Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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第14節 対G大阪 1-5 (得点:玉田) @TBSchannel LIVE
 一週間に2試合×ニ週間連続という過密日程のおかげで、中断明け最初の試合となった水曜日の広島戦をTVで確認しないうちにもうG大阪戦。広島戦は得点(失点)シーンのダイジェストすらまだ見てないので俺が持っている情報は先発(&ベンチ入り)メンバーのみなのだが、フェルホーセンはこのG大阪戦に向けさっそく二つのポジションでスタメンを変更してきた。一つ目は広島戦で全治二週間の怪我を負ってしまった吉村が務めていたアンカーのポジション。最近すっかりベンチスタートのイメージが定着してしまった藤田の起用が噂されたり、ひょっとしたらユース出身のルーキー・青山の起用があるのではとも思われたが、最終的にフェルフォーセンが選んだのは二年目の須藤、フェルフォーセンお気に入りのプレーヤーだ。そしてもうひとつのスタメン変更は玉田のパートナーとなるFW。前節先発した豊田に代わり起用されたのは名古屋のスピードキングこと杉本だった。まあガンバも最終ラインにはシジクレイがいて単純なロングボールでは通用しそうもないし、解説の相馬直樹が言ってたようにガンバの最終ラインが高い位置まで押し上げてくるのであれば、スピードのある杉本を使ってその裏を狙うっていう作戦もありかな・・・・・・ってシジクレイ欠場かよ!シジクレイがいないのであれば、豊田をそのまま使って宮本とぶつけてみたかった気もする。

 というわけでスタメン↓

     玉田     杉本

          山口K
     金正友       中村
本田      須藤

    増川 スピラール 大森

         川島

 試合が始まってすぐに俺が違和感を感じたのは最終ライン、フラットな3バックだった。右から大森、スピラール、増川という構成だけ見れば、なんとなくかつてのズデンコ~ネルシーニョ初期における大森、パナディッチ、古賀という安定していた3バックを連想させるが、この3バックは試合開始早々に中途半端なラインコントロール(というか増川の意味不明なポジショニング)によってアッサリ裏を取られて綻びを露呈していた。もちろんかつてとはチーム全体の守り方も、相手チームの状況(システム)も違うので一概には比較できないが、この最終ラインは最初のワンプレーの時点で既に先行きを不安にさせるものがあった。

 試合開始から5分ぐらいが経過し試合が落ち着いてくると、これがフェルフォーセンが目指しオランダでトレーニングしてきた方向性なのか、ボールをポゼッションしながらサイドを基点に崩していくというスタイルを名古屋が披露しボールを支配し始める。最終ラインを中心にゆっくりとボールを回しながらアウトサイドにボールを入れたところでスイッチオン。サイドが詰まったら無理をせず後ろまでボールを戻して反対のサイドで作り直し。この試合では特に本田のいる左サイドに積極的にボールを入れていそこから作っていこうという意識が目立っていた。
 だが名古屋の攻撃はガンバの守備への切り換えの早さと堅固な守備ブロックを前に両アウトサイドから先へなかなかボールを進めることが出来ない。また稀に前線にボールが入っても玉田がボールをキープし切れない場面が続く。名古屋は徐々に本田がボールをもらう位置が低くなり、20分を過ぎる頃には完全にガンバに押し込まれるような展開になっていた。名古屋がやりたいサッカーの方向性を示しまがりなりにもボールを所有できたのは時間にしてわずか15分足らずということだ。
 そしてガンバにゲームの流れとボールの所有権を明け渡した名古屋は自陣でなんとか耐え凌ぎながら、押し上げてくるガンバDFラインの裏を狙って2トップのスピードを活かして速攻を仕掛ける戦い方にシフトチェンジしていくことになる。

 しかしそんなカウンターが形になる前に名古屋のディフェンスは決壊した。
 そもそも「どこのチームよりも長い」とフロントが胸を張っていたオランダの地での合宿で身に付けてきたはずのゾーンディフェンスが全く機能してない。何かを勘違いしているとしか思えない名古屋の選手達によるゾーンディフェンスは、まるで「等間隔に案山子が立てられているだけ」のようだった。セットプレーでは自分の持ち場に文字通り「棒立ち」。遠藤という優れたキッカーの存在は差し引いても、シジクレイがいない状況では最も気をつけなければいけない山口に二度までもフリーな状態でゴールを許してしまっては言い訳のしようがないだろう。そして流れの中でも中山ひとりに対して最終ラインで3バックが寄り添ってお行儀良く並んでいる様が散見された。おそらく3バックは最前線に張る中山のマークを受け渡しながら、ボランチが一人しかいないことで必然的に空いてくるバイタルエリアでボールを持たれたらスピラールがチェックに行くという決まりごとだったのだろうが、なんだか中山にラインを合わせて左右に案山子が二本立っている間で唯一生身の人間であるスピラールが前(チェック)へ後ろ(シュートブロック)へと獅子奮迅動き回るかのような、そんな錯覚すら覚える光景だった。

 35分過ぎ、名古屋はセットプレーの二次攻撃から山口にどフリーでヘディングゴールを許し1失点目。セットプレーの二次攻撃でマークがズレるなんて話は、確か浦和戦ぐらいの時にTVで解説してた反町(U-21日本代表監督)が指摘してた話なんだが一向に治る気配がない。チーム内に誰もそれを指摘する人間がいないのか、それとも選手達にそれを修正していくだけの能力がないのか。
 そして先制点を奪われたことで集中が切れたのか、最終ラインで3バックに対して相手が3人でプレッシャーに来ているにもかかわらず、増川が有り得ない中への横パス。それを拾われてアッサリ2失点目を献上した。TVではスイッチングが悪くハッキリと確認することが出来なかったが、おそらく会場で観ていたら口をアングリさせていたに違いない。(特に増川と同じライン上のメインスタンドとバックスタンド)

 そして0-2のまま前半終了。20分以降はガンバペースで、特に30分以降はカウンターすらままならなかった。

 後半開始にあたり下手したら複数の選手交代があるかと思われたが、思いのほか選手交代はなし。修正ポイントは明確と言うことか。それともここで代えたら選手達が自信を失うと考えているのだろうか。そんな監督の思いがあるのだとしたら、後半開始直後の選手達はアグレッシブにプレーしその期待に応えた。チームの「前へ」という気持ちは、金正友の積極的な飛び出しひとつ取っても十分伝わってきた。シンプルなパス交換から両サイドを高い位置でプレーさせられるようになった名古屋の攻撃は、後ろでボールを回させられていた前半とは異なり攻撃がシュートで完結していた。やりたいことがその「方向性」だけでなく具体的なゴールのイメージとして見えてきた瞬間。そしてこの良い流れは10分過ぎの玉田の直接FKによるゴールを呼び込んだ。

 その後も良い形での攻撃を繰り出していた名古屋が同点に追いつくチャンスは十分にあったが、5分もすると名古屋は自然と押し返されていった。二川、フェルナンジーニョ、家長など個人技に優れるプレーヤーを揃えるガンバを怖がっているのか、この試合での名古屋のは守備においてかなり慎重で、結果としてそれが自陣にガンバの選手達を招き入れることへとつながってしまった。名古屋を自陣に押し込んだガンバはボランチの遠藤や橋本までがハーフウェーラインよりも内側へと入り込みそこを基点にいいようにボールを動かしてくる。そしてそこに対して仕方なく金正友や須藤が前に出てチェックに行くと後ろに空けたバイタルエリアのスペースに二川やフェルナンジーニョが入り込む。ガンバ側からしたら実にオートマチックだが、ゾーンディフェンスを履き違えているとしか思えない名古屋の選手達がオートマチックにこれに対応するのは至難の業だった。唯一約束事として成立していたっぽいものは、上でも書いたようにバイタルエリアにフリーで入ってきた選手に対してリベロのスピラールがチェックに行くことなのだが、後半15分過ぎにバイタルエリアでそんなスピラールの当たりを華麗に交わした二川がフェルナンジーニョにラストパスを送ると、致命的な追加点を奪われてしまった。

 この追加点を奪われた時点この試合の勝敗はほぼ決してしまったが、失点後フェルフォーセンはアンカーの須藤を削り前線に豊田を投入し3-4-3のような形にしてなおも得点を奪いに行く姿勢を見せる。これがフェルフォーセンのスタイルということなのだろう。この姿勢には結果大敗したことと堅実的な日本人の気質からすれば否定的な意見も多いだろうが、ともかくこれがフェルフォーセンの方針といったものもここへきて明確になってきた。

         豊田
  玉田           杉本

本田  金正友   山口K  中村

   増川  スピラール  大森

         川島

 しかしより攻撃的な布陣となったところで、豊田の高さが活きたわけでも前線にボールが収まったわけでもなかった。むしろ時間とともに足が止まりだしたことと前に3人を置いたことで中盤のスキマ感は増大してしまった。そしてスピラールが攻撃に絡む姿勢を見せて上がって行くと残された名古屋のディフェンス陣にガンバのカウンターに対処する術は残されていなかった。その後試合終了間際になす術なくさらに2点を失った名古屋は最終的には1-5のスコアで完敗を喫した。スコア通りの(あるいわそれ以上の)力の差を感じる敗戦。試合開始前、俺は吉村の欠場により青山にリーグ戦初出場のチャンスが巡ってくるかとも期待していたが出なくてよかった。この試合で先発なんかしていようものなら、かつて古賀が鹿島戦で負ったような後々まで引きずりかねないトラウマを背負っていたかもしれない。

 この厳しい状況から立ち直るために今後どうしていったらいいのかについては、またウダウダ書くとさらにながくなりそうなので、広島戦も観てから改めて書くことにします。
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by tknr0326g8 | 2006-07-23 04:41 | Game Review
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