Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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J1 2008 第16節 vs柏 @スカパー
 シーズン当初は日本代表候補・茂原の逮捕というショッキングなニュースなどもありややもたついた印象のあった柏も、GKが南から菅野に代わったのを合図に5月以降は(ナビスコカップも含めて)公式戦7勝2分と無敗を続け、前節遂に名古屋を抜いて3位に浮上した。前節からはフランサも先発に復帰しいよいよ万全の柏に対して、リーグ戦二連敗中の名古屋は早くも正念場。無免許運転による出場停止がようやく明けたマギヌンがベンチ入りしているのが唯一といっていい明るい材料だろう。

 試合はキックオフから柏が好調なチーム状態そのままに名古屋を押し込んで来た。一般的に4バックに対してプレッシャーを掛けやすいとされる4-2-3-1のフォーメーションで前線から津波のように押し寄せる柏のプレッシャーに対して名古屋は完全に気圧されてしまっており、冷静に考えれば気温30度を超えるコンディションでそのようなハイプレッシャーが90分続くわけがないのだが、名古屋はボールを動かすというよりも相手に合わせてハイテンポに攻撃を組み立てようとしてインターセプトを喰らったり、DFラインから大きく蹴り出してしまうようなシーンが目立った。確かにこうして前からプレッシャーを掛けてくるチームに対しては、その頭越しにロングボールを蹴るというのは常套手段のひとつではあるが、もしそれを最初から狙っていたのであればFWには玉田ではなく杉本を起用しているはずだし、名古屋のそれが苦し紛れによるものであったことは明らかだ。

 柏は予想フォーメーションではフランサの1トップに李のトップ下という構成だったが、実際に試合が始まってみると李が最前線に張ってフランサがトップ下にいる時間帯の方が多かった。おそらくこれはフランサに名古屋ディフェンスのウィークポイントでもあるバイタルエリアを使ってプレーさせ基点を作り出したいという狙いだったのだろう。実際バイタルエリアでスペースを得たフランサはかなり自由にプレーしていたし、1対1では吉村をほとんど子供扱いするなど期待に添ったプレーを見せていた。
 しかし半分結果論ではあるが、名古屋にとっては最前線に李+トップ下にフランサという並びよりは、最前線のフランサにボールを当ててその後ろから李だとか、WHの太田やポポがダイアゴナルに走り込んでゴールに向かってプレーされた方がよっぽど嫌だったに違いない。バイタルエリアのフランサが基点となって作り出した決定機は、前半開始間もなくの段階でフランサのスルーパスから李がDFラインの裏に抜け出した時(判定はオフサイド)ぐらいで、柏はフランサ「後」のアイデアを決定的に欠いていた。
 また名古屋のディフェンス自体もこの試合では相手が1トップということもあってか、いつにも増して最終ラインの出足が良く、下がってクサビのボールを受けようとする李をよく潰していた。後半から入った山口Kも効いていた。山口Kは、動きの落ちた柏からボールを刈り取り続けた守備面だけでなく、攻撃面でもチャンスとなれば最前線まで駆け上がってペナルティエリアに顔を出すなど、(世間的には攻撃的と思われがちな)中村が絶対にしないプレーをしてその特徴をアピールしており、その上々なパフォーマンスは鹿島戦の汚名を挽回できたのではないだろうか。特にサイドからのクロスに対してペナルティエリアへと入って行ったところなどは誰も(ひょっとしたら本人も)知らない山口Kの真骨頂。“選手紹介”の時にも書いたが、山口Kにはボックス内における天性の得点感覚(嗅覚)があり、世が世なら稀代のワンタッチゴーラー(和製インザーギ)として成功していたかもしれないと俺は半分本気で思っている。ベンゲル風に言うなら、「なぜ日本の指導者は山口KをFWとして育てなかったのか?」という感じ。

 ちょっと話が逸れたが、案の定前半が終了しないうちに早くもペースを落とした柏に対して、それまでほとんどビビッていたと言っても過言ではなかった吉村が前線(攻撃)に顔を出し始め、名古屋はようやくペースを握ることができるようになった。そして後半開始に合わせて動きの悪かった中村を引っ込める(山口Kを投入する)というピクシーの思い切った采配。更には切り札のマギヌンを投入して先制に成功すると、残り15分ぐらいの時間を残しているというのにピクシーは玉田に変えて杉本を投入して交代枠を使い切ってしまった。俺のような小心者は点差が1点しかない中で柏が攻勢に出たら名古屋はピッチ上の選手達だけで残り時間を凌ぎ切れるのだろうかとドキドキしてしまったが、もはや柏に反撃する力が残っていないことをピクシーは見抜いていたのだろう。

 そして柏戦と言えば古賀。ブーイングぐらいで我を失って二年連続で退場とか、いくらなんでもメンタル弱過ぎだろう。しばしばセットプレーから得点を決めるように、あれだけの高さがありながら、プロに入って10年以上経っても未だに直らない相手に覆いかぶさるようなヘディングにしても相手に対する潜在的な恐怖心が滲み出ているし、センターバックそしてチームのイジラれキャラとしてかつて自分がいた場所に座っている吉田麻也に対する嫉妬が原因の半分のようにも思えるラフプレーを見ても、その内面は余りにも未熟だ。仲良しの中谷も大野もいない柏で古賀はいつまでプレーを続けられるだろうか。
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by tknr0326g8 | 2008-07-15 23:59 | Game Review
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