Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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第30節 対大宮 2-3 (得点:秋田、鴨川) @スカパー
 ここ最近の名古屋の戦い方を観るにつけ、勝ち負け以前に観戦意欲が全く湧いて来なかったおかげで、埼玉まで出掛けて行って酷い試合見せられずに済みました。(笑)

 チームを応援することが一義的な目的ではなく、ましてマゾでもアンチもない俺にとって、名古屋の酷い試合を見せられるほど苦痛なものはない。相手構わず自陣に引き篭もって、後ろ足に重心が掛かったまま、攻撃(マイボール)になっても中盤からは誰も前に出て行かない。そして中盤からゲームを組み立てるわけでもなく、セーフティーの名の下に後ろからFWにロングフィードを放り込むだけ。

 リスクを恐れた消極的な戦い方はベルデニックの一年目(2002年)のようだ。

 闘莉王の言うところの「腐ったサッカー」がそこにはある。いくらチーム状態が悪く、その中で(J1残留に向け)勝ち点を取っていかなければいけない状況であるとは言え、まがりなりにもお金を取って試合を見せている以上こんな戦い方をしていいはずがないと俺は思うし、そのサッカーの先に未来に繋がる何かがあるとも思えない。それとも後になって「チームはこの戦いを通して我慢強さを身に付けた」とでも言うつもりだろうか。当時の山口素がそうであったように、最近は藤田のコメントにも(監督の決めたチーム方針には従うが)そのサッカーに対する違和感のようなものが感じられるようになった。

 じゃあそんなチームがていよく試合開始数分でセットプレーから先制して、その得点を守り切れるのかと言うと、決してそんなことはない。結局はいずれ訪れる「失点」の時を引き篭もって待っているだけだ。そこには組織も気概も(90分間持続する)集中力もない。案の定この試合でもチームは前半終了間際にPKで同点に追いつかれると、後半にはあっさりと逆転を許した。

 ディフェンスが拍子抜けするほど単純なミスからいとも簡単に瓦解していく様はJ開幕当初のようだ。

 そんな、良く言えば慎重、悪く言えば消極的なサッカーをしなければならないほど、名古屋は(他のJ1チームに比べ)戦力的に劣っているのかと言えば、決してそうだとは俺には思えない。確かに、これまでこのチームを牽引してきた強力な外国人アタッカーはこのチームにはいないし、主力も代表キャップを持ちつつもピークを過ぎたベテランと(年齢的にはもうそんなこと言ってられないが、特に精神的に)未成熟なプレーヤーで占められている。しかし今の名古屋は質的にも量的にも前任のネルシーニョが「優勝するために」かき集めた(残留争いをしているようなチームと比べれば)恵まれた戦力を持っていると俺は思う。

 そんな(そこそこの)タレント達がピッチ上でバラバラに存在する様はミルン時代のようだ。

 ズデンコ時代の攻撃に、J開幕当初のディフェンス、それにミルン時代の一体感のなさが加わるんだから、今の名古屋は相当なツキにでも恵まれない限りJ1チーム相手に勝てるはずがない。まあこの大宮戦に関して言えば、TVでリプレー見てたら入っているように見えた藤本のFKがノーゴールになったのはラッキーで、それでも勝てなかったんだが・・・。ツキということで言えば、渡邊が久永に与えたPKは時間帯を考えても痛かったしアンラッキーな面もあったが、後半同じようにPA内で渡邊が久永を倒したプレーはかなりPK臭かったから差し引きゼロだ。

 一応記録のために書いておくと、スタメンは、

        豊田
            クライトン
      藤田

渡邊   ヨンハッ  吉村   中村

    古賀  秋田  大森

         楢﨑

 天皇杯では、大きな実力差があるアローズを相手に高い位置をキープしていた両サイドも、大宮のSHに対応するするため、守備になると結局こんな感じ↓でほぼ5バック状態。

       ●    ●

 ●    ヨンハッ  吉村    ●
渡邊  ●        ●  中村
    古賀  秋田  大森

 これでもし相手のSBがオーバーラップしてきたらどうやって守るつもりだったんだろうか。率直な感想として個々のプレーヤーのレベルでは大宮よりも名古屋に分があるはずだから、4-4-2の大宮に対しては名古屋も4-4-2にしてガチンコでぶつかれば、チーム状態は悪いながらも勝機はあっただろうと思う。事実、(得点経過や試合の流れという要因はあるにせよ)後半4-4-2にシステム変更してからの方がまだサッカーになっていた。そもそも完全に受けに回って、中村や渡邊にこんな低い位置で守備(プレー)させてどうしようというのか。それでいてボランチは二枚ともボールを落ち着けられるタイプではない守備的なプレーヤーだ。

 ちなみに4バックにしてからはこんな感じだった↓

     杉本   鴨川

        藤田
   本田       中村
        ヨンハッ
渡邉             大森
     古賀   秋田

        楢﨑

 これまでそのキープ力を活かして中盤をひとりで切り盛りしていたクライトンを前線に上げた戦い方は、中盤を全く作れないマイナス面だけが目立ちJ1相手には通用しなかった。そしてそのクライトンが負傷退場の憂き目にあった試合は全く見るべきもののないまま終了した。これだけ観るべきものがない試合も珍しい。最後には古賀を前線に上げパワープレーを仕掛けたが、古賀を上げるならなんで豊田を下げたんだと。それに杉本を入れるなら中村に代えて投入すべきだった。

 そんなチームとしてはバラバラな状況の中でも選手達は全力で戦っていた・・・のであればまだ救いようがあるが、集中を切らすは、足止めて傍観者になり下がってるはじゃ話にならない。選手の立場からしてみれば、チームがこんなバラバラな状況じゃ怖くて(湯浅健二が言うところの)「後ろ髪引かれないランニング」がままならないのは分からないではない。しかし自分がボール奪われてカウンター受けてるのに、追っ掛けもせずボーっと突っ立てることに言い訳は存在しない。

 やる気をなくしているのか、それともどうしていいのか分からないのか、時間を追うごとに精彩を欠いて行った主軸の生え抜きプレーヤー達。先制点を挙げた秋田やこの日も試合を投げず常にその場で自分に出来ることを考え続けた藤田といった最後の拠り所となる選手達の影響力も今のチームには及ばなくなりつつある。このまま行けば、相当な運にでも恵まれない限り、間違いなく残り試合に全敗するだろう。あとは下位チームが勝手にコケての他力残留を願うのみだ。(例えば柏が残り4試合で3敗以上すること)

 次節の対戦相手は初優勝に向けて首位を走るガンバ。ただでさえ難しい相手だが、間違いなく言えるのは、今のように「受け」に回っていては確実にやられる相手だということ。いつかは崩される(ただ引いて守っているだけの)守備を敷いて「座して死を待つ」ぐらいなら戦って散れと。それぐらいの気概を持って戦ってくれ。そうすれば、今の名古屋にとってはどちらかと言えば組しやすい3バックのガンバ相手に万に一つの可能性ぐらい見出せるかもしれない。
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by tknr0326g8 | 2005-11-13 03:38 | Game Review
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