Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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Jユース サハラカップ 対川崎 2-1 (得点:吉田、福島) @麻生G
 麻生グラウンド入口で配布されていたメンバー表に目を通した時、まず気が付いたのは青山の不在だが、よーく目を凝らして見ているとそれ以上に軽く衝撃的だったのがこの表記―

位置 番号  選 手   生年月日(年齢)   身長/体重   前所属チーム
                   ・
                   ・
DF  23  三宅 徹  1989/09/21(16)  188/73   名古屋グランパスエイト

 なにが凄いって、データの打ち込みミスでなければ・・・三宅の身長がまた1㌢伸びてる!!!
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 青山の他に上村、市川の主力3年生がベンチにも入らず、中田健が今日も客席の後方でビデオ撮影係を拝命している名古屋のスタメンは、こんな感じ↓

       久保
 花井         新川

   唐沢     福島
       吉田

清水  森本  三宅  根津

       長谷川

 試合は前半から個々のプレーヤーの能力に勝る名古屋のペースで、DFラインを中心にしっかりとボールを動かしながらSB、ボランチを経由してビルドアップする名古屋本来のスタイルだ。「勝負」という面では、特に新川がポイントとなり福島、根津が絡む右からの仕掛けが目立つ。だが川崎を相手に余裕があり過ぎるのか、全体的に一旦しっかりとボールを止めて、そこからさらに状況判断でワンテンポ置いてパスを出すといった感じの名古屋の攻撃は、速い攻撃へとつながるケースは稀で、中盤あたりから激しくプレッシャーに来る川崎ディフェンスを前になかなか思うようにはシュートまで辿り着けない展開。名古屋のサッカーが旧来の高校サッカーに見られがちな闇雲に前に蹴り出してフィジカルでゴリ押しするだとかそういう方向性でないことは確かだが、今後はコンビネーションの確立と合わせて判断の早さが課題となってきそうだ。

 そんな中で目立っていたのは、アンカーに入った吉田と右MFに入った福島。吉田はDFラインからボールを引き出して、通常のポジションであるCBの時に実証済みの「両足で強く正確なボールが蹴れる」キックを武器に両サイドへとボールを配給し名古屋の攻撃にリズムを作り出す。何度かプレッシャーを受けてボールを奪われ危ないシーンも作ったが、ベンチの指示もあって途中からは修正していた。福島は抜群の運動量でボランチの位置から前線までを幅広く動き、右サイドでやや窮屈そうにプレーする新川をフォローするようにそれを追い越して前に飛び出したり、ドリブルで突っかけてミドルシュートを放ったりと、ボールとゲームは支配しつつも若干停滞気味な名古屋の攻撃を「前へ」進める変化を与えていた。

 名古屋の守備はFWの久保以下が相手DFラインには自由にボールを持たせて、ボランチやSBに入ったところでプレッシャーを掛けに行くことを徹底している。なんとも落ち着いた戦い方。これに対して川崎は次第に中盤を省略してDFラインから前線にロングフィードを入れ、そこで基点を作る戦い方に方向転換(ひょっとしたらそれが本来の戦い方かも)してきたが、むしろこうなれば名古屋にとっては楽で、それほど大きな選手がいるわけでもない川崎の前線へのロングボールは三宅がことごとく跳ね返す。三宅はその体格からして既に「完成形」と思われがちだが、現実問題として彼はまだ1年生だし――1年生にしてはズバ抜けたレベルだとは思うけど――おそらくこれから様々な経験を積むことによって日々足りないものを補っていくような、改善・成長の余地を多く残したプレーヤーだ。しかし正直な感想として今日の相手は三宅の敵ではなかった。試合が進むにつれ相手は三宅を避け、サイドや森本のところにポジションを取り始めた。
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 そして川崎の攻撃を凌いだ名古屋に待望の先制点が生まれる。右サイドからの崩しだ。この試合やや右サイドに張り出してポジションを取っていた新川が珍しく中に絞ってポジションを取り、右サイド(根津?)からその新川へ入れたグラウンダーのボールを新川がスルーしてウェーブの動きで前方へ→すると新川の裏にいた花井がこのボールを受けワンタッチで前方に抜けた新川に通す→そのパスを受けた新川がペナルティエリア内でドリブルで仕掛け、相手DFのやや強引なチャージに待ってましたとばかりに倒れてPK獲得。主審によっては流された可能性もある微妙なプレーだったが、倒れ方含めて新川の方が一枚上手だった。このPKを吉田が冷静に蹴り込んだ。
 この試合での新川は往年のピクシーが左サイドでそうしていたように、時としてゲームの流れから外れてやや右サイドに張り出す形でフリーになっていることが多かった。このフリーの新川に早いタイミングでボールが渡って勝負を仕掛けられればチームとしてももっとチャンスを作り出せたのだろうが、新川にボールが渡る頃には対面する相手の左SBを初め川崎の守備が陣形を整えていることが多かった。あとはベンチからも時々指示が出ていたが、新川をDFラインの裏に走らせるような攻撃も前半はチームとしてなかなか実践できていなかった。新川がボールに触る位置は全般的に低く、そんなこともあってかいつも見られるような独特のターンを織り交ぜてヒラヒラと相手を交わしていく華麗なドリブル突破は影を潜め、シンプルなボールの捌きに終始していた感じだった。高円宮杯の時にも書いたが、俺個人の考えとしては、新川にはもっと自由にプレーさせた方が彼の特徴は生きると思う。自由というのは好き勝手にとか我侭にという意味ではなくポジション的にもっと流動性を持たせてという意味で。
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 結局前半の名古屋の得点は吉田のPKによる1点のみで、一方の川崎はロングフィードに対して相手FWがサイドに流れるようになってから、何度かそこを基点にサイドを破ってクロスを上げるようなシーンを作ったが名古屋のゴールを脅かすようなシーンはないまま、前半は1-0と名古屋のリードで終了した。

 後半がスタートすると、グループリーグ勝ち抜けに向けても後がない川崎が前から前からプレッシャーを掛けてくる。前半とは打って変わったこの川崎の戦い方に戸惑ったのか、それとも川崎の勢いに圧されたのか、後半立ち上がりの名古屋は守勢に回り、危ない位置でボールを奪われてはシュートまで持ってこられるシーンが続く。
 しかしこれを乗り切ると名古屋も徐々に落ち着きとペースを取り戻し始めた。前線で、高円宮杯あたりから好調を維持している(プチ覚醒した?)久保が身体を張って相手DFに競り勝ちボールをキープできているのも効いてきている。もっともこのレベルの相手(CB)であれば、恵まれた身体を持つ久保が競り勝てて当然といった見方も出来なくはないが・・・。図らずも久保に対してベンチから出た「点の取れるポジション取れ」という指示通り、あとは得点という結果を残して欲しかったところだったが、サイドからまともなクロスが上がること自体が少なかったこの試合では仕方ないかもしれない。

 そしてそんな試合の流れから名古屋に追加点が生まれる。左サイドから、右ワイドにポジションを取っていた福島に長いサイドチェンジが通る。福島は対応に来た相手DFをドリブルで振り切って縦に抜けさらに中に切れ込むと、PAの外辺りにポジションを取っていた花井に戻す。その花井がまたしてもワンタッチで絶妙なワンツーを福島に返し、PAの中でそのリターンを受けた福島がゴールネットを揺らした。1点目の時に劣らぬキレイな崩しとゴール。
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 点差を2点とした名古屋は、ベンチの指示通り後ろをしっかり守って「前3人で」攻めることを意識したカウンターだけに終始するのかと思われたが、川崎がさらに前掛かりになったことで前方にスペースが出来、むしろ両SB(特に清水)による攻撃参加が目立ち始めた。もちろんこれは相手にボールを奪われれば自陣にスペースを空けることも意味しているし、試合が進むに連れ選手達の足が止まりはじめた名古屋は、前線と最終ラインの間が空き始め中盤に大きなスペースが出来始めた。川崎はここをカウンターで突いてくる。
 選手交代、唐沢→土屋、そして足の攣った花井→酒井。ポジションの変更はなし。
 そんな名古屋にあってはDFラインの前で壁のように立ちはだかる吉田が、圧倒的な強さを誇るハイボールの競り合いはもちろん、重戦車のような寄せで中盤で広範囲に渡りクサビのボールを潰しまくるが、川崎のカウンターを前に名古屋は徐々にPA近辺やCKといったセットプレーを連続して与えるようになる。そして終了間際CKのこぼれ球を再度放り込まれて、DFがこのボール処理に手間取った所をPA内左サイドからゴール右上隅に豪快に決められ1点を献上。
 意気上がる川崎とは対称的に、チーム全体にガクッと来た雰囲気と若干の動揺が走ったようにも見えたが、残り時間が少なかったこともあってか名古屋は落ち着いてボールを回しながらカウンターを狙い残り時間を危なげなくやり過ごした。

 グループリーグ(グループE)三試合目にして初勝利。グループ首位の磐田とは勝ち点で並んだ。残すはホームでの三試合。上手く戦って決勝トーナメント進出(上位二チーム)を決めて欲しい。あとは名実ともにこのチームの中心となりつつある吉田を一日も早くトップチームで見られることを期待したい。
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by tknr0326g8 | 2005-10-30 23:13 | Youth
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