Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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ナビスコカップ 準決勝・1stレグ vs大分 @スカパー
 1-1という結果は、HOME&AWAYを90分ハーフの試合と考えれば、前半を終えて0-1という状況に等しい。海外の真似をして導入したAWAYゴール方式には、日本でそれを行ったところでスコアによる勝ち抜けシミュレーションを行う「ゲーム性」以外にこれといった利点はないが、その是非についてこの際とやかく言っても仕方がない。とにかく名古屋は次のAWAYゲームで、勝つにしろ引き分けるにしろ得点を奪わないことには国立のFINALへと進むことが出来ない。

 この試合まず驚いたのは杉本ではなく巻が先発しヨンセンと2トップを組んでいたこと。ヨンセンと巻の2トップは少なくとも俺の中ではタブーだ。プレシーズンマッチからこの二人が同じピッチに立ったことは何度かあったが、いずれも動きが被ることが多く1+1が2どころか1.5ぐらいの効果しか生み出せていなかったのが実際のところだった。以降俺はスクランブルな状況を除いてこの二人を同時にピッチに立たせることに対して否定的な考えを持つようになっていた。
 ピクシーにしても基本的に考え方は同じだったように思う。例えばリーグ戦第15節の新潟戦。相手に一点のリードを許した状況でピクシーは玉田に代えて巻をピッチへと送り込みヨンセンと2トップを組ませた。緊急時のオプションとしてこれはアリだ。そして狙い通り同点に追い付いた後ピクシーはヨンセンを下げるという判断を下した。その後新潟に決勝ゴールを奪われて敗戦を喫したこともあり、この(ヨンセンを下げるという)判断について否定的な意見をいくつも目にしたが、俺はこの時のピクシーの判断は至極真っ当なものだと思っていた。ヨンセンと巻の2トップはあくまでもスクランブル態勢なのだから、同点に追いつくというミッションを果たした時点でこの態勢は当然解かれるべきものだ。新潟との力の差を考えても、残りの時間に敢えてリスクを冒してスクランブル態勢を継続するよりも普通にプレーした方が勝算は高い。
 もうひとつ巻の起用を見ていて感じるのは、ピクシーの巻への信頼が高まっていること。それはヨンセンに対してほどではないにせよ、間違いなくそれに近付きつつある。実際、大学時代~入団当初はディフェンダーが試合終盤にパワープレーで前線に上がっているかのようだった巻のプレーぶりも最近は随分とFWらしいそれになってきて、ヨンセンが休養や身内の不幸による帰国など欠場しがちだったナビスコカップのグループリーグでは突破に大きく貢献していた。そんな中からピクシーは巻への信頼を高めていったのだろう。
 と、前置きが長くなったが話を戻して、この試合の頭からピクシーがヨンセンと巻の2トップを採用してきたことに俺はかなり意表突かれた。しかしここにもピクシーの確かな読みは存在していた。大分は全体が引いてスペースを消し守ってくる。そこには杉本の生きるスペースはない。そして巻。ピクシーからの信頼が高まっていることに加えて、この試合ではヨンセンと巻の動きが被ることがほとんどなかった。このコンビネーションの改善が万全の準備として最終的にピクシーの背中を押したのだと思う。相手や状況にもよるが、この2トップによるスタメンは今後も増えていくかもしれない。巻にはヨンセンと同じピッチに立って少しでもその良さを吸収してもらいたい。

 そんなわけで、この試合の名古屋は大分を真っ向から力でねじ伏せにかかった。これには俺も賛成。名古屋は戦力的に見ても大分を上回っていると思うし、何より大分を力でねじ伏せられなくて、来週のリーグ戦やもしかしたらナビスコの決勝でも対戦するかもしれないガンバに勝てるはずがない。リーグ戦とナビスコという二つのタイトルを目指すチームにおいてガンバは避けて通れない大きな壁。こんなところで足踏みしているわけにはいかなし、ここで躓くぐらいならはなから無理だったと諦めるしかない。

 とは言え、AWAYの大分戦は難しい試合になるだろう。大分は0-0なら勝ち抜けという状況であり、それは大分のアイデンティティそのものだ。人数を掛けて自陣ボックス近辺のスペースを消し、いざとなればファールで止めることになんの躊躇いも恥じらいもない大分のディフェンスを破ることは簡単ではない。名古屋は小川が1stラウンドのように細かいミスを連発してたり、竹内がオーバーラップを躊躇っていては勝利を手繰り寄せることは難しい。
 そしてヨンセンと巻のコンビとは対象的に全くコンビが出来ていなかった米山と吉村のWボランチの出来も極めて重要。ボランチの位置でボールが収まりゲームをコントロール出来る米山を俺は買っているが米山と吉村のコンビの出来は最悪だった。普段中村と二人で中盤の広いスペースを奔走している吉村は、そのランニングが最終ラインや他の中盤のプレーヤーと全く連動していない(その意味で全く組織的でない)が、中村が欠けたこの試合ではそれが一層際立った。元々1対1に強いタイプではなくボール奪取能力も極めて低いので、一人ではいくら中盤を走りまくってもボールに触ることすら出来ない鳥かご状態。米山とのポジションバランスも悪く中盤にはいつにも増して大きな穴が空いていた。大分は金崎を中心に徹底的にそこを狙って来る。ロングボールを蹴ってセカンドボールを拾うとミドルシュートを連発。一発でも芯に当たればゴールという寸法だ。これを回避するためには米山をアンカーにしてその前に小川と吉村(か山口K)を並べるような形が理想だろうが、2ndレグに向けて中村の復帰はあるだろうか。俺は中村と吉村による質(技術や戦術)を量(走り)でカバーするような中盤のディフェンスにはいまだに懐疑的だが、これはチームの問題でもありすぐには改善出来ない。であるとすれば、せめてベストな状態でそれを遂行するしかない。
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by tknr0326g8 | 2008-09-07 00:43 | Game Review
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