Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
カテゴリ
最新の記事
以前の記事
高円宮杯 名古屋U-18×浦和ユース @駒場スタジアム
b0036243_1538418.jpg

 一昨日の横浜FMユース戦を観ていない俺にとって、この試合は名古屋の新しいフォーメーション(4-4-2)が一週間前の青森山田戦からどれぐらい成熟度を増しているかが一番の注目ポイントだった。しかし結論から言えば、チームはまだこのフォーメーションでの戦い方を消化仕切れていない印象。フィルターの掛かっていない中盤でスペースが空いたところを山田直樹に鮮やかなミドルシュートを叩き込まれて先制されたシーンはまさしくその象徴だったし、攻撃も時々パスがつながって良い形が出来るものの、それらも試合全体の流れの中では単発でしかなかった。

 ただこの試合に関しては、戦術以前の問題として名古屋は玉際の激しさで浦和に大きく劣っていた。そしてそれが試合展開やスコアにもそのまま反映された格好だ。そして浦和の選手達は単に激しいだけでなく手の使い方なんかも上手い。必然的に局面でのボールキープやセカンドボールで優位に立った浦和は、試合終盤になると前線でDFを背負った選手がトリッキーなプレーを見せて地元スタンドの観客を沸かせたり、ペナルティエリアの中で二人のDFに囲まれながら原口が強引に突破してスーパーゴールを決めたりとほとんどやりたい放題だった。
 まあそうでなくてもサイドバックをやり始めてまだ日が浅い一年生の金編と、同じく一年生のCB岸光のコンビには原口とのマッチアップはまだちょっと荷が重かったかもしれない。朴監督がこの大会から4バックを採用している理由のひとつは、この二人の一年生をDFとして使える目処が立ったことに起因していると思われ、優れたフィジカルを持つ金編と一年生とは思えない冷静な対応を見せる岸光なら原口に対しても十分に対応できると俺も思っていたが、原口のレベルはそれ以上だった。それでももっと激しく当たるなど対応策はあったとは思うが、金編にはこれで自信を失わず糧にしていって欲しいところ。名古屋ユース期待のルーキーである金編が将来的にどのポジションに落ち着くのかは分からないが、クラ戦そして高円宮杯で宇佐美、原口といったこの年代のトッププレーヤーとマッチアップした経験は今後の彼の成長に向けては大きな財産になるはずだ。

 初戦の横浜FMユース戦を見た時にも感じたことだが浦和は非常にバランスがいいチームだ。フォーメーションはバルサ型の4-3-3だが、ありがちな「形から入った」のではなく選手の特徴がフォーメーションととても良くマッチしている印象。全体も間延びすることなくコンパクトにまとまっている。高橋峻希が仙台カップに召集されているものの前線には隙がなく中盤の底に入る長身の5番の選手も効いている。グループでの守備戦術も徹底されているのでまともに中盤から入っていってもあっという間に囲まれて潰されてしまう。名古屋はこの試合でアルベスのポストを軸とした攻撃がほとんど出来なかった。
 一方で、これは去年の高円宮杯から何試合か観ている中で感じたことでもあるのだが、浦和のDFラインはどことなく対応がもっさりとした印象を受けることも多く、名古屋としてはもっとシンプルに前線にボールを運んでDFラインにプレッシャーを掛けられれば勝機はあったかもしれない。事実アルベスとのワンツーから3人ぐらいのDFを置き去りにして奥村情が決めたゴールは敗戦の中に光明を灯すような鮮やかなゴールだったし、その意味では名古屋がアルベスに2シャドーを付けた定番の3トップをやめてしまったことやフィジカル的に完成している鈴木を使い切れていないことはマイナス材料だったかもしれない。

 横浜FMユースが青森山田に勝ったことで、名古屋はグループ2位での決勝トーナメント進出が決まった。正直攻撃も守備も今ひとつフィットしていない今の4-4-2をどこまで引っ張るのかは非常に気になるところだ。去年のチームも3バックと4バックを併用していたが、前線の形(3トップ)を代えなかったことで攻撃には核になる形があったし、4バックの時には西部が一列前に上がってアンカーを務めることで守備に安定感をもたらしていた。そのあたりの積み上げがが今年の4バックにはまだ欠けている。
 また名古屋は駒場でのグループリーグ二試合を通じてピッチ状態にも悩まされていた。元々粘土質と言われる土壌に加えて芝の状態も良くないピッチで名古屋の選手達は終始プレーしづらそうだった。もっともピッチ状態は両チームにとって平等で、もし駒場のピッチ状態が良ければ原口のプレーもおそらくワンランク上がっていたわけだが、決勝トーナメントを機に切り替わるベニューで心機一転良いパフォーマンスを取り戻して欲しいところだ。
[PR]
by tknr0326g8 | 2008-09-15 15:38 | Youth
<< J1 2008 第25節 vs... ナビスコカップ 準決勝・2nd... >>