとそのいい部分を出して行って欲しいなと思う。俺は、青山はチームが苦しい時(攻撃面でも)それを救える選手だと思っているので。
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by tknr0326g8 | 2005-09-20 02:17 | Youth
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