Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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サテライトリーグ 対湘南 1-0 (得点:鴨川) @荻野運動公園陸上競技場
 「結果」に拘り、まるで年功序列のような中堅~ベテラン偏重の選手起用を行っている割には結果どころか内容も伴わないトップチーム――率直な感想として「このメンバーでこの結果(内容)じゃ、後に何が残るんだ」という感じ――には全く「希望」を見出せず、(関東でも)3時間以上かかる茨城まで出掛けていく気力が湧いて来ないのが今の俺の現状だが、それだったらよっぽどサテライトの試合でも観に行く方がモチベーションは高まりやすい。サテライトには「未来」という曖昧で不確かなものだけど極めて淡い希望がある分、俺の気持ち的にも「逃げ場」があるのだ。
 というわけで、昨日のトップチームの遠征は直前でキャンセルしたものの、先週の川崎戦に引き続きサテライトリーグ・湘南戦へ行って来ました。
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 名古屋は昨日のトップの試合(鹿島戦)で途中出場だった本田と山口K、そしてベンチ入りしたが出場機会のなかった角田、川島、吉村がそのまま関東に残ってこの試合に先発出場。その他にもイエロー累積で昨日の試合出場停止だった豊田やネルシーニョ時代には一時期レギュラーだったこともある井川、同じくネルシーニョの元でチャンスを与えられJ1のピッチを経験している平林、津田、須藤といった「1軍半クラス」の選手がスタメンを占めていて、トップに出場経験のない選手はスタメンではルーキーの井上、サブでも二年目の西川しかいない。

   豊田   津田

      本田
平林          山口K
    井上  吉村

 井川  角田  須藤

      川島

 メンバー(名前)だけを観た段階では、本田がボランチに入り平林がトップ下、井上が左サイドになるのかと思っていたが、試合が始まると平林が左サイドで井上がボランチに入っている。これは井上の体力では左サイドは無理との判断なのか、それとも井上の今後(将来)を考えてあえてボランチを経験させているのか、微妙なところだ。平林は出来ればゴールに近く、そして中央寄りのポジションで使いたいところだが、豊田と津田の2トップに本田がトップ下でこれをコントロールする攻撃というのも見ものではある。
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 試合は個々の能力に勝る名古屋が湘南を押し込む展開。いわゆる「形」だけを問題にするなら、湘南の方がチームとして意識しているいくつかのパターンを持ってはいた。しかしほぼ全員がJ1のピッチを経験している(もしくはその常連の)名古屋は、前半30分を過ぎる頃まで湘南をほとんど相手陣内に釘付けにしていた。そして名古屋は本田や平林、山口Kといった二列目の選手達が積極的に前のスペースに飛び出してチャンスを作り出す。最後の決定力という部分では課題も残したが、例えば山口Kが右サイドからファーに通したセンタリングを平林がトラップしてシュート気味のクロス→ゴール正面で津田がスライディングしながらシュート→バー直撃、本田が右サイドを深くエグッた位置から冷静に入れたセンタリングを豊田が頭で合わせる→バーの上等決定機もいくか作り出した。
 相手の湘南がオーソドックスな4-4-2で、どちらかと言えば左SBの池田が上がって来ようとする姿勢を見せるため、トップ下の本田は守備ではそこへの対応として右に出ることが多かったが、攻撃時には右サイドや中央にとどまることなく、左サイドに流れて平林とポジションチェンジしたりとかなり広範囲に動いてボールに多く触れようとする意図が見える。

 湘南ゴールから名古屋ゴールに向ってかなり強い風が吹いていたこともあり、湘南の単純なタテパスに対して名古屋はディフェンスの人数が揃っているにも関わらずちょっとバタバタしたシーンは幾つかあったが、逆に言えばそれぐらいしか危ないシーンがなかった試合展開が一変したのは、前半30分頃に湘南が右サイドから繰り出した稲妻のような高速カウンターで名古屋ゴールを脅かした辺りからだ。攻め疲れというよりは少しダレた名古屋に対して湘南が押し返して連続してセットプレーを得るなど反撃を開始。
 名古屋はこれを個々のプレーヤーの「絶対的な能力差」によって何とか切り抜けたが、結局前半が終了するまで名古屋が再び流れを取り戻すことはなかった。
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 後半になっても名古屋のマッタリさ加減は変わらない。時折左サイドで平林がアクセントとなって面白い仕掛けを試みるが、前半のように二列目の選手達が最前線に飛び出していくようなプレーは影を潜め、右サイドを山口Kが上がってクロスを上げるようなシーンも激減していた。名古屋の攻撃は能力に任せたほとんど「ゴリ押し」のような感じになっている。
 一方湘南も決定機を作り出すことは出来ないが、前半からの勢いを継続し高い位置からプレッシャーを掛けてくる。そして名古屋の最終ラインでの判断が悪くモタついた時や、吉村がボールを持ったところを狙ってプレッシャーを掛けると、そのままシュートまで持ち込むようなシーンも何度か作った。

 前線を中心に停滞が続く名古屋は、津田に代えて鴨川、平林に代えて中島を投入。中島がボランチに入り、井上が左サイドへ。そしてこの頃になると前線に人数を増やしつつあった湘南に対し、名古屋はそれまでリベロをやっていた角田が井川と入れ替わって左に出て、山口Kがかなり引き気味になる変形の4バックのような形になっていた。

   豊田   鴨川

      本田
井上
    中島  吉村
             山口K
 角田 井川 須藤

      川島

 しかし選手は交代してもサッカーの内容自体はほとんど変化がなく、むしろ前線で積極的に仕掛けてそのリズムに変化をもたらしていた平林がいなくなったことで、名古屋のサッカーはより一層ゴリ押し感が強くなった。
 そんなじれったい展開からすれば意外なほどアッサリと名古屋に先制点がもたらされたのは、このまま淡々とゲームを終えるのか・・・と思った矢先の出来事だった。GK川島のキックからそのままDFラインの裏に抜けた鴨川が相手DFと競り合って身体を預けながら右足で流し込んでだ。去年の「関東大学リーグ得点王」は、その経歴と背番号からシーズン前から話題になっていた通り、どことなく森山を彷彿とさせるゴールで「FW不足」のトップチームにアピールすることが出来ただろうか・・・(って、この試合も監督は中田監督だったんだけど)。
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 その後も名古屋は平塚の反撃を凌ぎながら、本田によるちょっと強引なドリブル突破などの「力技」で幾度もセットプレーを得るなどチャンスを作った。ひとつ気になったのは本田のキックの精度で、直接狙える位置でのFKのチャンスが何度かあったが、これがことごとく枠を大きく外れていた。角度の問題や、本田が狙っているコースの問題(「とりあえず枠の中」ではなく厳しいコースを狙っていれば当然外れる確率も高くなる)もあるんだろうけど、去年のカタール国際ユースではこれぐらいの決めてなかったか?今の名古屋の環境で本田の左足が錆び付かないことを祈るばかりだ。そう言えば、前に本田のFKは特別指定選手時代に「ウェズレイ直伝」って話を聞いた気がするけど、目の前にいい手本がいたりするとまた伸び方も違うんだろうな。

 試合は結局そのまま1-0で終了。選手の能力からすれば順当な結果だが、もう少しチームとしてまとまって戦えれば、もっと差がついていてもおかしくなかい試合だった。トップチーム同様、パスが3本4本とつながる「流れるような攻撃」はサテライトでもついに見ることが出来なかった。

 この試合、試合とは別に俺の中で印象に残ったのは、二試合連続で遠征に帯同しベンチ入りしながら出場機会のなかったセバスティアン。チームのリズムが良くない時間帯に、しばし相手のプレッシャーを受けてボールを奪われていた吉村に代えて投入し、中盤の底でいったんボールを落ち着かせてゲームを作らせても面白いかとも思ったが、セバスティアンはそんなに「使えない」選手なんだろうか。この冷遇っぷりを観ていると来シーズンが心配になる。この日出場機会のなかった西川も然り。本職ではない上、前日の試合にも(途中)出場し、後半ほとんど上がれなくなっていた山口Kに代えてすら入れられないほど、彼は試合に出られるレベルに達していないのだろうか。
 新監督やら新外国人やら移籍やら新加入やらで、名古屋サポにとっては浮ついた季節がまたやって来るが、一方ではその分だけ厳しい評価が待ち受けている人間もいるということだ。それを思うとこの時期のサテライトはなんだか切ない。
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by tknr0326g8 | 2005-10-23 23:34 | Game Review
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