Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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ユース関東遠征 対駒沢大学 @駒沢大学グラウンド
 去年に続き二年連続で行われることになった名古屋ユース・春の「多摩川」遠征。これが恒例化してくれれば、俺のような東京在住の名古屋ファンにとってはその年の「ユース初め」として絶好の機会となるんだが・・・。まあそうでなくても、名古屋ユースの選手達にとって、去年の大学チャンピオンでもある関東大学リーグの雄・駒沢大学と試合を出来ることは貴重な機会なので今後も継続していって欲しい試みだと思う。
 金曜の夜に関東大学リーグの公式戦を戦った駒沢大学がどこまで主力を出場させていたのかは不明だし、名古屋も昨日クラブユースの愛知県予選を戦っていて、さらに昨日の夜か今朝名古屋を出発しての(マイクロ)バス移動であることを考えれば、この試合の結果に意味を見出すことは無理があるかもしれないが、約半年ぶりに見るユースのプレーヤーたちがどれぐらい成長しているのかという視点で見ればこの試合はとても楽しみだ。
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 そんな名古屋のスタメンはおそらく現在のベストメンバーで、顔とピッチ上で呼ばれていた名前から判断するにこんな↓感じ。

              久保(15)

 新川(19)                  中田(10)
        福島(20)     花井(5)

              吉田(8)
後藤(12)  森本(13)   三宅(23)  酒井(21)

             長谷川(22)

 グランドに到着したらすでにキックオフの後だったが、見たところ名古屋は思ったよりもプレー出来ているなというのが第一印象。もちろん名古屋がゲームを支配していたわけではないが、ある程度出来ていると感じるのは一年前にほとんど何もさせてもらえないまま完敗したのを目の当たりにしているからだろうか。
 名古屋がやられっ放しにならず時にボールをつないで攻撃面で様々なチャレンジを試みることが出来ていた最大の要因は1トップの久保だった。久保は去年の春先に見た時は技術的にもフィジカル的にも少し頼りない感じで、その後も夏ぐらいまでは酒井に先発の座を譲ることが多かったが、俺の知る限り高円宮杯・青森山田戦あたりから突如覚醒したかのように吹っ切れたプレーを見せ始め、先発(レギュラー)の座を確固たるものにしていった。そしてこの試合でも久保は大学生相手に全く引けを取らない強さを発揮しており、その安定したポストプレーがチームに活路を見出していた。
 そしてもう一人、大学生相手に全く遜色ないどころかむしろそのレベルを凌駕したプレーを見せていたのが吉田だ。アンカーとしてDFラインの前でことごとくロングボールを弾き返し、大学生相手でも全く当たり負けしない激しいディフェンスで危険なポイントを潰している。つなぎの部分でも(相手のプレッシャーが弱かったせいもあるが)去年のJユースカップで見た頃とは比べものにならないぐらいの落ち着きぶりで左右へとボールを散らしている。

 フィジカル的に大学生に負けていない上記の二人に加え、機動性に優れる福島と高い技術を持つ花井がポジションを取る名古屋の中央部分はかなり強い。この試合では花井が少し身体が重そうで寄せてきた相手に競り負けてボールを失うことが多かったが、この花井のコンディションさえ良ければ、(花井も良いポジションでボールを受けることは出来ていたし)もう少し自分達のペースでこの試合を進めることが出来たかもしれない。

 これとは逆にサイド攻撃という部分では名古屋はイマひとつ消化不良だった感が否めなかった。前線の両ワイドには新川、中田というともにこの年代では突出したレベルの個人能力を持つプレーヤーが配置されていて、新川は大学生相手でも簡単にボールを取られることはまずないし、中田も去年見た時より随分身体が強くなった印象を受けたが、チームがこの二人の能力を活かし切っているかと言えば少し疑問だ。個人的な思いとしては、新川はあまりサイドに縛り付けずもう少し自由にプレーさせてボールに触れる回数を増やした方が特徴が出せると思うし、中田にしてもサイドで1対1を仕掛ける時よりは久保の近くでプレーしていた時の方が光っていた。まあ前線のサイドでこの二人にいい形でボールが渡れば何かしてくれそうな雰囲気はあるし、ここが活きてくればこのチームに「怖さ」が加わることになるとは思うんだけど。
 そしてサイドの話で言えば、去年のチームと比べてそのレベルに達していないと感じたのが両サイドバックだ。守備では前半から駒沢大にサイドの裏を狙われていたし、攻撃に関しても右に根津、左に市川(清水)がいた昨シーズンと比べるとかなりの物足りなさを感じた。例えば去年のチームでは、根津がオーバーラップによる攻撃参加だけでなくその強力なキックによって逆サイドまで正確なサイドチェンジを度々決めるなどビルドアップの面でも基点となっていたし、左サイドでも市川や清水の迫力ある攻め上がりは苦しい時にチームを救いまた大きな武器ともなっていた。その意味では(華やかな攻守の年代別代表プレーヤーの影に隠れながらも)サイドバックは名古屋ユースのサッカーのひとつの肝だったと言っても過言ではなかった。しかし現状ではだが今年は全く趣が違う。サイドバックのオーバーラップがチャンスに結び付くことはないし、DFラインでボールを回してSBにボールを入れてもそこで詰まってしまうシーンも少なくなかった。まあ相手が大学生であることによる1対1の強さや寄せの早さが高校レベルとは違うこと、それに酒井などはコンバートされて日も浅いことなどを考えれば、評価を下すには早いしこれからの個人そしてチームとしての成長に期待することにしたい。

 名古屋はやや押され気味ながらも久保のポストプレーを軸に何度か自分達のリズムで攻撃を仕掛けて反撃を試みたが、なかなか駒沢大DFを越えることが出来ないまま時間が経過していく。そんな中、左サイドでのスルーパスに久保がDFラインを抜け出して放ったシュートをGKが弾いて、そこに中田が詰めてシュートがポストを叩くといった惜しいシーンも作ったが、前半は結局0-0で終了。
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 後半選手交代はなし。噂には聞いてたけど今年は本当に選手交代しないな。ベンチには1、2年生を中心にかなりの数の選手がいるんだが。

 後半も立ち上がりから自分達のサッカーを実践しようとしていた名古屋だったが、連戦の疲れからか体力差からか、徐々に駒沢大に押し込まれ始める苦しい展開になっていく。攻撃はカウンターでしか攻められなくなり、次第に長いボールも増えてきた。朴監督からも「織部の裏へ」といった指示が飛ぶ。そしてさっそくロングボールに左サイドで新川が裏へ抜け出して、それに呼応するかのように久保がニアへと走り込む、ボールをコントロールした新川は久保に合わせるかと思いきや、ファーサイドのやや後方に流すとここに走り込んで来た花井が強烈なシュート!これを駒沢大GKがファインセーブで弾き出すといった決定的なチャンスも作り出した。その後セットプレーの流れから福島がミドルシュートを狙い、これもGKがなんとか弾き出したりしたりとチャンスを作った名古屋だったが結局得点を奪うことは出来なかった。
 
 そうこうしている間に名古屋のディフェンスは前からの圧力を強めてきた駒沢大に対して次第に耐えられなくなってきた。特に駒沢大が前線に長身のFW(18番)を置いてそこにボールを集めてくると、三宅が全くこれに競り勝つことが出来ずDFラインが決壊してしまった。三宅は右サイド(酒井)のカバーリングなどではいいプレーを見せてはいたが、1対1では時折脆さを露呈しておりやや不安定なパフォーマンスだった。そして何度かポストやバーに救われた後、三宅が18番に競り負けて抜け出されるとそのままシュートを決められてついに先制点を奪われてしまう。そして時間を追うごとに加速度的に一方的なペースとなってきた試合は、右サイドで酒井が詰まって奪われたボールがキッカケで与えたCKから駒沢大に押し込まれ追加点を与えてしまった。

 試合はそのまま駒沢大がペースを握ったまま0-2で終了したが、あと名古屋で気になったのはGK長谷川も怪我の状態だ。後半になるとゴールキックはほとんど近くの味方に短いパスで渡しており、途中から駒沢大に狙われ始めてやめたのだが、あの状態であれば誰か別のプレーヤーがゴールキックを蹴るとか、長谷川を交代させるとか出来なかったのだろうか。もちろん怪我が原因と断定されたわけではないが、ベンチにはサブのGKも控えておりトーレーニングマッチで無理して最後まで使う必要が果たしてあったのだろうか。

 名古屋からしてみれば去年よりも出来たと言う自信と課題が見えた試合だった。この後クラブユースの予選を挟むが、今日の試合を糧として再開後のプリンスリーグを勝ち抜いて関東(高円宮杯)に帰ってきて欲しいと思う。
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 と、これで終わりかと思いきや、選手交代を一切しなかった割には多くスタンバイしていたサブメンバーがピッチに散っていく。1、2年生を中心としたサブチームのために45分の3本目が用意されていたのだった。

 あんまり馴染みがないので背番号で先発を書くとこんな↓感じ。

      9      17

14    29      4    23

2     18     31    7

          1

 しかしこの間まで中学生だった選手を多く含むこのチームは、相手の駒沢大も選手総入れ替えで臨んできたことで、一年前の試合を思いこさせるような一方的な展開になってしった。
 試合開始直後こそアルベス(9)が駒沢大ゴール前に攻め入るようなシーンを作ったが、その後はチャンスどころかなかなかボールをつなげることすらできなかった。そして開始3分と経たないうちにペナルティエリア内でDFが相手を倒しPK献上。これはGK(1)が見事なセーブで弾き出したがペースが変わることはなかった。DFがペナルティエリアでアッサリ入れ替わられ1点目を奪われるとセットプレーから2点目を献上。その後はオフサイドの判定に助けられたりしていたが、競り合いからフィジカルの違いを見せ付けられて身体を預けられたままやすやすとゴールに流し込まれて3失点。

 名古屋はいつの間にかメンバーチェンジ。

          9

28        14       23

      29      4

2     18     31    7

          1

 これは下手にやっても自信なくしかねないなと思っていると、無事?45分で試合は終了した。最後の数分間は相手がペースを落としたのか名古屋の選手達が慣れたのかやっと攻められるようになったが何もさせてもらえないままでの完敗だった。そんな展開の中では当然目立つ選手もいなかったが、29番の選手が相手の強いプレッシャーの中でも比較的落ち着いてプレー出来ていて、中盤の底から左右に大きく展開するボールなどにも目を引くものがあった。

 まあ一年前と同じように、このメンバーがまた力をつけて大学生とも互角に渡り合えるようになっていることを期待して一年後を楽しみに待ちたい。
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by tknr0326g8 | 2006-05-14 22:16 | Youth
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