Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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第22節 対広島 0-0 (得点:なし) @スカパー
 試合開始前、スカパーの前でスタンバって中日vs広島@広島市民球場を観ていたら突然の激しい雨。これがビッグアーチでの名古屋の試合に影響しなければいいがと思っていたが、結果から言えばこの雨がもたらした湿度90%以上という悪コンディションは名古屋と広島両チームのパフォーマンスを大きく損なうことになった。名古屋からすれば前回ホームで圧倒的に押し込みながらカウンターに沈んだ借りを返さなければならなかったんだが。

 名古屋で不安なのは主力のコンディション。真夏の(週2ペースの)連戦から10日間ほどのインタバールを経たとは言え、この国際Aマッチ期間に日本代表として(試合出場こそなかったが)中東遠征に出掛けていた中村と、EURO予選に出場する為ヨーロッパに帰っていたヨンセンの二人には移動の疲れと時差ボケが残っていることが予想され、金正友と玉田は負傷からの回復が遅れている。
 さらに前節の鹿島戦で家本のカードが乱れ飛んだおかげで大森を欠く名古屋は、角田をレンタルで京都に出してしまったことでその代役を務められる人材が見当たらない。形を崩さないのであれば、ナビスコカップで一回テストした青山のSB起用や川崎戦のように須藤をSBに回すという手も考えられるが果たして・・・

 システムの答えは最終ラインに増川を加えた3-5-2↓

      杉本    ヨンセン

          藤田

 本田  金正友  山口K  中村

    古賀  スピラール  増川

          楢﨑

 玉田はアウトだったが金正友はなんとか間に合った。

 試合開始と同時に2トップ+トップ下の藤田が前からプレッシャーを掛けに行く名古屋。そこである程度パスコースを限定して中盤にボールが出てきたところを狙う作戦だ。しかしプレッシャーを受けた広島の最終ラインが前線にロングボールを蹴ってしまったり、藤田が行き過ぎたところで空いてしまった広島のアンカー・青山にパスを通されたりして、名古屋はなかなか上手く狙い通りに高い位置でボールを奪うことが出来ない。ただ3-5-2にしたことで広島とマッチアップする形になった名古屋は自陣でマークの穴が空くようなこともなく、特に広島の誇る強力2トップ(が下がってクサビを受けるようなプレー)に対しては3枚のDFが厳しい寄せで自由にさせないことで、広島にリズムを明け渡すようなこともなかった。

 一方の攻撃は広島が守備に回ると2トップを残して自陣PA付近まで8人が引いてしまうためなかなかスペースを見つけることが出来ない。名古屋は広島守備ブロックの前でボールを回しながらヨンセンにボールを入れるタイミングを計る展開が続く。
 中盤からのスルーパスで次々と得点を陥れた甲府戦のイメージに拘っているのか、それともこれが名古屋の志向する攻撃の形なのか、前節の鹿島戦と同じように名古屋の攻撃ではトップと二列目がクロスする(前後にポジションを入れ替える)ようなシーンがほとんどない。中盤が作ってラストパス、仕上げはFWという極めてシンプルな作業分担。決して楽をしているわけではないのだろうが、これでは引いた相手を崩すことは難しい。
 トップ下に入った藤田はそのポジションの性格上中盤と前線をつなぐ仕事をこなしながら前線(ボックス内)への飛び出しを見せることもあるのだが、2トップにそんな藤田を加えた「前3人」に続く選手が出て来ない名古屋。久々復帰となった金正友が時折精力的なランニングを見せるが単発。山口Kはファーストプレーで森崎浩にボールを奪われてそのままシュートに持ち込まれてからプレーがやや消極的になってしまった。両サイドはただでさえ体が重い上に守備に重心を置く右サイドの中村と、駒野への対応を強いられる上ボールを持っても完全にタテ消されて内に内に入ってくるしかない本田。攻撃面の沈滞感は否めなかった。

 結局前半の名古屋は、カウンターから金正友の長いスルーパスに左サイドでDFラインの裏へ抜け出した杉本が折り返しニアで藤田・ファーでヨンセンが詰めたシーンと、杉本が落としたボールを藤田が絶妙な右足アウトサイドのパスで左サイドを裏へ走り抜ける本田に出し本田の折り返しにヨンセンが相手DFと競り合いながら詰めて来たシーンぐらいしかチャンスらしいチャンスを作れなかった。対する広島も2トップがサイドのスペースに流れてボールを受け勝負した時ぐらいしか形が作れず、名古屋にとっての大きなピンチは戸田がワンツーを挟みながらスルスルと持ち上がってウェズレイにパスし、ウェズレイが古賀との1対1から瞬間的に抜け出してGKとDFラインの間にクロス、これにゴール前で佐藤が詰めたシーン(触れず)ぐらいだった。
 
 後半、立ち上がりは前半と同様に前からプレッシャーを掛けに行っていた名古屋だったが、しばらくするとDFラインが下がり始めて広島の中盤にパスが通り始めた。そして広島の二列目の柏木や森崎浩がボールを持つことで名古屋はますます下がらざるを得なくなる。3バックは5バックとなり、前と後ろで距離が空くことでますます攻撃は上手く行かない。完全な悪循環だ。右SBの中村が全く使わない右サイドのスペースにボランチの山口Kが出て行ったりとチームとして色々試みてはいるのだが、後半開始から20分も経過すると試合は完全な広島ペースになっていた。広島は守備への戻りも早く、カウンターがメイン戦術な(というかそれしかない)分、人数の掛け方などカウンターの仕掛けでは名古屋よりも遥かにオーガナイズされていてで勢いがある。

 名古屋は限界を迎えていた金正友に代えて須藤を投入。さらには山口Kと藤田のポジションを入れ替える。これは広島の守備への戻りの早さを逆手に取るような形で、広島の2トップと「その後ろ」の間に出来るスペースに藤田を置き、そこでゲームをコントロールしようという狙いだ。これで停滞気味だったボールが再び動き出す。そして足を攣った杉本に代えて片山を、さらには山口Kと交代させた渡邊を左サイドに入れることで、決定的な仕事が出来る本田を左サイドからトップ下に持ってきた。フレッシュな選手を次々投入したことと、藤田と本田でセンターラインを組んだことで名古屋はにわかに活性化した。
 特にラスト5分は名古屋が押せ押せ。それでもゴールまでの道のりは遠く、その後ロスタイムの前俊投入に一瞬イヤな予感がよぎったが、なんとか0-0のまま乗り切った。

 惜しむらくは杉本に代えて片山投入の場面でなぜ津田ではなかったのかということと、終了間際のゴール正面でのFKをなぜ本田ではなく中村が蹴ったのかということ。特にFKは本田がその前に1本無回転のFKを蹴って惜しいシーンを作り良い感触を得ていたであろうだけに残念だった。しかも中村は70分ぐらいで足が止まっていて、その後はパスミスを連発するなど疲れから明らかに精彩を欠いていただけに・・・。

 試合を通してのパフォーマンスを見れば遥々AWAY広島まで勝ち点1を拾いに行ってきましたというだけのような試合で到底満足できるものではない。津田ではなく片山を投入したあたりベンチも早々に引き分け狙いだったのだろうか。対する広島も名古屋ともどもまだ残留争いから完全に抜け出していない中、名古屋相手に年間で勝ち点6を奪うとどういうことになるか、過去の事例を研究していたらしい。
 結果的には勝ち点1を拾ったことで名古屋は13位を死守。15位の甲府が東京に勝ったために広島は甲府に抜けれて15位転落した。もし負けていれば名古屋は15位だった。とりあえずは結果オーライということで、気持ちを切り替えて次節から新潟、横浜、大宮、東京と続く目の上のたんこぶとの対決シリーズに臨み目標の8位に向けて順位をひとつでも上げていって欲しい。
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by tknr0326g8 | 2006-09-15 18:49 | Game Review
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