Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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第32節 対東京V 0-0 (得点:なし) @味の素スタジアム
 関東在住の俺にとって、神戸はともかくレイソルとヴェルディが残留争いをしているこの状況は非常に芳しくない状況だ。柏サッカー場(どっちにしろ来年は出入り禁止か?笑)のあのピッチの近さも、毎年いい席を譲ってもらっているヴェルディも、どちらも失うにはあまりにも惜しい。というわけで今年もメインスタンドからの視界良好な観戦となりました。

 試合前に目の前で繰り広げられるヴェルディのアップを観ながら、時々選手の顔がアップで映されるヴィジョンに目を移すと、選手達の表情が若干こわばっている。おまけに戸川(二試合)と前節の浦和戦で退場喰らった林、平本が出場停止。大丈夫か、このチーム。とは言え、前節首位ガンバに勝った名古屋も人のこと心配してられる状況じゃない。

 名古屋は前節負傷退場した大森にドクターストップがかかり、その試合でサブにDFがいなかったこともあり今シーズン初めてDFラインに入ったヨンハッがこの試合でも引き続きDFに入る。確かにヨンハッはもともとマンマークには定評があり、前節もポジションを移した最初こそバタバタしていたが後半は安定したパフォーマンスを見せていた。勝っているチームを動かさないのも定石通りだ。しかし、俺はヨンハッの能力を考えれば1ボランチのポジションに戻すべきだと思う。ヨンハッもそのために新潟を出てきたんじゃないのか?俺個人の思いとしては、その特徴を考えれば1ボランチ(アンカー)でなければ前も書いた通り「仮想・パナディッチ」としてリベロでプレーさせてみたいのだが、多分中田監督は秋田のリベロ起用を動かすことはないだろう。まあ他に使える本職のDFがいないのであれば仕方ないが・・・古賀は怪我でもしているのだろうか、それとも大宮戦で犯した決定的なミスが原因で干されているのか。どうしてもいなければ、いっそユースの吉田でも使ってみたらどうだ?代表(U-18)の最終メンバーからも漏れたことだし、体格だけ見ればトップの選手と全く遜色ない。それに大分の福元で出来るなら吉田だって出来るだろう。(そう言えばユースがサハラカップで決勝トーナメント進出を決めてその初戦が12/10と日程に間があるからか、今日は神戸さんがチームに帯同していたようだ)
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 名古屋の基本的なポジショニングはこんな感じ↓。前節(TV画面越し)と比べると本田が若干引き気味で、藤田が上がった時はその後ろのスペースをケアしながら、どうやらボックス型の中盤を敷いてくるヴェルディの二列目(右)の小林大悟を基本的に見る役割も任されているようだ。

         鴨川
    クライトン
            中村

藤田   本田    吉村    角田

    井川   秋田   ヨンハッ

          楢﨑

 戦い方はガンバ戦とほぼ同じだが守備面では若干慎重だ。ヴェルディの個々の選手達にテクニックがあることもあって、ある程度パスを回されることも想定してか、相手ボールになると早々と引いてスペースを消し、ガンバ戦同様ワシントン、ジウという2トップを徹底的に抑える。そしてこの試合を振り返る上で欠かせない要素が、接触プレーをほとんど取らなかった主審。最終ラインやサイドでの1対1でも前節同様かなり激しい対人守備で臨んでいた名古屋にとって、これはかなり有利に働いた。

 攻撃は相変らず奪ったボールを余計な手数を掛けずにシンプルに前に蹴り出すもの。たまにクライトンがボールに絡んだ時にはそのキープ力に対する信頼感からか藤田、本田、角田の後ろからの押し上げもあり、パスをつなげてシュートまで持ち込めるシーンもあるが、それ以外はよっぽどヴェルディのDFがポカでもやらかさない限りチャンスに結び付く気がしない。確かに本職のDFが複数人出場停止で本来のポジションでない山田卓也がCBを務めるなど、ヴェルディの最終ラインに不安要素はあったがこれでは・・・。

 互いにやや慎重ながら、ヴェルディの方が若干多くチャンスを作り(名古屋が迎えた決定機はクライトンが持ち込んで→藤田→鴨川と渡り強引な突破から放ったシュートシーンぐらい)前半は終了。
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 後半名古屋はクライトンを下げ杉本を投入。前半途中でクライトンが中田監督に呼ばれて話をしていたが、もっとヴェルディDFの裏を狙わせたいということか。名古屋の攻撃がよりいっそう単調にならなければいいが・・・と思っていると、さっそく勢いを増したタテパスがヴェルディDFの裏目掛けて飛び交い始めた。俺が監督なら、中村をベンチに下げてクライトンを中村の所に一列下げ杉本投入するけどな。まあ名古屋の中でクライトンだけは前半から徹底マークに遭っていて、ボールを奪われてそこからカウンターにつなげられたりしてたから、それが怖いというのもあったんだろう。それなら安全に蹴り出しておいた方が良いという判断。

 後半開始からしばらくしてヴェルディが名古屋のタテ一本攻勢をやり過ごし試合が落ち着いてくると、今度はヴェルディが反撃開始。二列目の小林大悟と玉乃が前半とは打って変わってガンガンドリブルで仕掛けて名古屋の3バックのサイドのスペースを突いてくる。この試合名古屋の両アウトサイドである藤田と角田は主に4バックのヴェルディのSBに対応する形だったから、早いタイミングでここで勝負仕掛けられるとちょっとキツイ。

 それを凌ぐと名古屋も何本か速攻を繰り出し、意外とボールの収まりが良い鴨川のポストを経由して角田が右サイドをスピード溢れるオーバーラップで駆け上がって、前半のクライトンの時とは違って「2トップ」という趣になった鴨川、杉本の大卒ルーキーコンビにラストパス(クロス)を供給するようなシーンを演出する。この右サイドからの速攻はこれまで左サイドに偏りがちだった名古屋の攻撃に見えてきた一縷の希望ではあったが、ラストパス(シュート)が雑なのと前線での動きが整理されていないのとでなかなか決定的なシュートを放つまでには至らない。後半の名古屋は何本かの枠内シュートを放ったがそれでもヴェルディのGK高木を慌てさせるようなものは皆無だった。
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 と、そんな応酬を続けていると、時間が進むに連れて両チームの中盤の足が止まりだした。ヴェルディは後ろからワシントンにボールが入り出す。名古屋としてはセカンドボールを拾って左サイドの藤田と本田のところで落ち着けたいところだが、ヴェルディの選手達も気合を見せ激しい当たりで何度となくこのラインを寸断する。そして町田、森本と前線の選手を次々と投入してくるヴェルディに徐々に押し込まれ始め跳ね返すだけになりつつあった名古屋は、カウンターから前線で鴨川に代わって入った豊田と杉本による単独突破に頼らざるを得ない状況へと陥っていく。しかしかつての「リーグ最強」と謳われた外国人2トップならともかく、完全なレギュラーですらないこの2トップがやすやすと破れるほどJ1のDFは甘くない。

 結局名古屋は終了のホイッスルまで辛抱強く、最後は「ワシントン、ワシントン、ワシントン」のヴェルディの攻撃を跳ね返し続け、17歳の切り札・森本にはこれといった仕事もさせないまま、0-0で試合を終えた。しかし名古屋にとって守り切ることは出来たが攻撃は完全に尻すぼみだったのも事実。カウンターから確かに中田監督がことあるごとに言っている「シュートを打って攻め切る」姿勢は見えたが、その分慌てすぎな印象もある攻撃は時として雑なプレーが目についた。
 それにしても名古屋のこの戦い方はもうちょっとなんとかならないだろうか。今日のチケットはもらいものだから良かったが、この戦い方に指定席のチケット代はちょっと出せない。勝ち点1をもぎ取ってJ1残留を確定させたこと、結果的に失点を0に抑えたことは評価してもいいが、手負いのヴェルディに対してこれだけ「受け」に回らなければならないほど名古屋は弱いのか。最初から「引き分けでもOK」というゲームプランがあったのか、それとも途中でそれに切り替えたのかは定かではないが、交代にしても、中盤の足が止まってるなら、最終ラインで耐えてひたすら終了のホイッスル待つだけじゃなく、ボールが動かせて前にも出て行ける山口Kを投入して中盤の動きを活性化するとか出来なかったのか。
 とりあえずこの引き分けによってJ1残留が確定したことだし、藤田の言うようにこのメンバーならチームとしてひとつ上のサッカーを目指していかなければいけないと俺も思うし、それが出来ないとチームも選手も向上していかないだろう。
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by tknr0326g8 | 2005-11-24 05:40 | Game Review
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