Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
カテゴリ
最新の記事
以前の記事
第33節 対新潟 0-1 (得点:なし) @BS
 「危険を冒さないサッカーは塩とコショウのないスープのようなもの」
というのはオシム語録を世に広めるキッカケとなる名セリフのひとつだが、今の名古屋はまさしくそんな言葉がピッタリのチームになってしまったようだ。ここの所しょっちゅうそんなことを書いている気がするが、塩もコショウもないスープを飲まされ続ける観客はたまったもんじゃない。かつて極度の外国人依存と言われた名古屋のサッカーは、例えるなら化学調味料たっぷりのスープといった趣で、それを排した今は単に味気のないスープに成り下がってしまった。チームにとって基幹となるべきダシ(藤田や楢﨑や秋田)はあると思うんだが、その上澄みは他の選手達のレベルアップにしてもゲーム中の戦術的エッセンスとしても一向に加えられる気配がない。

 どこからそんな自信が湧いてくるのかサッパリ俺には理解できないが、「攻撃的な意識で勝ちに行くという」(中スポ)という中田監督の威勢のいい発言に反して相変らずな内容のサッカーに、TVの前の俺は前半だけですっかり眠くなってしまった。結局のところクライトンのいない名古屋の攻撃は大宮戦(前半での負傷退場後)、ヴェルディ戦(後半)、そしてこの新潟戦と全く実を結ぶ気がしないのが実状だ。
 初出場から二試合連続ゴールという鮮烈なデビューを飾った鴨川と、ライバル中山の加入という刺激もあってかその能力を試合の中で発揮できるようになった二年目の豊田という2トップは確かに新鮮ではあったが、後ろからタテ1本を放り込むばかりの今のチームにあっては彼等をどう使っていくのかが見えてこないまま、時として前線で動きが被ったりポジションのバランスが悪かったりと、攻撃は全くと言っていいほど形にならなかった。そもそも試合の流れの中で若い2トップが前方で孤立しているようではどうしようもない。これは新手のFW育成方法ですか?
 挙句残り15分となったところで豊田をベンチに下げ本職ではないDFの増川をトップの位置に入れてのパワープレーを指示する始末。勝ちに行くための秘策とでも言えば聞こえはいいが、せっかく与えた若手への機会を奪ってまでやる戦術かこれは。来シーズンは増川をFW起用してくんですか?来シーズンにつなげるとか何とか言いながら、こんなサッカーの先に何かが残るかどうかに関して俺は限りなく疑問だ。

 それともチームはシーズンオフの補強で外国人アタッカーをまとめて取ってきて今日の鴨川と豊田のポジションにそのままはめ込む方針を固めたのだろうか。それならまだ話は理解出来る。チームの方向性として、自陣ゴール前に人数を掛けてとにかく守りあと(攻撃)は前線の選手に任せるっていう方向性を目指しているということなら・・・。そういう戦い方を志向しているなら、今は前線のタレントが不足していて結果は出ていないが、シーズンオフにちゃんとした補強すれば形にはなるだろうし、今はその準備としての役割を果たしていると言っても差し支えないだろう。人数掛けて守って前に蹴り出す練習。それならそうと早く言ってくれないと。

 だったらとっととワシントンとエメルソンをセットで獲得して来いよ。

 というわけで、後半が始まる頃には俺の関心はユースの青山が出場しているU-18アジアユース一次予選のネット中継へ。先のU-17世界選手権でベスト8に入った難敵・北朝鮮を相手に日本は苦しい展開を強いられながらも、プラン通りに後半ラスト10分で勝負をかけ、ロングボールに対してマイクのポストプレーから交代出場の安田(G大阪ユース)が北朝鮮DFの裏に抜け出して決勝ゴールを決めるという大仕事をやってのけた。全盛期のギッグスがよくああいうゴール決めてたよなぁ~、しかも試合後のコメントがステキ過ぎ!(笑) 青山はこのチームでの定番となった「守備的ボランチ」の役割を普段の三割増ぐらいの集中力で(笑)全うした。
 ここ何代かのこの年代の代表チームと比べてもこのチームは小粒な印象が拭えないが、今後この大会を欠場した森本や山本といった絶対的なタレントが復帰してきて、下の年代からの押し上げや今はまだ高校生の選手達がプロに入って成長することでチームとしても強くなっていければいいと思う。青山もこの先のアジアユース本大会、そしてワールドユースまでレギュラーを維持するためにはトップチームに上がっての一層の成長が必要となるだろう。この年代ではトップレベルの経験を積むことで狂ったように成長する選手もいるし、その意味ではボランチに(レベルはともかく)多くの人材を抱える名古屋で青山に出場機会が巡ってくる可能性が限られることを考えると試練ではある。そして俺は青山に一番欠けている要素は実はメンタル面だと思っているので、それが名古屋というチームでどうなるかと考えると若干不安がないわけでもないが・・・。

 で、何の話書いてたんだっけ?(笑)
 ああ、新潟とのホーム最終戦ね。一応記録のためにスタメンを書いておくと、こんな感じ↓

      豊田   鴨川


           中村
 藤田  本田         角田
         吉村
   井川   秋田   ヨンハッ

         川島

 前半は、孤立した上ボールの収まりが悪い前線の二人に対して藤田や本田が絡むことで何度か人数を掛けて押し込む時間帯を作ることも出来た。しかし連戦の疲労からか本田あたりがいつもと比べればややプレーに精彩を欠きミスも目立つ。正直これは(本田に代えて)初出場となる井上の登場もあるか?と予感させたほどだ。後半になると時間を追うごとにさらに名古屋の攻撃は停滞し、さらにアンデルソン・リマの職人芸とも言えるFKで先制され新潟に守る意識を与えるともはや打つ手なし。途中本田と藤田がポジションを入れ替わり、中田監督の試合後コメントによれば本田によるサイドからの崩しを意図したようだが、藤田がボールに触る回数が逆に減ってしまいった。結果としてボールも有効に動かせなくなり、本田もサイドでポイントとなり切れない。このポジション変更は明らかに失敗だった。こうなると頼みは中村の一発だが、さすがにボールが渡れば随所にキレのあるプレーを見せるものの、新潟の守備がブ厚い上、最後の所で精度を欠いてチャンスには結び付けられない。

 先行した新潟は高校生ながら名古屋相手にそれなりのプレーをしてしまった田中に代えて岡山を投入。これは反町のプラン通りかそれともファンサービスか。そして名古屋はそんな岡山に交代直後ポスト直撃のあわやというシュートを喰らう有様。(3トップ気味に)2トップと絡む役割を担うはずの新潟の岡山と名古屋の中村。プレーヤーとしての特徴は違うが「10回ボックスに飛び込んで1回ビッグチャンスが来るかどうか」と考えてそれを繰り返す岡山と、「10回同じプレーを繰り返したら相手に読まれる(警戒される)から」と満を持して決定的な1回の飛び込みに賭ける中村。俺は中村が第7節に日立台で決めたようなゴールを決める姿を見たいんだが・・・。

 名古屋の反撃の一手は上で書いたような増川を投入してのパワープレーのみ。しかしチームとして全くそれに意思統一が図れていないのと、193cmの増川がやすやすとヘディングの競り合いに負ける姿は逆に落胆を誘うものでしかなかった。増川の高さを生かすようなボールがそもそも入らないし、その周りの選手達の動き出しもギクシャクしている。途中サイドに流れた増川の足元にパスが出て増川がフェイントを織り交ぜたドリブルで仕掛けて中に切れ込んだシーンなんかは、観ている側の感覚としても期待よりも苦笑や興味本位といった感じだった。
 例え1万人を割りそうな観客しか集まっていなかったとしても、ホーム最終戦で交代枠を残したまま手をこまねいている、機能しないパワープレーがポロリと上手く行く瞬間を祈るように待ち望んでいるだけの姿勢は、プロとしてちょっといただけないものだったと俺は思う。最終ラインを一枚削って中盤なり前線の人数を増やして勝ちに行く姿勢を見せるべきだったと。まあそもそも新潟のあの布陣・やり方に対応するなら、俺なら早い段階で4バックに切り替えるわけだが。最後は3バックの一角のヨンハッがボールを前線まで持ち出して攻撃に参加するような諦めない気持ちを見せてくれたことだけが救いだった。

 奇しくも最終節の相手は冒頭で語録を引用したオシム率いる千葉。相手は優勝が懸かっているが、今年タイトルを獲った彼等がそれに舞い上がる可能性は低い。すなわちメンタル的には最上級のパフォーマンスを出してくるだろう。今日試合での名古屋のパフォーマンスを見る限り形勢は明らかに不利だが、一度フクアリ見てみたいので来週は曽我へ参戦します。またしても頂きもののチケット(メインスタンド)ですが(笑)。せめて往復の交通費1,900円を無駄に感じさせない試合してください。フクアリと千葉のサッカーで元が取れたとかいうオチはなしで。

 というわけで、一年間の集大成、日頃のご愛顧への感謝を込めて・・・というわけではないんですが、今俺の手元に頂きもののチケット(ジェフシート)が一枚余ってます。たまにはメインスタンドで観てやろうかなという方で、千葉サポの間で肩身の狭い思いをしてもいいという気概のある方、ご連絡ください。1名様限り有効です。
[PR]
by tknr0326g8 | 2005-11-27 23:31 | Game Review
<< 第34節 対千葉 1-2 (得... 2005年のランクル賞は中村直志 >>