Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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第11節 vs横浜 2-0 @日産スタジアム
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 名古屋(フェルフォーセン)が3-5-2から4-4-2へとシステムを変更したことは俺にとってかなりのサプライズだった。これまで相手チームに徹底的に3バックの両サイドのスペースを狙われたり、3人のDFの間で(特に1トップに対する)マークの受け渡しが上手く行っていないシーンなどを見るにつけ「4バックにした方が安定するんじゃないか?」と思ったことは多々あったが、今シーズンほぼ完成されつつあったサッカーが、攻撃面においても守備面においても「中盤に5人の選手」がいて「そこでの数的優位を活かす」ことがベースとなっていたことを考えると、このシステム変更はある意味それを一旦放棄して別のサッカーを作り上げることを意味しているとも言えるものだ。リーグ戦3連敗(カップ戦も含めれば4連敗)という事態はチームにとってそれだけ深刻だったということなのだろうか。

 一方でフェルフォーセンが開幕から頑ななまでに3-5-2のスタイルを堅持してきたのには別の要因も存在していたと俺は思う。それは主にタレント(人材)の問題で、中盤で藤田、本田、金正友、中村という代表クラスのタレントに昨シーズン急成長を遂げた山口Kを加えた5人を全員起用しようとすれば実際にはあのやり方以外に方法はなく、またチーム全体で見ても4バックにするには左のSBを任せられる人材がいなかった。しかし満足のいくパフォーマンスを見せられていなかった中村に遂に見切りをつけたことと、大卒二年目の阿部に使える目処が立ってきたことでフェルフォーセンはようやく4バックへの移行に踏み切ることが出来たのではないだろうか。
 ただ中村に関しては開幕以降ひとつひとつのプレーの精度(の悪さ)もさることながら、判断の悪さ・攻守の切り替えの遅さといった部分で「頭の休み時間」が他の選手たちと比べても際立って多かったので、フェルフォーセンがようやく重い腰を上げたかと肯定的に捉える一方で、今後控える浦和や川崎、G大阪といったチームとの対戦には中村の復調が絶対条件とも思えるだけに、チームとしては不安要素を抱え込んでいると言えなくもない。

 試合はキックオフから4+4のソリッドな守備組織で横浜の攻撃を封じ込んだ名古屋が、ビルドアップでも(柏戦の教訓もあってか)前から激しくプレッシャーを掛けてくる横浜に対して無理につながずに大きく蹴り出す手堅いスタイルを徹底していた。裏を狙ったシンプルな縦パスに加え、前線の二人もしくはそれに本田が絡むだけの攻撃はおおよそこれまでのスタイルからもかけ離れたもので正直面白味には欠けるものだったが、横浜最終ラインのSBとCBの間に出来るギャップを突いて裏へのランニングを繰り返すというハッキリとした狙いを持った攻撃は殊のほか有効で、その繰り返しの中から幾度となくチャンスを作っていた杉本が前半早々に先制、さらに後半には杉本に代わって入った片山がプロ初ゴールとなる豪快な追加点を奪ったことは、フェルフォーセンにとってはプラン通りだったのだろう。世の中的にはこういうのを完勝と言うのかもしれない。

 名古屋はこれでチームとして二つの顔(スタイル)を持ったわけだが、J2のチームを観ているかのようなこの4-4-2が今後チームのベースとなっていくかどうかはかなり微妙なところだ。この試合ではソリッドな組織を築いて無難な守備を見せていたが、スピラールのいない(まして藤田俊哉がアンカーを務める)この守備ブロックが今後対戦が続く浦和や、川崎、G大阪といった個の力を伴った強力な攻撃陣をストップするのは厳しいと言わざるを得ないからだ。そしていくらカウンターを狙ったとしても、この日のような単純な攻撃でこれらのチームのゴールをこじ開けるのもおそらく難しい。理想を言えばこの4-4-2で中盤のタレントを活かせるようなスタイルを成熟させるのがベストなのだが、その方法を模索するには時間はあまりにも限られている。
 俺が次回参戦予定のFC東京戦(@味スタ)などは勢いに乗せると厄介な相手であり、とりあえずサイドのスペースを消す意味でも今回のような戦い方を選択するのが良いと思うのだが、来週の浦和戦はとりあえず押さえるべきはポンテとワシントンということで中盤を厚くした3-5-2に戻してガチンコで当たってみるのもひとつの手ではないだろうか。
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by tknr0326g8 | 2007-05-13 00:32 | Game Review
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