Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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選手紹介#4 「中西哲生の再来」 吉村圭司(25)
 とにかくサポーターには人気がある男である。労を惜しまない献身的なプレースタイル、小気味良い動きは、見ている側には心地良く人気が出るのも納得できる。そんな吉村がチャンスを掴んだのは2003年のことだ。
 2002年のシーズン終了後、チームの中心であり元日本代表の山口素弘に戦力外が言い渡された。年齢から来る体力面での衰えが、中盤での(特に守備における)機動性を重視するズデンコの構想との間にズレを生じさせたためだった。そこで白羽の矢が立ったのが、ユバーシアード代表として愛知学院大学から入団して一年を迎えた吉村だった。
 吉村は持ち前のフィジカルの強さ、メンタルの強さ、高い機動性を生かして、ズデンコサッカーの申し子となった。中盤での忠実なチェーシング、機を見た前線への飛び出しが吉村のセールスポイント。これがズデンコのサッカーにピタリとはまった。ズデンコの時はそれだけで良かった。
 しかしそんな吉村に転機が訪れるのはネルシーニョ就任後のこと。ズデンコの時は中盤で相手をフリーにしなければOKだった。それによってある程度限定された相手の攻撃(中へのボール)は最終ラインかGKで跳ね返す。攻撃も長いボールが(自分の頭を越えて)トップに入る。中盤はそこに向けて押し上げて行くだけだった。ネルシーニョは中盤でのボール奪取と中盤の底からのゲームメークを求めた。吉村は怪我人事情もあって引き続き先発で起用されたものの、タテにボールが入れられない。タテに出したボールはことごとく相手に引っ掛かった。ディフェンス面でも1対1の対応にモロさを見せる。ボールを取りに行けば交わされる。特にテクニシャン系の選手に対してはことごとく振り回された。(一番記憶に新しいところでは、ナビスコカップのグループリーグ最終戦でジュビロの前田の切り返しにものの見事に引っ掛かり、そのままミドルシュートをぶち込まれたシーン) 危険なゾーンでのファールの数も急増した。「パスセンスの欠如」「1対1の弱さ」という徐々にその能力の「限界」が顕になってきた。
 2ndステージ、ブラジルからボランチにクライトンが加入し、前線へのパスの供給はクライトンの仕事となった。そのクライトンのパートナーとして主にその後ろのDFラインとの間のスペースのカバーを担当している。しかし、J1の優勝を狙うチームとしてはやや物足りない感じは否めない。「汚れ役」「汗かき」=「マケレレ」と言えば聞こえは良いが、マケレレはタテにパスを通せてこそのマケレレなのである。
 
 では、吉村にはこの先未来はないのか。

 かつて、名古屋に同じような特徴を持った選手がいた。決して個人としての能力は高くなかったが、運動量と献身的なディフェンスを武器にベンゲルに重宝された中西哲生だ。ベンゲルは中西を主に勝ちゲームの後半途中から二列目(岡山・平野のサイドハーフ)のディフェンス強化(中盤の運動量アップ)と前線のスペースへの飛び出し専門のスーパーサブとして起用した。吉村にもこれが出来るはず。今のシステムで言えば勝ってる試合で直志に代えるイメージか。3ボランチ気味にして前からチェーシングしつつ、機を見てボックスに飛び出すみたいな役割。実際吉村みたいなタイプがサブにいるとかなりゲームが締まるよね。後半途中からのテコ入れにもなる。
 あくまでスタメンにこだわるのであれば、その集中力と走力を生かして3バックの真ん中でカバーリング専門のリベロへのコンバートをおススメする。これも中西哲生がJ2川崎フロンターレへの移籍後の晩年に辿った道ではあるんだが。
 そんな「中西哲生の再来」吉村がどこまで高い意思を持ち続け課題をクリアしていけるか。それはそれで楽しみではある。チームには岡山のような例もあるのだから。
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by tknr0326g8 | 2004-09-25 23:58 | Player's Profile
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