Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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J1 2008 第25節 vs新潟 @スカパー
 前回の対戦(7/5・第15節)では名古屋の弱点であるDFラインと中盤とのギャップを徹底的に突く作戦がハマって1-2と名古屋を沈めた新潟。この試合でも全体を通じてのパフォーマンスは低調だったが、攻守に渡ってスカウティングの成果と思われるようなシーンはいくつか見受けられた。

 まずは守備。キックオフと同時に前線から積極的なディフェンスを仕掛けてきた新潟だが特に目立ったのは名古屋の左SB阿部に対しての厳しくチェック。試合前からピクシーが要注意選手として挙げていた10番(マルシオ・リシャルデス)と対面していたことに加え、相手から標的にされていたとあっては、前半の阿部があまり攻撃に絡まなかったのも無理のない話だった。そして阿部を経由しない名古屋の攻撃がなかなか形にならないのも今や周知の事実となりつつある。吉村と中村のWボランチのゲームメークに対する関与度が低い名古屋では起点となるパス出しをしているのはほとんど阿部であり、阿部がゲームを作っていると言っても過言ではない。但し名古屋もただ手をこまねいていたわけではなく、この試合では玉田が中盤に下がって攻撃にリズムとアクセントを付ける仕事を積極的にこなしていた。

 次に挙げられるのはセットプレーだ。コーナーキックの時の名古屋のディフェンスはご存知の通りゾーンディフェンスで、人の配置はゴールマウスの中に立つフィールドプレーヤーが二人(阿部と小川)、そして肝となるゴールエリアには四人の長身選手、さらにその前方のスペースをカバーする中村と吉村という三層構成になっている。ベンゲル流とフェルフォーセン流をミックスしたような守り方だが、シーズン開幕当初と比べるとマイナーチェンジが加えられていて、開幕当初はゴールエリアを守る4人が等間隔にラインを作るように並んでいたが、シーズン途中からはヨンセンがニアサイドから入って来るボールを塞ぐように立ち、

向かって右サイドからのCKの場合、

             バヤリッツァ    増川   竹内

    ヨンセン

               │ゴール│
                 ̄ ̄ ̄
のようなカギ型になっている。ゾーンで守るチームがニアサイドに一人を立てるのは非常にオーソドックスな手法だが、今の名古屋ではこの並びにおけるヨンセンとバヤリッツァのギャップこそが最大の死角となっている。清水戦でも後方からこのスペースに走り込んできた西澤に二度ほどフリーで合わせられてヒヤリとした記憶があるが、新潟もこのスペースを狙ったキックが目立っていた。

 ただ新潟に関して言えば名古屋のことを意識しすぎて逆にバランスを崩していた面もあった。DFラインがヨンセンのケアに集中力し過ぎるあまり後ろから入り込んでくる相手に対して不安定なところを見せており、特に玉田などはかなり自由にプレー出来ていた。上でも書いたようにこの試合では玉田のポジションがいつにも増して中盤寄りで上手くつかまえ切れなかった面はあるにせよ、前線ではヨンセンを抑えれば名古屋は止まるという思いが結果的にはアダになった格好だ。

 一方の名古屋は前半は単に阿部を抑えられた影響かそれとも首位に立つプレッシャーからか、全体的に慎重でやや迫力を欠く攻撃に終始していた感があるが、後半になると両SBも上がりも頻繁に見られるようになった。ボックスの中でヨンセンが徹底マークを受けている分、SBが深い位置まで侵入してからのクロスボールで決定機を演出というシーンこそなかったものの、この試合ではSBのオーバーラップにより攻撃に深みを作っておいてバイタルエリアからのミドルシュートという展開が目立ったのが特徴と言えるだろう。あとはそのミドルシュートがせめて枠に飛んでくれれば文句はないのだが。

 そんな中試合を決めたのはまたしても小川だった。前節のG大阪戦での決勝ゴールに続き、この試合でも一得点一アシストと結果を残した小川は攻撃の最終局面において確実に相手に脅威を与える存在になってきた。そこでのプレーはもはや代表に入ったとしても何ら不思議ではないレベルにある。ただそこに至る過程でのプレーではまだまだ細かいミスも多く課題や改善点がある(この試合では少なかったが・・・)のも事実で、前回の代表候補合宿で「候補」の二文字が取れなかったこともまた納得の結果だったと俺は思っているが、今後チームとともに成長して押しも押されぬ代表プレーヤーになって欲しいと願っている。
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by tknr0326g8 | 2008-09-21 01:46 | Game Review
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