Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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高円宮杯 グループF 対初芝橋本高校 0-2 (得点:なし) @ひたちなか市総合運動公園陸上競技場
 俺にとっても去年の高円宮杯グループリーグ最終戦・対青森山田以来となるひたちなか。せっかくひたちなかまで行くのだからと第一試合の鹿島ユースvs神戸ユースに間に合うよう出掛けたら思いっ切り雨に降られた。第一試合の前半終了ぐらいには雨も止んだので、もう少し出掛けるのを遅らせればよかったと少し後悔。おまけに少し楽しみにしていた神戸ユース(昨年のJユースカップに準優勝し今夏のクラブユースでは名古屋に2-0で勝利)にその面影や見るべきものがなかったことでさらに少しガッカリ。
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 第二試合でインターハイ準優勝の初芝橋本高校(以下HH)と対戦する名古屋は、ここまでグループリーグ2連勝ということで、この試合にどう臨んで来るのか注目が集まる。あくまでベストメンバーで3連勝そしてグループ首位通過を狙うのか、それとも思い切って主力を休ませサブメンバーに経験を積ませるのか。正直朴監督は後者のような冒険を望まないのではと思っていたのだが、答えは後者だった。単純に学年だけ見ても3年生4人に2年生2人、1年生は最多の5人もいる。朴監督の中での(昨日サテライトに出ていた選手を含む)2年生の位置付けが気になるところだが、ともあれ俺としてはこの判断に関してはどちらかと言えば好意的。今後出場機会があるかもしれないサブメンバーをこの大会に慣れさせる意味合いはもちろん、累積警告リーチの森本を使わないのは決勝トーナメントを見据えれば妥当だし、その他俺の知らないところでコンディション不良や怪我があるのであれば中1日で無理をさせる必要も全くない。
 そして何よりチャンスを与えれらた5人の1年生達は前日12年ぶりにアジアユースを制したU-17日本代表と同じ世代(学年)で、少なからず刺激を受けたであろう彼等がこの試合でどういったプレーを見せるか非常に楽しみだった。

 普段のサブメンバー主体と言いながらも名古屋は要所に主力を置いている。そして久保とアルベスが共存する前線ではいつもの3トップではなく2トップを採用し、フラットに4枚が並ぶ中盤では安藤と磯村という豊田国際ユースでも地元選抜でコンビを組んでいた二人がWボランチを形成と、システムも微妙に変更。吉田のCBも久しぶりだ。今回は西部のお目付け役といったところか。

      久保(10)  アルベス(9)


桐山(14) 安藤(24) 磯村(21) 奥村(18)


後藤(12) 西部(28) 吉田(13) 津田(4)


          長谷川(1)

 スタジアムにはメインスタンドから見て右から左にゲームに影響を与えるレベルの強い風が吹いていて、前半あえて風上を選択した名古屋は、慣れないメンバーが多い中でいきなり受けに回る展開を避けたかったのだろう。そしてあわよくば風上の利点を活かして勢いに乗りたいという意図だと思う。
 そんな名古屋が試合序盤に攻撃の活路を見出したのは右サイドだった。開始から僅か1分津田が安藤のパスからスピード溢れるオーバーラップで右サイドを疾走すると、5分にはアルベスのポストプレーから津田、安藤とつないで奥村がPAに飛び出す。11分と23分にはDFラインの吉田から目の覚めるようなロングフィードが右サイドのスペースに出てそれぞれ奥村と津田が抜け出し、さらに20分には右サイドのハーフウェーライン手前で相手のクサビを潰した津田がそのままボールを奪ってPA内まで独走しCKに結びつける。ここ二試合名古屋の攻撃はどちらかと言えば左サイドが中心だっただけに、この光景はかなり新鮮だった。

 一方守備ではCBとボランチの間でマークの受け渡しが上手く行っていない感じ。普段のレギュラーがひとりもいない中盤に対して試合序盤から長谷川や吉田の声がピッチ上に響き渡るが、CBが釣り出されてそこにスルーパスを通されたり、DFラインの前でボールを持たれてミドルシュートを打たれたりと課題はなかなか修正出来ない。HHは試合を通してチャンスがあればとにかくミドルシュート。その多くは大きく枠を外れていったが前半の8分と45分にはシュートがポストを直撃するシーンもあり、後半名古屋が風下に回ることを考えると先が思いやられた。こういった展開を見るにつけ普段アンカーにいる吉田がいかに効いているかを改めて実感できる。
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 枠から逸れようがどうしようが(ミドル)シュートまで持ってくるHHと(右サイドから)良い形は作るがなかなかフィニッシュまで辿り着かない名古屋という違いはあるものの、ゲームは一進一退のまま30分を経過。

 すると30分頃から突如名古屋がぺースを握ってゲームを支配し始めた。やや勢いのなくなったHHの攻撃に対し名古屋は中盤でのプレスがハマりだし、奪ったボールをそれまでとは打って変わって左サイドに集め始める。その先(左サイド)に待ち構える桐山は、ゲーム序盤緊張からやや動きが固くボールコントロールがままならないような状態だったが、20分過ぎから徐々に落ち着いてプレー出来るようになって来ていて、特に30分以降は久保とともに名古屋の攻撃をリードするようになった。
 30分左サイドで桐山がボールを受けると目の前の相手をアッサリ交わして左足クロス。ゴール正面に立ちはだかる189センチの壁(HHの4番)の上をフワリと越えたボールはその後ろで待ち構える久保の頭にピタリと合う(シュートはGK正面)。31分桐山→安藤→桐山→磯村とパスをつないで磯村が久保にスルーパス(オフサイド)。32分サイドチェンジから再び桐山がドリブルで突破(GKがストップ)。33分桐山が中央突破からPA手前でHHの4番に引っ掛かりそのこぼれ球を拾った久保が持ち込んでシュート性のクロスをGKとDFラインの間に通すがボールは無常にもゴール前を通過。等々まさしく桐山を中心とした攻撃が分単位で続く。
 その後36分には久保が相手DFに引っ張られながらもこれを引きずるように突破し、切り返して左足で放ったシュートは惜しくもゴール右へ(相手にはイエロー)というようなシーンもあり、名古屋は押せ押せ。

 一体名古屋は(HHは)どうしちゃったんだ・・・と、ふとHH側のピッチ脇を見ると10分ぐらい前に名古屋の選手と接触して倒れた右SBの選手がまだ治療中だった。「10分前」から「右SB」が・・・そういうオチだったか。(笑)

 その後40分頃にその右SBが復帰するとHHは溜まったうっぷんを吐き出すかのように攻勢を仕掛けてくる。そんなHHの勢いに押され気味な名古屋は、アンカーの時ですらほとんどパスミスのない吉田が立て続けに相手にボールをプレゼントするなどDFラインでのパスミスが見え始めた。しかしここで名古屋を救ったのがGK長谷川で、再三に渡るビッグセーブを見せた彼はこの試合でも存分にその存在感を発揮していた。
 そして名古屋もカウンターからいくつか反撃。アルベスと久保のコンビでPAに進入したり、45分には安藤が持ち上がって左サイドオーバーラップしてきた後藤にパス→後藤がダイレクトで上げたクロスボールをファーサイドで待ち構えていた久保がヘッド→惜しくもバーに当たるというようなビッグチャンスを作った。

 最後の方はヒヤヒヤしたが前半は0-0のまま終了。
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 後半開始前ピッチ脇に立つ白いユニフォームを着た三人の人影。三宅、福島、酒井だ。三人はいずれも吉田、久保、後藤といった主力組と交代。普段出場機会のないサブメンバーは90分フル出場させ、主力組は交代で起用するというおそらく試合前から予定されていた交代なのだろうが、この選手交代には俺の中で疑問も残った。メンバー構成がレギュラーであれサブであれ真剣勝負の公式戦(それも全国大会)で勝利を目指して戦うということがもたらすものは限りなく大きい。だからこそそんな経験をサブメンバーにも積ませられる今回の試合は貴重な経験になると俺は思っていた。だが後半頭から3人を入れ替えるという交代は戦っている選手達に「この試合はテスト」というベンチからのメッセージを与えやしないだろうか。せっかくの公式戦がテストマッチに早変わりしてしまったのではあまりにももったいない。テストマッチならまたトヨスポでフェスティバルでもやればいい。
 それにここで三人も一気に交代してしまって、後半怪我人や退場者、足を攣る選手が出たらどうするつもりなのだろう。そうなったら10人でも9人でも戦いますということなのか。それとも「90分を戦い切るペース配分と怪我をしないで試合を終える方法を自分で考えてプレーしなさい」というのがこの試合で監督が1年生に課していたテーマなのだろうか。

 よく分からないが、選手を入れ替えたことでフォーメーションも微妙に変更。さらに中盤では右と左も入れ替えている。前半両サイドの出来は決して悪くはないと思ったが、これもテストの一環なのだろうか。

          アルベス(9)


奥村(18)    福島(20)    桐山(14)


       安藤(24) 磯村(21)


酒井(11) 西部(28)  三宅(6)  津田(4)


          長谷川(1)

 俺の中では一抹の不安を抱えながらの後半キックオフ。しかし開始早々右サイドから津田→桐山→福島→津田とつないだボールを津田がクロス、PA内ファーサイドでアルベスが合わせる(バーの上)という鮮やかな攻撃で俺のそんな不安は吹き飛んだ。さらに安藤が突破を仕掛けこぼれ球を福島が切り返してからシュートと積極的な攻撃は続く。

 しかし後半開始から7分、名古屋にとってはアンラッキーなアクシデントが発生する。左サイドで与えたセットプレーでキッカーが左足でファーを狙って蹴ったキックが風に流されてそのままゴールイン。思わぬ形でHHに先制点を許すことになってしまった。

 経験不足が心配される名古屋のメンバーはこの失点に落ち込むかと思いきや、失点直後には桐山とアルベスのワンツーから桐山が抜け出してDFとGKの間に入れたクロスをファーサイドで奥村があわやという惜しいシーン(空振り)を作り出すなど、意外にも気持ちを切り替えて反撃に出る。ピッチ上に絶望感は全く漂っていない。
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 しかし次の点を奪ったのはHHだった。20分左サイドからカットインした選手がゴール正面の混戦から抜け出し追加点となるゴールを決める。ゴールを決めた選手はカットインした時点で既にシュートまで持って行こうと決めていたようだった。このゴールはそんな強引さが生み出したゴールと言っても過言ではないだろう。何本放たれたか分からないミドルシュートもそうだが、HHの選手はシュートに対する意識が高い。そんな中にあってはDFラインの選手でもチャンスがあれば上がってきてミドルを狙ったりしている。こうした攻撃は得てして淡白な攻撃になりがちだが、風上に回った後半はそれが吉と出た感じだった。

 二点を奪われても名古屋の選手達はペースを変えず淡々とプレー。いつも通りの守備で網を張って相手が入ってくるのを待ち、ボールを獲ればいつも通りパスを回して崩しに掛かる。だが一層守備の意識が強まった相手に対して同じ戦い方をしていてはラチがあかないのもまた明らかだった。にわかにざわつき始める名古屋側のスタンド。観客のフラストレーションは例えば相手がDFラインでボールを回し始めているのに、自分たちのゾーンに入ってくるまでじっと待っいる(取りに行かない)名古屋の姿勢に向けられていた。既に交代枠は使い切ってしまっているし、ここは選手達が自分たちで判断してプレーしていくしかない。監督(ベンチ)もそれを望んでいるようだ。
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 そんな状況をなんとか打破していこうとする名古屋だが、相手が引いてしまっている上に丁寧に行こうとする(崩すことにこだわる)意識が強すぎるのか、いつもより手数を掛けている間に相手にボールを奪われてはスタンドのため息を誘う展開が続く。
 それでも名古屋は前線の福島とアルベスが中心となってボールを動かしながらシュートまで持ち込むシーンを何度か作った。24分には左サイドで福島が相手を振り切って抜け出すと、その折り返しをアルベスが流し逆サイドで桐山が切り返しから左足でシュート(枠の上)。35分には津田→桐山と渡ったボールをアルベスがポストに入り逆サイドの奥村へ。そして奥村の折り返しから福島がシュートを放ったが惜しくも相手に当たってゴール左へ。37分にはまたもアルベスのポストから左サイドの福島→酒井→安藤と流れるようにパスがつながりPAに飛び出した安藤がゴールに流し込むもオフサイドの判定(クレームをつけた酒井にイエロー)など、組織としての崩し・パス回しはHHを上回っていた。

 結局試合はそのまま0-2でタイムアップ。HHのカウンターに対し、相変わらずミドルシュートは何本か打たれたが、ロングボールは三宅がことごとくはね返し、1失点目と同じような位置でのFKを長谷川がパンチングで弾き出すなど追加点は許さなかった。

 試合全体を通して見れば、ゴールが目的のHHと崩すことが目的の名古屋といった趣きで、その差が結果にもそのまま表れた感じだった。他人任せというわけではないのだろうが、名古屋はもう少しシュートに対して積極的になって良かったかもしれない。
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by tknr0326g8 | 2006-09-18 21:57 | Youth
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